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席替えが嫌いだった学生時代—環境の変化が苦手な特性と向き合う

こんにちは、星咲⭐︎紗和です。

今日は、「席替え」 という、学生時代の苦い思い出について話してみたいと思います。

学校生活では、定期的に席替えがありましたよね。
クラスの雰囲気を変えたり、新しい友達と関わるための工夫だと思いますが、私はこの席替えが本当に苦手でした。

座る位置に慣れるまで時間がかかる。
同じ作業をしていても、席が変わるだけで集中できなくなる。
落ち着く場所が変わると、パニックになりそうになる。

当時は、「ただのワガママなのかな?」と自分を責めたこともありましたが、今考えると、これは発達特性のひとつだったのかもしれません。

📌 ① 席替えが嫌いだった理由

🟢 1. 環境が変わると、適応に時間がかかる

私は、一度**「ここが自分の場所だ!」**と認識すると、それが大きな安心感につながります。
だからこそ、席替えで座る場所が変わると、適応するのにものすごく時間がかかる。

教室の風景が違って見える。
隣の人が変わると、話しかけられるタイミングがわからない。
窓側・廊下側の違いだけでも、安心感が違う。

「ただ席が変わるだけ」なのに、まるで別の教室に移動したかのような違和感が生まれていました。

🟢 2. いつもの作業が、席が変わるだけでできなくなる

例えば、私は数学の問題を解くとき、**「座る位置が変わるだけで、集中力がガクッと落ちる」**という経験が何度もありました。

黒板の見え方が変わると、ノートの取り方がぎこちなくなる。
視界に入るものが違うと、気になってしまう。
先生の声の聞こえ方も、席によって変わる。

この影響で、「同じ勉強をしているのに、成績が急に下がる」こともありました。
先生からは「頑張れ」と言われるけど、頑張ってもどうにもならない違和感。
周りは普通にこなしているのに、自分だけできないのが辛かったです。

🟢 3. 「落ち着く場所」が変わると、ストレスが増える

私は、自分が落ち着ける場所を見つけると、そこを「自分の安心エリア」として認識します。
そのため、席替えでその安心感が崩れることがストレスでした。

いつも同じ角度で物を見る安心感が欲しい。
慣れた景色がなくなると、不安感が増す。
突然変化することに、心が追いつかない。

「席が変わるだけでこんなに影響があるの?」と思うかもしれませんが、私にとっては大きな問題でした。

📌 ② 今になってわかった「発達特性」

当時は、「なんで自分はこんなに席替えが苦手なんだろう」と思っていました。
でも、大人になってから発達特性について知るようになり、「そういう傾向があるんだ」と納得できるようになりました。

環境の変化に弱い → 「自閉スペクトラム症(ASD)」の特徴のひとつ
いつもと違うだけでパフォーマンスが落ちる → ルーチンが崩れると不安定になる傾向

「自分の特性に気づくこと」で、少し気持ちが楽になりました。
**「ただのワガママじゃなかった」**ということを理解できたからです。

📌 ③ どうすれば落ち着いて席替えを乗り越えられるか?

当時はどうすることもできなかったけれど、今の私なら「こうすればもう少し楽に対応できたかも」と思うことがあります。

🟢 1. 事前に「新しい席」を確認して心の準備をする

📌 席替えが発表されたら、実際に座ってみて雰囲気を確かめる。
📌 黒板の見え方や、周りの人との距離感を事前に把握しておく。

座る前にイメージできるだけでも、かなりストレスが減るはずです。

🟢 2. 先生に「環境の変化が苦手」と伝えてみる

📌 相談できる先生がいれば、「頻繁な席替えが負担になる」と伝える。
📌 希望を聞いてもらえないか、相談してみる。

環境の変化が苦手なことを伝えれば、席替えの頻度を減らしてもらうなどの対応をしてもらえたかもしれません。

🟢 3. 自分なりの「安心アイテム」を持つ

📌 落ち着けるアイテム(好きな文房具、お守り、ハンカチなど)を持つ。
📌 気持ちをリセットできるルーティンを作る。(深呼吸、手をギュッと握るなど)

「どこに座っても、これがあれば大丈夫」というものがあるだけで、少し安心できるかもしれません。

📌 ④ まとめ:「席替えが苦手」なのは特性だった

📌 席替えが苦手なのは、単なるワガママではなく、環境の変化に弱い特性の影響だった。
📌 席が変わると、集中力が低下したり、ストレスが増えたりすることがあった。
📌 「新しい席の事前確認」「先生に相談」「安心アイテムを持つ」などで、少し楽になる可能性がある。

今、同じように「席替えが苦手」と感じている人がいたら、「それはあなただけじゃないよ」と伝えたいです。

無理に慣れようとしなくても、少しでも自分に合った対策を見つけて、乗り越えていけたらいいですね。

読んでいただき、ありがとうございました!

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