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【カップ焼きそばに向かって撃て】

【カップ焼きそばに向かって撃て】

誰もが一度は食べた事があるカップ焼きそば。

私はカップ焼きそばに対してマンネリ気味である。
それは何故かって?

それはですね。
新商品が少ないからです。

私がつっかけ履いて出掛けるドラッグストアに置いてあるカップ焼きそばに関してはこの五年程代わりばえのない商品が陳列してある。

実に陳腐だ。

陳腐極まりないのだ。

果たしてこれで良いのか。
カップ焼きそば業界は努力を怠ってやしないのか。
もう新商品の開発を諦めてしまったのか。

カップ麺にはそんな事は全く無い。
日清をご覧なさい。
次ぎから次へと新商品を発表するではないか。

コンビニへ行けば必ずと言って良い程新商品がある。
期間限定品も品数豊富にある。
ご当地ラーメンだって頑張っているのだ。

それがカップ焼きそばにはない。

ご存知、カップ焼きそばのKINGペヤングだって大きさの種類は違えど中身に違いはない。

私の場合は日清のカップ焼きそばを愛食する。

それは何故か。

スープの素が入っているからである。
スープの素をマグカップに入れて焼きそば用に入れたお湯を注ぎ入れる。
ちゃんと説明書にもそうせよと記載してあるのだ。
お湯を再利用してスープとして飲む実にSDGズな焼きそばなのだ。
意外にもこれが美味しい。
さすが日清さん手が込んでるなと関心しきりなのである。

私がカップ焼きそばを作る時のこだわりと言えばキチンと時間を計る事だ。
スマホで2分50秒にセットしている。
この時間は私が長い時間をかけようやくたどり着いた究極の時間なのだ。

スマホをカップ焼きそばの横に置き、お湯を注ぎ入れ、蓋をしてスマホのタイマーをオン。
それからお湯を沸かす時に使ったヤカンをカップ焼きそばの上に置く。
ヤカンにはまだ少量のお湯が残っている。
上からも温める作戦なのだ。
これも私が長い時間をかけようやくたどり着いた究極の技なのだ。

私はタイマーが鳴る前に既に台所で今か今かと待ち構えている。
時間が来てタイマーの音がピピッピピッと鳴る。
間髪入れず蓋を取り、お湯をスープの素が入ったマグカップになみなみと注ぎ入れる。

余ったお湯を流し台のシンクに捨てる。
その時、これでもか! これでもか! というくらいキッチリ捨てる。
これも私が長い時間をかけようやくたどり着いた究極の技なのだ。

蓋を完全に引っペがしてソースを入れて混ぜ混ぜする。
その時心の中で「美味しくな〜れ。美味しくな〜れ」と唱える。

出来上がった焼きそばとスープをテーブルに持って行きスープに胡椒を少々振り掛ける。
おっと青のりとマヨネーズと辛子を忘れていた。

全速力で冷蔵庫に向かい矢継ぎ早に手にしてカップ焼きそばの上に乗っける。
早くしないと麺が伸びるのだ。

準備が整いようやく「いたーきやーす」と合掌して頂く。

最初の一口をグワシと食べスープを飲む。

小さな幸せを噛み締める。

実は正直に言うと私の場合カップ焼きそばの違いがイマイチわからないのだ。
ペヤングと一平ちゃんと日清焼きそばと大きな違いがあるのかと問われたらそうとも言えるしそうでないとも言える。
ソースはともかく麺に至ってはほぼほぼ同じ気がする。

カップ焼きそばに関してはもう完成しているのだなと思う。
これ以上の進化は期待出来ない気もする。

私はホルモン焼きそばが好きなのであれのカップ焼きそばが出来ないものかと密かに期待しているのだが未だ見かけた事は無い。
きっと探せば何処かにあるような気がする。

もしもご存知な方がおられたら是非教えて頂きたい。

おしまい

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