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息子に説教した(丁寧に)

昨日の続き。


息子を迎えに行き、車に乗せたあと、すぐに何処でランチするかを話し合った。


息子から「洋食屋がいい」という希望が上がったので、駅前のハンバーグ屋に行くことにした。


メニューを見て5,000円のステーキを選ぼうとする息子。


「ふざけんな」


キレる自分。

予想どおりのリアクションをする父親を見て笑う息子。


すぐに「パパと同じでいいよ」と答える。


〝ハンバーグセット〟と〝ドリンクバー〟を注文。


息子に飲み物を聞かれ「コーラ」と答えると、自分の分までドリンクを取りに行ってくれた。


自分が16歳の頃、父親にこんな気遣いが出来ただろうか。


息子から落ち着いた雰囲気と、少しばかりの成長を感じる。



コーラを飲みながら、さっそく自分の思いを伝えた。


ここ数年、何に対しても〝反論〟と〝屁理屈〟しか言わなかった息子。


しかし今回は、素直に「うん、うん」と素直に頷きながら聞いている。


「もう貸し借りはしないよ。本当は貸したくないと思ってたし」


自分の話を素直に聞いたあと、息子はそう答えた。


「どうしてもお前がお金に困ったら、友達じゃなくてママに相談するんだ。次の給料日に必ず返すという言葉も添えて」

さらに加えて


「もしママからも『貸さない』って言われたらパパに連絡してこい。その時は貸すから。とにかくお金を借りるのは、ママかパパだけに相談すること。いいな?」


と伝えると、息子は素直に「うん」と答えた。


自分の話を適当に聞いていないのが、息子の表情や話し方を聞いて分かる。


続けて自分が話す。


「今日はお年玉を持ってこなかったから」


「え?どうして?」


という表情を浮かべる息子。


「お年玉でバイクの免許取るんだろ?今回はパパがお前にあげるから。半分は給料までのつなぎ。半分はお前の好きな古着を買いな。だからお年玉には手を付けちゃダメだ。」


ほんの少しだけ息子の瞳が潤んだのが分かった。


いつ以来だろう、息子のそんな表情を見るのは。


「ありがとう。古着は買わないで貯金する」

息子は、頭を下げてお礼をした後にそう答えた。


良かった。


高校の入学式の時に壊してしまった親子の関係。


それが修復できたような気がして嬉しかった。




今月から居酒屋でバイトを始めた息子。


この日もバイトだった。


ハンバーグ屋を出たあとに息子をバイト先まで送った。


「今度パパの友達を連れて飲みに行っていい?」


送っていく車の中で息子に聞いてみた。


「20日過ぎならいいよ。今は新年会で混むと思うから。落ち着いたら来て」


やった。


「やだよ」と言われるかと思ったから余計に嬉しい。


息子が働いている店でお酒が飲めるなんて。


想像するだけで嬉しいし、楽しいし、幸せな気分だ。




息子と娘の2人同時期の反抗期。


2人同時期に終わろうとしている。


優しかった息子と娘に戻ってきている。


幸せだな自分。







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