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【オリエントマネジメント】今が旬のヘッジファンドを検討し実際に投資したので調査した内容をここで解説

株式投資を行う方々にとって、最終的な目標は常に高いリターンの獲得です。しかし、株式市場は単純なものではなく、各市場にはそれぞれ異なる特性があります。

日本市場、欧米市場、新興国市場。どの市場が最も魅力的か、どのタイミングで投資すべきか、それを見極めることが成功の鍵です。


特に近年は日本の日経平均株価は大いに上昇しましたね。しかし、ついに失速を始めました。10月に石破総裁誕生ということで、市場はそのままネガティブに捉えたということですね。

これは一時の話ではなく、数年続く話ですので、日本の株式市場はしばらく苦しい局面を余儀なくされることでしょう。


米国株も、コロナショック以来紙幣を刷り続け、インフレが加速し、当然株価も上昇しました。その後も引き締めなどは行われましたが、実は裏側で緩和を行なっており、さらにAIブームなどの波に乗り米国株は上昇し続けました。

ここからは利下げ局面になりますが、相当な不況になり、大きく一旦株価が下落しない限りは、米国株への投資妙味は限りなく薄いと言えるでしょう。緩やかに上昇するとは思いますが。

さて、お金を増やせば(金融緩和)その他の資産の価値が相対的に上がる、ということを理解している人間は、コロナショックが起きた瞬間に現金以外に全振りしていたはずです。

2025年からは、特に注目されるのは、成長余地の大きい新興国市場です。そして、その中でも中国市場は極めて重要です。今回のテーマは、中国市場に特化し、その市場で成功しているヘッジファンド「オリエントマネジメント」についてです。

オリエントマネジメントの直近パフォーマンス

オリエントマネジメント公式:https://orientmanagement.jp/


株式市場ごとの特性を理解

各市場には、それぞれの特性があります。成熟した日本市場、巨大で多様な欧米市場、そして急成長が見込める新興国市場。それぞれにメリットとデメリットがあり、それをしっかり理解することが必要です。

日本市場

日本市場は成熟しており、比較的安定しています。安定した企業が多く、ディフェンシブな投資が可能です。

リスクは少ないものの、成長余地が限られているため、劇的なリターンは期待しにくい市場です。また、日本経済は少子高齢化に伴い、今後も安定的な成長が見込まれるとは言い難く、グローバルに成長する企業が限られている点が弱みといえます。

大企業が組み入れられている日経平均株価については、ほぼ円安・円高に連動すると言えます。今後はどうかというと、日本は引き締め、米国は緩和の方向に動くため、必然的に円高局面となり、基本的には日経平均株価の買い場は終わり、今後保有したまま放置しておくのは危険と言えるでしょう。

米国経済がクラッシュした場合は、円高に大きく触れることになり、日経平均も大暴落するでしょう。これは都心マンションにも同じことが言えます。

欧米市場

欧米市場は、特に米国を中心に多様で巨大なマーケットを形成しています。テクノロジー、ヘルスケア、金融といったさまざまな産業が揃っており、投資の幅が広いことが特徴です。

米国市場は歴史的に見ても安定した成長を続けており、長期的には確実なリターンをもたらすことで知られています。しかし、すでに多くの企業が成熟しているため、新興市場のような急成長は期待しにくくなっています。

米国以外の先進国にリターンを求めるのは実際にかなり酷です。成長の余地がないのですから。米国に関しては、世界一借金可能な国であり、また世界一優秀な頭脳を、その刷り放題のお金で雇えるわけですから、あまりにも異質な存在であることを理解しておきましょう。

新興国市場

そして、今最も注目すべきなのが、新興国市場です。新興国市場は、その成長力が他の市場に比べて非常に大きいのが特徴です。中国、インド、ブラジル、南アフリカといった国々は、急速に経済成長を遂げており、その分、株式市場も大きな成長を見込むことができます。

これは、かつての1980年代の日本のバブル期を彷彿とさせます。

しかし、新興国市場はボラティリティが高く、リスクもそれに比例して大きいです。特に、国や銘柄選びを誤ると、大きな損失を被るリスクがあります。

新興国の市場は、政策の不透明さや経済状況の不安定さから、株価が急変することも少なくありません。そのため、リスク管理が非常に重要です。リスクを抑えつつも、大きなリターンを追求するバランスが求められます。

中国市場の魅力とオリエントマネジメント


新興国市場の中でも、特に注目されているのが中国市場です。中国は世界最大級の経済成長を遂げており、今後もその成長が続くことが期待されています。

今回取り上げる「オリエントマネジメント」は、2021年6月に運用を開始したヘッジファンドですが、中国市場が低迷する中で40%近いリターンを達成するという驚異的な実績を上げています。このパフォーマンスは、市場全体が下落している状況においても堅実に成長を続けていることを示しています。

市場全体との比較

まずは、オリエントマネジメントのパフォーマンスを中国市場全体と比較してみましょう。以下は、オリエントマネジメント、上海総合指数、香港ハンセン指数のパフォーマンスを示した表です。

