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NFTチュートリアル

NFTとは、1つ1つが識別可能なブロックチェーン上のトークンです。暗号資産も同じトークンですが1つ1つは全く同じで識別が不可能です。
NFTには、そのNFTの属性や、画像の参照先などのデータを書き込むことが可能で、これらは変更することができません。
NFTは誰を経由して、自分の元にたどり着いたかが確認でき、本物かどうかもすぐにわかります。

ただし、完全な照合はブロックチェーン上で完結させることはできません。
本当にそのNFTが本物なのかはブロックチェーンの外部(TwitterなどのSNSや口頭)で発行者のアドレス(0xc9D…bEA)を紐づけなければ本物のNFTかどうかはわかりません。画像が全く同じNFTが存在することもあるので必ずトークンのコントラクトアドレス(後述)をご確認ください。
実際にNFTを見てみましょう。こちらはNounsというプロジェクトの1番目(Token ID: 0)のNFTです。https://opensea.io/assets/0x9c8ff314c9bc7f6e59a9d9225fb22946427edc03/0

DetailsにはそのNFTの詳細が書かれています。
Contract Adress:0x9c8f…dc03
NFTのコントラクト(設計図のようなもの)のアドレス(識別番号)のことです。ちなみに、アドレスは暗号資産やNFTなどのトークンを管理するウォレットアドレス(EOA)とコントラクトアドレスの2種類に分けることができます。
Token ID:0
NFTのIDが記載されています。0x9c8f…dc03のコントラクトで発行された1番目のNFTなのでIDが0となっています。
TokenStandard:ERC-721
ERC-721はトークン規格の1つです。主に、暗号資産はERC-20、NFTはERC-721という規格で作られます。ほかにも暗号資産やNFTを1つのコントラクトで扱うERC-1155なども有名です。
Blockchain:Ethereum
どのブロックチェーン上に存在するかが記載されています。記載の通り、NounsはEthereum(イーサリアム)で発行されています。
Creator Fees:
ロイヤリティとも呼ばれます。取引された際に、取引額の数%が発行者(Creator)に分配されます。Creator Feesはプラットフォーム上(今回はOpenSea)でしか発生しないので、Creator Feeを設定していない他のプラットフォームで取引が成立した場合には発行者に分配されることはありません。

NFTはコピーできない?

トークン自体をコピーすることはできませんが、中身が全く同じトークンを発行することはできます。NFTは複製を防ぐ技術ではありません。ただし、本物を特定することは簡単です。
クイズ 本物のトークンアドレス:0x23581767a106ae21c074b2276d25e5c3e136a68b
さあ、本物はどちらでしょう。 ①0x23581767a106ae21c074b2276d25e5c3e136a68b ②0x266a5797e803e5e299a806afa51fb2d80ec31911

NFTは改ざんできない?

できます。厳密にいうと表示されている画像を変更できる場合があります。一般的なNFTに刻まれているのは(https://example)のようなデータの参照先です。データの参照先にあるデータをすり替えられた場合は表示される画像が変わります。なお、このときブロックチェーン側のデータは一切変わっていません。
データをすべてブロックチェーンに載せてしまえば、だれであろうと書き換えることはできません。そのようなNFTはフルオンチェーンNFTとよばれます。すべてフルオンチェーンにすればいいと思うかもしれませんがセキュリティが高く、高度に分散化されたブロックチェーン(Ethereum)ではネットワーク手数料(ガス代)が高く、フルオンチェーンNFTを発行するためには日本円換算で数万~数十万円(ネットワークの込み具合による)必要です。また、データ容量の制限もあるため、一度に莫大なデータをのせることもできません。

NFTが2次流通すると一部がNFT発行者に還元される(ロイヤリテがうけとれる)?

必ずしもロイヤリティが発生するとはかぎりません。ロイヤリティはNFTを売買するサービス(マーケットプレイス)が独自に定めているものです。ロイヤリティが設定されていないマーケットプレイスで取引をした場合はNFT発行者(または設定されているアドレス)はロイヤリティをうけとれません。すべての取引においてロイヤリティが発生するトークン規格は現在はまだ普及していません。

NFTはすべて高価?

いいえ。NFTは第三者機関の許可なく誰でも自由に発行できます。もちろん大量に作成可能で偽物も多く、偽物を防ぐこともできません。そのNFTに価値を見出し価格をつけるのは自分自身です。

ブロックチェーンをつかっているから自分の持っているNFTは一生自分の物?

プライベートブロックチェーンの場合単一の管理者がすべてのデータ、過去の取引を変更できます。もちろん取引させないことも可能です。管理者がそのブロックチェーンのサービスを終了した場合NFTは他人に譲渡することも使用することもできません。そのため、「じゃあブロックチェーンである必要ないじゃないか」という声もあります。もちろんパブリックブロックチェーンでもネットワークを乗っ取られ、同様のことが起こる可能性もあります。

Polygon上にあるNFTをEthereumに移動させたい

できません。第三者機関のサービスを使用した場合は見かけ上移動できますがそれは同じNFTではありません。

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