風雲!不知火一派!!
2回戦 第1試合
「ククク………この力の前ではお前達などゴミクズ同然だ…………!!………!?」
敵前逃亡
あまりにも〈ぬばたま〉らしい初手に清々しさすら覚えるが、今は試合中
相手がスタジアムの外に逃げる事はあり得ない
となると狙いは………
「総員!!掛かれぇぇぇ!!!」
相手の気勢を削いだ所に、全戦力を投入する事だ!
「大君主様………!御武運を………!!」
クジキリコンゴウ隊がバーニングホーンドラゴンの群れを撃破したところに
バーサークドラゴンが降臨する
ユラが荒れ狂う腕を弾き、クジキリコンゴウが空いた胴体に斬
バーサークドラゴンは退却する
阿吽の呼吸で敵を撃退したユラとクジキリコンゴウは刹那、拳を合わせて称え合う
と、その時、風に乗って熱量を感じる
振り下ろされようとしているのはゲンカイだ
セイズイが救援に向かっているが、あのスピードでは共倒れが関の山だろう
『『支配 呪魂術 !!!!』』
ほんの一瞬、数万年に一度の奇跡から自由を奪う
フウキとダンブリーチが足元を救い上げ、フウライが風を起こし大君主の巨体を地面に押し込んだ
倒れた、数万年に一度の奇跡、大君主と謳われた暴竜が小兵の攻撃で倒れた
喜びもつかの間
地面に突き立てられる帝国の至宝、黙示録の剣
万象一切が灰塵と帰した
「試合でなければ死んでいた」
のちに観客・選手問わず、全員が口を揃えたという