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懲り懲り
虫や爬虫類が大の苦手。
昨日、一昨日の2日間で、やたらと出くわした。
最初に出会ったのがこちら。
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トカゲの子供。
も写真みたいな事は出来やしないが、ちょっとだけ可愛いと思った。
でもやっぱり怖い。
次に出くわしたのがこれ。
農道を歩いていたら、草むらからシャシャッと飛んできた。
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思わずのけぞる。
ムリ、ムリ、ムリ。
絶対にムリ。
たまたま実家に寄ったら、そこでも遭遇。
大きなアシナガバチが羽をブンブン鳴らしながら、リビングの天井をウロウロと飛んでいる。
「殺虫剤、殺虫剤、殺虫剤ッ!!」
母親に向かって叫ぶ。
「そんなもんない」
そっけない母親。
いや、あるはず。
昔、買った記憶がある。
記憶を頼りに、すぐさま物置へダッシュ。
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あったぜー!
バズーカタイプで、遠くからでもやっつけられる。
ヘタレな自分には持ってこいの代物。
リビングに戻り、アシナガバチ目がけ殺虫剤を発射。
バシューンッ!!
見事、命中ッ!!
怒ったアシナガバチが、もがき苦しみながらも反撃しようと自分に向かって飛んでくる。
「あぁぁぁぁぁぁ」
思わず声が出てしまう自分。
「情ねぇ」
蔑む母親。
後ずさりしながら、更に殺虫剤を発射。
バシューンッ!!
またも命中ッ!
床に落ちるアシナガバチ。
無念そうだ。
厳しい戦いだった。
最後がこれ。
会社へ行こうと車に乗り込む。
エンジンを掛けたあと、出発する前にラインかメールが来ていないか、スマホを確認をする。
スマホを眺めていると、自分の左肩に何か黒い物が付いてるのが視界に入ったので、何気なく左肩を見た。
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「うあぁぁぁぁぁぁぁ⤵️」
自分自身でさえ、初めて聞いた自分自身のうめき声。
寒気で全身鳥肌が立っているのが分かる。
慌てて車から飛び出る。
怖い、怖い、怖い。
怖いけど、何とか振り払わないと。
勇気を振り絞り、右チョップを食らわす。
落ちない。
着ているシャツの生地が麻のせいか、カミキリムシの足がシャツに食い込んでいるせいだ。
後追いの右チョップを数発見舞うが、全く落ちない。
さっきは全身鳥肌だったのが、今度は全身に汗をかいている。
カミキリムシに代謝を乱されている。
緊張と恐怖のなかで覚悟を決めた。
一撃必殺の〝デコピン〟を食らわせてやる。
この一発で終わらせる。
呼吸を止め、カミキリムシめがけ、全身全霊を込めた右中指を弾いた。
ピシューーンッ!!
カミキリムシが3メートルくらい吹っ飛んだ。
か、勝った。
ダッシュで車に乗って、逃げるように会社へ向かった。
もう、虫は懲り懲りです。