これを見ると、オリエントマネジメントは中国市場全体が低迷している中でも堅実なリターンを叩き出しています。特に、2022年の市場が不安定な時期にもプラスの成長を達成しており、投資家にとって非常に魅力的な選択肢となっています。

市場が振るわない時期にパフォーマンスがプラスというのは、プロ投資家でも難しいものです。ほとんどのヘッジファンドや投資信託のファンドマネジャーが「指数を超えていればクビにならない」という大前提のもと、株価指数にほとんどの資金を入れ、少数の株式で少しだけアウトパフォームを目指す場合がほとんどと聞きます。

つまり、相場がマイナスの時は、マイナスを少しでも抑えていればクビにはならないわけです。しかし、オリエントマネジメントはなんとプラスで推移しており、まさに異次元のパフォーマンスを維持しているということですね。

香港ハンセン指数が-40%の中、+47%ですから、普通は資金が減っているはずなのに大幅にプラスが出ているのです。

緻密なリスク管理

オリエントマネジメントの成功の要因の一つは、リスク管理の徹底です。特に、リスクの高いハイテク株や不動産関連株への投資を避け、堅実に成長している企業に焦点を当てている点が大きなポイントです。

例えば、テクノロジーセクターは近年、中国政府による規制強化の影響で不安定な動きを見せていますが、オリエントマネジメントはこれを回避し、安定したリターンを追求してきました。

ファンドマネジャーが日本株のバリュー株も扱っているために、ローリスクな割安株を仕込むことが得意ということでしょうね。堅実な投資を哲学としていることが読み取れます。

堅実かつアップサイドも大きく広がる投資手法であるため、非常に夢がある投資とも言えます。

中国市場の将来性

では、なぜ今、中国市場が注目されるのか。その理由は、今後の成長余地にあります。

まず、中国は世界最大の人口を有しており、14億人以上が住んでいます。この巨大な市場は、消費の拡大とともに経済成長を牽引してきました。さらに、中国はすでに世界第2位の経済大国であり、2028年には米国を追い抜き、世界最大の経済大国になると予測されています。これは非常に重要なポイントです。

中国のGDPは現在14兆8667億ドルで、日本の約3倍の規模です。さらに、直近では6%以上の経済成長率を維持しており、この成長率は他の新興国市場を大きく上回っています。

コロナ禍の影響で多くの国が経済成長を鈍化させた中、中国はその影響を最小限に抑え、経済活動を迅速に再開しました。これにより、中国の経済の底堅さが再び証明されたと言えます。

ハイテク国家としての中国

かつて中国は「世界の工場」として知られていましたが、現在では世界有数のハイテク国家へと成長しています。特に、ここ数年で中国の技術力は急速に向上しており、世界の特許出願数では中国企業が上位を占めるようになりました。中国企業は次々と新しい技術を開発し、その技術力でグローバル市場において大きな競争力を持っています。

BATHとGAFAMの対決

中国のハイテク企業群「BATH」(Baidu, Alibaba, Tencent, Huawei)は、米国の「GAFAM」(Google, Apple, Meta, Amazon, Microsoft)に匹敵するほどの規模と影響力を持つ企業群です。これらの企業は、中国国内だけでなく、国際市場においてもその存在感を増しています。

そもそも、中国国内でこのGAFAMのサービスは基本的にはグレートファイアーウォールでアクセス不能であり、同じようなサービスを中国独自で展開していますよね。国際競争に巻き込まれることなく、自国のITサービスを発展させてきました。

これにより、BATHのような企業が強大な経済圏を築き上げることができています。このような背景からも、中国のハイテク産業が今後さらに成長する可能性は非常に高いと考えられます。

割安な中国株式市場

もう一つ注目すべきは、中国株式市場が依然として非常に割安な状態にあるという点です。過去10年、企業の利益は増加しているにもかかわらず、株価は横ばいで推移しており、これはまさにバブル突入前の日本市場を彷彿とさせます。

現在、中国市場は低PER(株価収益率)、低PBR(株価純資産倍率)で取引されており、企業の実力に対して株価が過小評価されています。これは投資家にとって、将来的な大きなリターンを狙う絶好の機会です。

4.5倍の成長ポテンシャル

中国市場が今後、1980年代の日本のようなバブル期に突入すると仮定すれば、株価は4.5倍に跳ね上がる可能性があります。さらに、米国市場と同じ水準まで成長すれば、そのリターンは5.5倍にも達します。このように、中国市場はまだまだ成長余地が非常に大きく、これからの投資先として非常に魅力的です。

金融緩和の追い風

加えて、中国政府の金融政策が市場を後押ししています。2023年に入って世界各国がインフレを抑えるために金融引き締めを行っている中、中国は逆に金融緩和を進めています。ゼロコロナ政策を解除し、経済を活性化させるために、積極的な金融政策を取っているのです。

