還暦すぎのおばがMLBにハマりまして…
今年からMLBにやや少しハマりまして・・思うことなど。
画像は"あかみそ"様よりお借りしてます。
元はといえば別アカのX(Twitter)が少々バズりまして、どなたかが万バズったら"魔除け"を貼ったほうがいいよ!と教えて下さったので、やはりここはシーズンが熟すにつれて日常の家事やら内職(自営なので)も忘れてのめり込んでしまう野球、野球観戦への、今年ついに禁断の扉を開け覗いてしまったメジャーのシーンへのニワカだけど全力投球の感想を書いてしまえ!と、引くほど熱く語り倒せば魔物も寄り付かんだろと思いたったからでした。
前述のとおり元はといえばXのつぶやきを再編集したもので、取り留めないのはご容赦下さい。それとやっぱり齟齬とかあるかもしれないので、ぬるい目で見てやってつかあさい。チーム名とか選手の綴りというか発語、監督の発言など間違ってたら指摘をお願いします。謙虚に直しますよって。
では本文へ行きまーす!
本年のメジャーへの関心→理解→コーフンをいやが上にも煽ってくれたのは、NHKことにBS放送でしたわ。
そのコンテンツの核になったのが大スター大谷翔平選手!を筆頭とした、メジャー移籍→進出を果たした日本人選手でした。その面々の大活躍…ときたならノーマルな、野球マンガのモデルになりそうな流れですけども、今季はスーパースター大谷が途中(右肘靱帯の手術のため)リタイア、千賀投手の新人賞レースは要刮目でしたが残念な結果に。吉田正尚の活躍もなかなかに魅せるものがあったけど、レッドソックスというチームは再建なかばで…と、彼らの存在もひく潮のようにメジャーと言う大海の波間にすさって行きました。
ところが、自分というニワカ野球視聴者には、ここからが本番だった気もするのです。
どういう放映契約をメジャーリーグ機構と結んだものかNHK、己のようなニワカにはかり知るなど無理ですが、大谷リタイアからこっちまるでタガが外れたようにエンゼルス以外の試合、日本人選手出てこない全然関係ないやん?な試合をばんばん流すようになったのです。やはり最初は(大谷さん残念…MVPやホームラン王はどうなるのよ)後ろ髪をひかれる感じはあったんですが、そんな感傷的気分などじゃんじゃん試合(MLBの年間試合数はNPBよりめちゃ多く162試合)をやってくれてるうちに、ボールパーク外へとふっとばされたのでした。
ちなみに、サンフランシスコジャイアンツの球場は海に接しているためホームランボールは海面に着弾(スプラッシュ弾と言うそうです)水没させるものかとファンはボートを出してきて掬い取る、争奪戦を展開してました。水ネタでもっと面白かったのがタンパベイ・レイズのホーム。チーム名に因んでスタンドにエイ(レイ)の水槽が据えられてるんですけど、ホームランボールが見事に飛び込んでしまい優雅な泳ぎっぷりで知られるエイがびっくり仰天!水槽の中をばたばた逃げまどうはめになったり…海洋生物好きなんでボールの行方よりエイを心配したわ!笑
あれっ何の話だっけ?そうそう、いなばのチュールの宣伝がやけに目立つアナハイム(エンゼルス本拠地)のデジタルサイネージだけじゃないわよ、各球団の名物パークの様子も魅せてくれるNHKでかした!もっとやれと言う話ですわ。
各ボールパーク個性があって面白いけど、やっぱり脇役メジャーシーンの主役はあったり前だがメジャーリーガー!!
当然アメリカンが多いわけですが、南米系やら移民の子弟もいるし、1000億の男大谷さまはアジアの星ですし!いや大谷を日本人標準とは誰も思わんだろうけど、その行動規範は少年少女だけじゃなくお手本にしてほしいわね切に願うおばがここにいますよって。
有名選手を追っかけるのも面白いけど、ノーマルなファンの関心事はやっぱりゲームの勝敗その栄冠である、ポストシーズンを制したものだけが得るチャンピオンリングの行方でしょう!その最終最高のゴールは地区優勝からのプレーオフへ、そして"頂上決戦"ワールドシリーズで先に四つ勝つこと。そのためのレギュラーシーズン162試合なのです。162つうたらグイン・サーガ正篇148巻より多い!すごいじゃないの。熱戦につぐ熱戦、そして転戦…ひろ〜いアメリカ国内を飛行機で移動して野球をし続ける。
地球の別の場所で起きているどうにも解決に至らないややこしく悲惨な禍をゲームに埋没している間はその熱量で消していられる…アメリカ人そして世界の野球愛好家の夢と憧れの世界(ボールパーク)で。すべての球場で7回表終了時に歌われる『私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ball Game)』、この曲をスタンドのベンチでガチガチになった身体をほぐしながら歌っている観客を見るとあたくしなぜか毎回涙が出るんですわ。
平和って本当にいいな、こんなふうにピーナッツやスナック菓子を食べつつ歌えるような平和でなければいけない、人間の当たり前じゃないか。ことさらつよく思うんですね。毎回毎回、ここで洟をかむ。
かくして、かくしてメジャー球団・メジャーリーガーが目指す頂点、プレーオフも戦い抜き勝ち抜いてこじ開ける、ワールドシリーズの優勝決定戦です!!
