幕間~ユラの新たなスタート~
天下無双の猩々童子様は、タマユラ、リリミ、ララミと共に『ある歴史を辿った時空にある3000年後の惑星クレイ』に帰っていった
シラヌイ派一世一代の大勝負を終え、カシュテリアの開くゲートから
元の時代に帰る彼らを見送り、最愛の人との別れを惜しむユラに
寝耳に水な情報が入ってきた
「猩々童子様を1試合中、1人で抑えた!!!?」
ユラは椅子を蹴飛ばし立ち上がった
おかしいと思ったのだ
コンゴウとのヴァンガードファイト、勝ちはしたが僅差によるものだった
助っ人で加入した猩々童子の戦闘能力を考えると、コンゴウの忍達があそこまで活躍できるはずがない
「誰かが試合開始直後から、終盤まで退却せずに、あの猩々童子(バケモノ)の相手を1人でした」のだ
「クジキリコンゴウ………面白い男じゃない」
ザシキヒメの保護者として、彼女の身近な男をしっかり監視する必要がありそうだ