過去の事例を見ても、金融緩和は株式市場に大きな影響を与えることがわかります。たとえば、日本のアベノミクスでは、大規模な金融緩和により日経平均株価が9,000円台から30,000円台まで急上昇しました。同様に、中国市場も金融緩和の恩恵を受けて大きく成長する可能性があります。

そして、その金融緩和が2024年に本格化し、ついに株式市場が目覚めました。

[24日 ロイター] -   中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁は24日、物価の回復を支えるため、銀行の預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、主要金利をさらに引き下げる方針を示した。潘総裁は金融規制当局との共同記者会見で、7日物レポ金利が0.2%引き下げられて1.5%となり、預金金利なども低下すると述べた。

恐ろしい上昇ですが、年足、月足で見るとまだまだ初動です。ここから、下落相場でリターンを出してきたオリエントマネジメントのファンドマネジャーが、上昇相場でどれほどのリターンを叩き出してしまうのかが見ものですよね。

だいぶパワーを溜めていた市場なので、どこまで上がるのか見当もつきません。

投資の巨人たちが注目する中国市場

このように、中国市場には多くの成長要因がありますが、それに注目しているのは個人投資家だけではありません。世界の一流投資家たちも中国市場に熱視線を送っています。

マイケル・バーリの注目

映画『ビッグショート』で知られるマイケル・バーリ氏は、2022年末から中国市場に投資を開始しています。バーリ氏は、2008年のリーマンショックを事前に予測し、大きな利益を上げた投資家として有名ですが、彼が中国市場に注目しているという事実は、その市場の将来性を強く裏付けています。

レイ・ダリオの中国投資

さらに、世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター」を運用するレイ・ダリオ氏も、中国市場に多額の資金を投入しています。彼のファンドは、中国における最大の外資系ヘッジファンドの一つであり、運用資産は年々拡大しています。

ダリオ氏のような一流の投資家が中国市場に目を向けていることは、その成長ポテンシャルを示す明確なサインと言えるでしょう。

レイダリオ氏に関しては、「The Changing World Order」の中でもビッグサイクルが世界秩序には存在し、将来的には米国が債務危機に陥り、次の覇権国は中国に移るということまで見通しています。非常に興味深い内容ですので、一度動画を参考にしていただければと思います。

中国投資とは、実質次の覇権国への投資を意味するのです。


なぜオリエントマネジメントに注目するのか?

ここで、オリエントマネジメントの強みをさらに詳しく見ていきましょう。オリエントマネジメントは、他の多くのファンドとは異なり、ヘッジファンドとして運用されています。これが大きな違いを生む理由です。

ヘッジファンドとしての柔軟性

ヘッジファンドは、一般的な公募ファンドとは異なり、規制に縛られることなく柔軟に運用戦略を取ることができます。オリエントマネジメントは、オプション取引や先物取引を駆使し、どんな市場環境でもリターンを追求することが可能です。この柔軟な運用方針が、リスクを抑えつつも高いリターンを生み出す要因となっています。

さらに、オリエントマネジメントのファンドマネージャーは、新興国市場での長年の実績を持つプロフェッショナルです。過去には、以下のような運用実績を誇っています。

  • 2018年:64.9%

  • 2019年:77.08%

  • 2020年:237.9%(コロナバブル時にフルインベスト)

  • 2021年:14.2%

このように、新興国市場で高いリターンを実現してきた経験豊富なファンドマネージャーが運用している点は、投資家にとって大きな安心材料です。

バブル時を見極めて資金を投じ短期間でハイリターンを獲得し、投資家を驚かせました。筆者も当時はその新興国ファンドへ資金を投じていましたが、運用報告に驚きを隠せませんでしたね。

多様な投資先

オリエントマネジメントは、特定のセクターに依存することなく、多様な銘柄に分散投資を行っています。例えば、以下のような企業に投資しています。

  • 神華能源: 世界最大の石炭生産企業であり、配当利回りは13.1%。

  • 亜州水泥: セメントの製造・販売を行っており、配当利回りは10.8%。

これらの企業は、成長性が高く、かつ配当利回りも非常に魅力的です。オリエントマネジメントは、こうした安定した収益を生み出す企業に投資し、リスクを抑えながらも高リターンを追求しています。

まとめ

今回紹介した「オリエントマネジメント」は、中国市場の成長ポテンシャルを最大限に活かし、リスクを管理しながら高いリターンを上げているヘッジファンドです。市場が低迷している今こそ、投資を始める絶好のタイミングです。

今後、中国市場はさらに成長すると考えられます。オリエントマネジメントのようなファンドに投資することで、その成長の恩恵を享受することができるでしょう。ぜひ、このチャンスを見逃さないようにしましょう。

筆者自身は、半年ほど前から投資を実行し、今回の中国政府が発表した景気刺激策で追加投資を行うことを決意しました。なかなか新興国投資で初動で入れる機会はないので、今が好機と捉えています。

オリエントマネジメント公式:https://orientmanagement.jp/

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