シンデレラガールの真骨頂は2番にあると思う件。
今まで何百回と聴いてきたシンデレラガールですが、シンデレラガール2023が出たので(そしてミリオンおめでとう!😭)改めて思ったところと、今までずっと思ってたことを下手くそな文章でつらつらと話します。
そもそも個人的に曲を聴く時に歌詞が頭に入ってこないタイプの人間で、メロディとかオケとかがまず耳に入ってきて、意図的に歌詞を聴こうと思わないと入ってこないタイプなのね。でも今回はほぼほぼ歌詞の話をしています。
前置きが長いので早速話しますね。笑
まず全体的な話として、他のジャニーズの王道アイドル曲に比べて歌詞が妙にリアリストを感じるんですよね。すごくおとぎ話な部分とリアルな部分が共存してるのが凄く良い意味で胸が苦しくなります。「いつになっても幾つになっても僕は君を守り続ける」とかおとぎ話に聞こえるんだけど、1~2番を経て聴くと非常に重い歌詞に聞こえてしまう、というのがメインなお話です。
1番:現実パート
かの有名な「23時間近の賑わう街並みに」から始まる1番、歌詞聴いてるとあまりにも情景と心情が想像出来すぎる。この主人公の男の子、女の子を引き止めたいと思うけどそこまでの勇気はなくて結局その日はその場で手放してしまうんですよ、なんか初々しいけど、普通にリアルにそんなことありそう。
サビ:おとぎ話パート
有名すぎるので割愛。
2番Aメロ:現実パート
で、問題の2番。「君が思うより僕は君を思ってる」自分の彼女に対する思いの強さに自信があるんですよ。でも次の瞬間「君は僕が思うよりも、ねえ、僕を思うのかな」って言うんですよ。僕の君に対する思いの方が強いと思ってるのに、やっぱり君からの思いがそれ相応に、むしろそれ以上にあることを期待してしまうんですよね??片思いでもいいと思っててもやっぱり両思いでありたいと思う時、ある。なんかちょっとここにちょっと彼の自身のなさというか、不安さが表れてるなと。
更に「誰もが皆嘆いている 恋の魔法には期限がある 時が経てば宝石もガラス玉さ」で急に現実をぶっ込んでくる緩急がえぐい。まあそう、恋してる時はかっこよく見えるけど急にあれ、なんだったん??てぐらいスンってなる時ある。彼のちょっとした自信のなさがこの歌詞に表れてるのかなあ。
2番Bメロ:おとぎ話パート
ここで「12時の鐘を聴く頃に〜」と現実からシンデレラに戻ってくるのですが、ここで音楽で表されてるシンデレラ感がまたえぐい。後ろで実際に鐘が鳴ってるし、弦楽器のピッチカートは時計の針で、もう完全に時計の映像が脳内されますよね。そこで「もしも僕に魔法が使えたなら夜空超えて会いに行けるのに」と言われたら完全におとぎ話に飛ばされるんです、この2番の前半から後半の緩急エグくないですか?恋の魔法には期限があるけど、将来は魔法が消えてしまうかもしれないけど、でも今この魔法が使えるなら君に会いに行きたい。しかもこの岸くんの高音が異常な切なさを発揮するわけです。。
この2番の現実とおとぎ話が共存してる感じと、このオケと岸くんのソロにこの曲の儚さが全て詰まってると思うから、2番が真骨頂だと思うんですよ。
このあとの間奏でメロディー、チャイムみたいな音入ってて凄く結婚式感を感じさせて、サビに戻ってくる。
サビ:おとぎ話パート
落ちサビからのラスサビでおとぎ話パートが続くわけですが、この妙にリアルな1番と2番を経た「いつになっても幾つになっても隣でその笑顔見せて/僕は君を守り続ける」てめちゃくちゃ重くないですか。なんだろう、付き合ってもマンネリ化することは往往にしてあるし、結婚したら、子供が出来たら日々に忙殺されて尚更最初の頃の輝きなんて何処へやら…になってしまうのかもしれないけど、魔法が消えようがどうなろうが君が隣で笑ってくれていればいいという最大級の愛を感じますよね。
こうやって1〜2番を経たサビだと、いかに現実的で愛の深い歌なんだ…って思います。
曲全体として情景が凄く思い浮かぶし、そのリアリティとおとぎ話を作曲と編曲で綺麗に繋げられているのでシンプルに河田さんってすげえ…の一言です。
関ジャムでもコード進行の複雑さがこれからデビューしていく彼らの不安定さも表してる、的なこと言ってたと思うんですけど、個人的にはどちらかというとこの現実パートの不安定さを表してんのかなという解釈です。
そして、関ジャムでの河田さんの話からすると、恐らく花晴れの主題歌になると知らない状態で作られたものだと推察するけど、歌詞があまりにも晴すぎる。ますます河田さんすげえ…。
因みに曲全体的に弦楽器の旋律とベースの動きがめちゃくちゃ好きです。
そう考えるとキンプリ自身もどこを切り取っても完璧な人たちだけど、リアリストなところや泥臭さも感じるのでまさに彼らがシンデレラガールみたいな人たちだなあと感じます。
シンデレラガール2023は既に何十回も見てるけど、デビュー当時の初々しさとは違った、貫禄に溢れてて、まさにPrinceから本物のKingになったんだなーと思った。今の彼らに「いつになっても幾つになっても君を守り続ける」とか言われたら本当に守り続けてくれそうな気がしてしまう。。(そんな彼らに甘えてきてしまった私にとっての4年間でした。)
Memorialや他Gの曲と比べても妙に現実的なところが入り混じっているからこそ、恐らく共感するところもあってこれだけ万人に受けたと思うし、どんな王子衣装を着ても、King & Princeという名であっても、全て彼らのKing & Princeたる説得感がすごいので、元々王道キラキラアイドルに苦手意識があった私でもここまでゴリゴリにオタクをやってきたのかなと思ってます。シンデレラガールが彼らのデビュー曲で本当に良かった。
いつになっても、幾つになっても彼らが笑顔でいれますように。