キリエのうた

<シネマでTOLK&本deコミュニケーション 27>


毎日が休日の私には世間のお盆休みは関係ないんだけれど、13日~15日はパソコンに向かう時間を減らし丁寧掃除も雑事も勉強も休止して、映画三昧&読書三昧の3日間を過ごした。
3日間とも立て続けに3本。3本というと昼の12時から観たとして観終わるのは夕方の6時。午後はすべて映画に費やすことになる。

13日はオードリー・ヘプバーンの何度も観た『麗しのサブリナ』をBSのNHKで観て幸せなシネマタイムを過ごした。
14日は……忘れたが、15日はちょっと心に残る邦画を観た。

日本映画ファンから顔を顰められそうだが、私は洋画ファン。アジアの映画も中国や韓国映画のほうが好き。

15日はWOWOWでまず11時~ブレイダン・フレイザー(ハムナプトラ)が超おデブさんを演じる『ザ・ホエール』を観て、次にカトリーヌ・ドヌーヴの『終電車』、そしてついでに3本目の『キリエのうた』。
新聞に主演がアイナジエンドって載っているから洋画だと思った。そしてキリエって切り絵? なんかよくわからないけれど、もう1本観ようって感じであまり期待しなかった。

結局、邦画だった。キリエは女性の名前だった。

ネットで調べたら「キリエの歌に頼っている」と、あまり芳しくない評価。
私は岩井俊二監督を知らない。この監督に期待するファンが多いことも知らない。アイナ・ジ・エンドという歌手も知らない。そして、あまり邦画は好きではない。

でも、熱心に観ていた。3時間の映画だったが退屈しなかった。

私はこの映画好きだなあ。彼女の歌も良いし、東日本の震災が関係していることもちょっと驚いた。悲惨な町の風景は表れなかったが激しい揺れのシーンを視聴体験。
家族を亡くして施設に行った少年・少女も多いのだろう……と改めて心が痛んだ。

宮城県の石巻・大阪・北海道の帯広・東京とアチコチの地が登場するのはちょっとややこしくて、この回想シーンはどこ?
観たあと頭が整理できた。もう一度観たい。そして、個性的なボイスの主演女優に興味を持った。

余談だが……内職をやめるまでは(6月末で辞めた)映画観賞中かならず裁縫の内職作業を行った。だから立て続けに3本も見ると「6時間も内職できた」なんて考えてしまうが、映画に集中できなくて「よくわからなかった」という場合も。
だから、映画だけに集中するシネマ・タイムは嬉しい。幸せ。


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