喫煙擁護論

喫煙擁護論

私は喫煙者だ。Ploom tech Plus withというJTの出している蒸気タイプの喫煙具を改造して、ニコチン入りのグリセリンを蒸気にして喫煙している。

タバコは依存性が高くドラッグの一種だという人がいるが、それはその通りだ。

辛い日々、気分を変えてくれてどこでも安価に手に入る法律で認可されたドラッグは日本では驚くほど少ない。酒のエタノール、タバコのニコチン、飲料もしくは錠剤のカフェイン、第二種医薬品のエフェドリン、コデイン、辺りがパッと思い浮かぶところだろうか。

もっと根本的に気分を変えるドラッグが認可されれば閉塞感に悩む人の気晴らしになると思うが日本は戦後GHQのいいなりになってからグッとドラッグに厳しくなった。

さて、タバコに含まれるニコチンの効能についておさらいしておこう。ニコチンはナス化植物に含まれるアルカロイドで、脳内の受容体に結合し、ドーパミン、アドレナリン、βエンドルフィンの放出を促進する。また量によってアロステリックに作用し、摂取量が増えると鎮静作用をもたらす。

つまり、わかりやすくいうと少量で覚醒効果、多量で沈静効果がある。

また、血管収縮効果がある。コレにより人によっては高血圧になり脳卒中を起こしたりする。

自分にとってはこの血管収縮作用がとても重要だ。今の時期花粉症で鼻の内部の粘膜が腫れ上がってしまうのだが、ニコチンを含む蒸気を患部に直接吸引することによって、血管が収縮し、消炎効果が起こる。わかりやすく言えば、痒みが治まり、腫れが治る。

この血管収縮効果は結構古くから民間にも浸透しているようだ。コレは間違った使用方法だが、深い切り傷をおってしまう怪我をした場所にタバコの葉を刷り込んだりして病院に担ぎ込まれる患者は結構いるそうだ。ただしこの場合、タバコの葉が異物として切り傷に入り込んでしまい、除去しきれず治りを悪くするのでタバコの葉を患部に刷り込むというのはやってはいけない。普通に喫煙すれば血流阻害されるのだから、喫煙で良い。震災で足を四肢の一部が切断されてしまい、瓦礫に埋もれて発見救助もできず、本来なら失血死していた所、タバコを喫煙することによって血流を抑え、失血死を免れた、なんて話もきいたことがあある。

このタバコの炎症を抑える、血流を阻害するという効果は意外と知られていないし、うまく使えば役に立つ人も多いと思う。

量によって覚醒と鎮静の両方の効果を得られるというのも便利だ。
ただ、使う人を選ぶ、というのはあるかもしれない。人はドラッグの量を増やす傾向にあるし濫用しがちだからだ。

初代あしたのジョーのアニメをみたらサチという5歳の女の子がタバコを吸う描写があった。海外では喫煙描写は厳しく規制されていると聞く。ワンピースのサンジの咥えているタバコが規制でレロレロキャンディーになっているらしい。ダサ過ぎないか?

とかくタバコは非難の対象になりがちだ。臭いし、本人だけでなく他人の健康を害して迷惑をかけるから、というのが主な理由だ。

他人への健康被害に関しては、ニコチンパッチ、スヌース(噛み)タバコ、低温蒸気方式等、他人に迷惑をかけない方法が色々出始めてきている。私も蒸気方式だが、JTが推しているスヌースたばこに比べると、蒸気が拡散して他人に迷惑をかける可能性がある分、吸う場所に関してはかなり気を使う。

最後にタバコ批判者を皮肉った作品をひとつ挙げておきたい。サウスパーク109話「死ぬより怖い禁煙運動」
ここでは禁煙運動にかこつけて、タバコ被害で死んだことにして殺されかけるカートマンが登場する。死ぬより怖い、というわけだ。

色々試した喫煙者としては、「メリットとデメリットを天秤にかけて吸ってるのでほっといてよ、迷惑はなるべくかけないんでね」
という立場だ。

タバコは20歳になってから。

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