2024年野球殿堂入りの記事から少し調べてみたこと

今年の野球殿堂のプレイヤー部門は、黒田博樹氏、谷繁元信氏の2名(特別表彰に審判員の故谷村友一氏)との発表があり、関連記事を読んでいくと、
今回、候補初年度である岩瀬仁紀氏、惜しくも初年度での殿堂入りならずとのことでした。

日本で最多登板数記録(1002)、最多セーブ記録保持者(407)である岩瀬氏が初年度殿堂入りできなかったのは、個人的には少々残念に思うところで、ルーキーイヤーの65試合登板を皮切りに15年連続50試合以上登板(1999~2013、2017年に50試合登板を含めると、計16年、シーズン50試合以上登板)という鉄腕ぶりをもっと評価して欲しかったです。
MLBでは、マリアノ・リベラ氏(MLB及びギネス記録の通算652セーブ)が、2023年までで唯一、得票率100%での殿堂入り達成者であることを考えると、岩瀬氏の殿堂入りは間違いないところですし、来年に期待ですね。
(来年は日米で得票率100%達成する可能性のある方がノミネート…笑)

さて、今回、初年度での殿堂入り達成者ということで、日本では6名いらっしゃるとのことで、早速調べてみました。

・1960年 ヴィクトル・スタルヒン氏(初の競技者表彰)
・1994年 王貞治氏
・2014年 野茂英雄氏
・2018年 松井秀喜氏、金本知憲氏

競技者で初年度、というのが中々ハードルの高いものである、というのが(色々な兼ね合いがあるとはいえ)正直な感想です。

では、MLBではどうでしょうか(華麗なる経歴は気が向いたら記載します)

・1936年 タイ・カッブ氏(殿堂入り第1号)
     ベーブ・ルース氏
     ホーナス・ワグナー氏
     クリスティ・マシューソン氏
     ウォルター・ジョンソン氏
・1962年 ボブ・フェラー氏
     ジャッキー・ロビンソン氏
・1966年 テッド・ウィリアムス氏
・1969年 スタン・ミュージアル氏
・1972年 サンディ・コーファックス氏
・1973年 ウォーレン・スパーン氏
・1974年 ミッキー・マントル氏
・1977年 アーニー・バンクス氏
・1979年 ウィリー・メイズ氏
・1980年 アル・ケーライン氏
・1981年 ボブ・ギブソン氏
・1982年 ハンク・アーロン氏
     フランク・ロビンソン氏
・1983年 ブルックス・ロビンソン氏
・1985年 ルー・ブロック氏
・1986年 ウィリー・マッコビー氏
・1988年 ウィリー・スタージェル氏
・1989年 ジョニー・ベンチ氏
     カール・ヤストレムスキー氏
・1990年 ジョー・モーガン氏
     ジム・パーマー氏
・1991年 ロッド・カルー氏
・1992年 トム・シーバー氏
・1993年 レジー・ジャクソン氏
     スティーブ・カールトン氏
・1995年 マイク・シュミット氏
・1999年 ジョージ・ブレット氏
     ノーラン・ライアン氏
     ロビン・ヨーント氏
・2001年 カービー・パケット氏
     デーブ・ウィンフィールド氏
     オジー・スミス氏
・2003年 エディ・マレー氏
・2004年 デニス・エカーズリー氏
     ポール・モリター氏
・2005年 ウェイド・ボッグス氏
・2007年 トニー・グウィン氏
      カル・リプケンJr.氏
・2009年 リッキー・ヘンダーソン氏
・2014年 グレッグ・マダックス氏
     トム・グラビン氏
     フランク・トーマス氏
・2015年 ランディ・ジョンソン氏
     ペドロ・マルティネス氏
     ジョン・スモルツ氏
・2016年 ケン・グリフィーJr.氏
・2017年 イバン・ロドリゲス氏
・2018年 チッパー・ジョーンズ氏
     ジム・トーミ氏
・2019年 マリアーノ・リベラ氏
     ロイ・ハラディ氏
・2020年 デレク・ジーター氏
・2022年 デビット・オルティーズ氏

全58名と、日本と比べて10倍近く差があります。
これは、野球界全体から選出される日本と、競技者を主な選出対象としているMLBというスタンスの違いから生じるものであるとはいえますが…
しかし、野球殿堂で表彰される、ということに格差などあるわけがなく、その年によっての運の良し悪しなども左右されることもあるので、なかなか判断基準が難しいところでもあります(特にMLBでは、殿堂に値するはずのプレイヤーの薬物問題もありますし…)

次の初年度表彰者は誰か?また、日米初の同時満票表彰はあるのか?(恐らく、あの方がそうでないとしても、将来的には確実であろうプレイヤーがいますので、それも楽しみですね…あと何十年後かなぁ)
アメリカでの殿堂入り結果発表は1/24日8時(日本時間)、楽しみですね!


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