しかし今回のプレーオフは大波瀾にも程がありました。
結果から言ってしまうとプレーオフで西地区優勝のアストロズを下した敵地にめちゃめちゃ強いレンジャーズが、これもプレーオフでフィリーズを下し勝ち上がってきたアリゾナのガラガラ蛇ダイアモンドバックスと激突するという。
下剋上チーム同士のワールドシリーズ。これって今季NPBでいうとDeNAとソフバンが日本一を賭け戦うようなもんです、アンビリーバブルにも程がある。グイン・サーガでいうたら『永遠への飛翔』でしょうか(ここら諸意見乱立しそうですけど…)
アストロズのファンの気持ちを思うと、こちらも複雑になりますけど。苦労人の名将ベイカーさんも今季かぎりで引退されたし。
ここでしりあがり寿・レンジャーズを率いるボウチー監督です。ベイカーさんより若いとはいえ68歳です。事実引退する予定でいたのを、3年前にレンジャーズのGMに就任したヤング氏の熱烈なオファーに応えたわけですね。ちなヤング氏は以前ボウチー監督の下で右腕を振った豪球投手の経歴があります。ここらへんから野球狂の詩のストリームを感じてしまいますよね…(己は野球狂の詩のオールドファンで…)
いや脇にそれてた、戻りましょう、メインのストリームへ。
今シーズンメジャーの最終決定戦ワールドシリーズに上がってきた両チームともに、メジャーシーンを見つめてきたファンの目をひっぱたいてくれました。
アリゾナ・ダイアモンドバックス、試合半ばに毎回ぶっ込んでくるレジェンドレースが愉快です。それくらいなのか?印象はって話ですけど。
あ、それからアリゾナと言う名前で思い出すのは、ジョニー・デップの映画があります。それくらい日本でふつうのおばちゃんしていたら遠い存在、馴染みのないチーム………なワケなかった。レジェンドレースのトップを走っているじゃありませんか? ランディ・ジョンソンです。身長2メートルの左腕スリークォーター(セカンドライフで牧場経営)彼のことは覚えています。強烈に覚えています。めちゃくちゃかっこよかった!でも今回ウィキでデータを確認したら、数々の輝かしい記録のほかに、めっちゃオタクな、引いてしまうエピソードまで載っていて苦笑したり。
そのようなわけで2チームは激突します。当初は最多勝右腕のギャレンを打ち立てるダイアモンドバックスの投手力と、なんかよくわからないけど打ち出すと止まらないレンジャース打のチームの好ゲームが予想されました…が、しかし。
初戦からギャレンがめたくそに打ち込まれるという"流れ"で、ガラガラ蛇チームを特に応援していたわけではないんですが…先発投手にちょっと同情してしまいました。
ここで個人的と言われたらそれまでですけど、わたくし野球シーンにおいて解説者&アナウンサーが多用する"流れ"という言葉が好きじゃありません。
ここは主人公が運命に争うことをテーマとするヒロイック・ファンタジーを専門にしている作家としたら当然かもしれません。訳のわからない大きなものに押し流されるままになるなら、じゃあなんで人間は生きようとするんだ? 足掻いているんだよ って話になるじゃありませんか。
ただ…でも、今季のワールドシリーズを観戦しているうち考えを改めました。野球に流れってあるのかもな? そうとしか思えないシーンがいくつかあったのですわ。レンジャーズの攻勢を目にするかぎりは。勝ち馬に乗る…という諺とちょっと違うかもしれなかったですが、その勝ちっぷりは。ちなみにレンジャーズ・キャプテン(馬)はテキサス・レンジャーズの正規マスコットです。
打て打て打ちまくれ!打ち崩せ!!超攻撃型そして大きく独走するレースですわ。あれよあれよと言う間もなく、ガラガラ蛇チームを蹴散らし、レンジャーズは球団創立63年目にして初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた、のでした。
終わってしまうとなんかあっけなく思うほど負ける感じがしなかったです。
それでもベンチのボウチー老監督の(やれやれだ)といった表情が、スタンドのファンの声援と熱量、尻上がりに調子を上げてゆく全員野球どの打順からも満遍なく点をとる破壊力そしてポストシーズン敵地11連勝という頭おかしいメジャー記録を樹立した超外弁慶チームのトンデモパワーを裏切って、なんだかほっこりさせてくれました。嘘偽りなくこれが優勝の瞬間の感想ですわ。
魔除けのお札と言いながら、こっちの方が力入ってるみたいですけど川の流れのよ〜に♪サラサラと"流れ"のまま記述しております。作り話の箇所はないはず、あったら指摘してくださいね直しますよって。
まあね、筋書きのない野球のゲーム展開は面白い。けれど、筋書きやキャラを掘り下げてえがく小説にはやはり深みがあるし、胸に刺さる感動をもたらすとは思います。野球は好きですけれどね、筋書きないからといって浅くはないし、それに本当は大谷さんに並んでMVPを受賞したアクーニャJr.(40本塁打!そして70盗塁ブラボー!!!)のこととか、そのアクーニャJr.が入団したら面白いのにと解説の五十嵐さん(だった、と思う)に言わしめた全員走る野球(甲子園に出場する高校みたいな野球がベースボールの国でトレンドになりつつある)のシンシナティ・レッズとか!チーム再建中でもあるけれど序盤までめちゃめちゃイキのよかったこのチームが来季台風の目になったら面白いじゃない? それと真逆の走らないし打点を稼ぎまくる恐怖の一番バッターフィリーズのシュワーバーのこととか。NPBの贔屓チームのばやし(岡林勇希)がシュワーバーのプレースタイルに魅せられちゃったりもあったけな。笑 書きたいしもっと掘り下げたいネタはたくさんあります今季メジャーシーン。
そんなでメジャーとメジャーリーガーがらみのエピソードは、これからも追って追いまくろうとひそかに決意はしているのですキーボードを前にして。でも今日はこのへんで。長々書いてスンマセンでしたがまたの機会がありましたら、一つまたお付き合いたのんます!
綯糸めあ/@yohino_yume
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