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遠く離れていても

離婚してから、もうすぐ丸7年が経つ。


先日の娘との出来事を機に、娘にあることを伝えようと決めた。




離婚のきっかけを作ったのは元嫁だった。


当時は何度も元嫁を責めたが、こうして何年も経つと自分にも責任があったんだと反省している。


離婚が成立したのは平成29年7月。


その年の2月、何の前触れもなく、元嫁は子供たちを連れて実家に帰ってしまった。


自分も子供たちも、突然その日から会うことができなくなってしまう。


子供たちに会わせて欲しいと何度も元嫁に訴えたが、会わせてもらうことはできなかった。


当時、息子は小学3年生、娘は保育園の年中。


ある日突然生活が変わってしまい、子供たちも辛く苦しい毎日だったろう。


泣き叫んでいる子供たちを想像するだけでも苦しかった。


自分も毎日のように泣いた。




そんな苦しい時ある音楽と出会えた。


JUJUの〝やさしさで溢れるように〟という曲だ。


彼女の視点から、遠く離れた彼氏に思いを伝える歌詞。


彼女を自分に置き換え、遠く離れた彼氏を子供たちに置き換えて聴いた。


いつか必ず子供たちに会えると信じ、この曲を何度も聴いた。


毎日毎日、何度も何度も、繰り返し聴いていた。


自分が、最も苦しくて辛かった時を支えてくれた大切な曲。




次に娘が泊まりに来た時に、この曲のCDを誕生日プレゼントと一緒に贈ろう。


娘も来年は中学1年生。


勉強や部活、友達とかの交流で忙しくなるから、もう泊まりに来ることはないだろう。


一緒に暮らしていない分、親子との交流も気薄になってしまう。


それでも、いつでもどんな時でもパパはそばにいると。


遠く離れていても、パパはずっとそばにいると。


7年前の子供たちへの思いと、これから先の子供たちへの思いを、自分を支えてくれた曲を添えて伝えよう。


子供たちを包むすべてが、優しさで溢れていることを願って。








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