バカヅキハリケーン
バカヅキハリケーン
マジックザギャザリングというカードゲームにはスパイク、ティミー、ジョニー、という分類がある。勝利や挑戦を求めるスパイク、派手な呪文をぶっぱなすティミー、コンボや独創的なプレイを好むティミー。
自分はおそらくティミーだ。突飛なことをして目立ちたいタイプの人間だ。
ところで冒頭のバカヅキハリケーンというのは麻雀の指南書である。著者は片チンこと片山まさゆきとバビィこと馬場裕一の共著である。
麻雀は基本的にロジカルで突き詰めれば突き詰めるほど打つべき手は収束していき自由度が少なくなる。初手赤5ピンを打つみたいな変なことは基本的にしない(別の色の染め手が確定しているならなくはないが)
さて、そんな変な事は基本的にご法度な麻雀で本書は奇手を薦めている。カンだ。しかも4枚目が出た時にカンするのではなく、いったんポンして手の中にカン材を残しておいて、然るべきタイミングでカンする、というものだ。
これにはいくつか意味がある。カンという全体の場に影響を与えられる奇手をいつでも放てるように手の中に切り札を持っておくということ、それが端っこや字牌だったら99%の安全牌として使えるということ、カンしたら嶺上開花で上がれる可能性があるということ。
ここで冒頭のマジックザギャザリングのプレイヤータイプの話に戻るのだが、私はティミータイプ、派手なことをして皆を驚かせたいタイプだ。カンは麻雀では場の流れを大きく変える派手な動きのため、驚きをもって迎えられる。人生で嶺上開花でアガった事は多分10回ぐらいしかないが、アガった瞬間の周囲の驚きとやられたーという顔が忘れられずにカンを続けている。
バカヅキハリケーンでも「だってカンした方が麻雀を楽しめるじゃん?」というような事が書いてあった。
それはそれとして、片山まさゆきのノーマーク爆牌党を推しているオモコロの永田智さんといつか麻雀を打ちたい。書いとくと叶うって言うから書いとこ書いとこ。