実り
朝からそわそわして、バタバタしていたとある予備校生がやっと、自転車に乗って予備校に出掛けていった。
かと思ったら、５分後に帰ってきた。
「どうしたん？？」
「いやあ、急に頭が痛くなってきた…」
だそう。
それで、わたしと、今は不在のとある女子中学生の部屋にやってきて、いつぞや本人が修学旅行で買ってきた水色のマナティのぬいぐるみを、お腹に敷いて、畳の上に寝転がってパソコンを開きながら、
「お母さんに、オレのパソコンの内容を共有してやるね？」
と、にたっとしながらこっちを見る。頭痛なのに？
バレーの練習試合に市内の体育館に行っているとある女子中学生を、お昼にまた迎えに行くまで、いろいろしておこうと思っていたのになあ……。
という、わたしの気持ちは顔に出てないわけないと思うけど、まったく意に介さないところが、うちの家族のすごいところだ。
「お母さんに、AIがオレにおすすめする◯◯学部のある大学５選っていうのを、AIに語らさせてあげるね？😊」
と、ちょっとかわいらしさを装ってまで話を聞かせようとする19歳。
ChatGPTの、ラジオパーソナリティーのような、なんだか軽～いトークに、吹き出してしまった。
「なにこれ？」
「ChatGPTに、話しかけるように・ジョークを入れて、教えてくれって言ったらこんな感じになるんよ。」
AIすごい。
聴き終わって、
「で、お母さんはどの大学が一番オレにいいと思った？」
と、聞かれたので、
「う～ん、ジョークばっかり多すぎて……😊😊。……そうやねぇ、まあ、結局どれも大差なさそうやったけど？ どれも良さそうだった。」
「微妙に偏差値帯が違うのって、なんか違いがあるもんなんかね？」
「ないよ。偏差値が偏差値を呼ぶようなもんなんじゃない？」
午前中、わたしに成し遂げられたことといえば、朝の散歩に行ったことぐらいかな。待望の、お米。↓↓↓
いつもの散歩道。美味しいお米の匂いと、温かな田んぼの色。刈り取られて今年のこの風景が消えてしまうのも、もったいないかなぁ。でも、待っている方たちがくさんいらっしゃるだろうから、やっぱり早く、日本中潤うといいですよね。