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入院録

今から2週間ほど前に大学祭があった。その大学祭のライブに友人が出るらしいので見に行って見ることにした。大学祭の規模は大したものでは無かったし、人混みが発生しているわけでも無かったがライブはそこそこ盛りあがっていたから面白かった。

発症

明後日の月曜日、謎の寒気に襲われる。
経験上こういう時は大体熱がある。恐る恐る測ってみると37.5℃だった。思ったほど高くないなとその時は思っていた。
一応次の日に家の近くのクリニックで診察を受けてみた。コロナ禍という事もあり、車から診察を受けるといった変わった診察方法をとっている。
そこでロキソニンだけ処方された。
ロキソニンとはその場しのぎの解熱剤だ。あまり効かないが、飲んでみると少しだけ楽になる。
それでも良くならなかったので仕方なく熱があるままライブに行ってしまった。因みにコロナではないので安心して欲しい。
ライブに行く前には寒気と筋肉痛が身体を襲い、謎の湿疹が身体中に出来ていた。
ライブが始まるまでの空き時間にトッモが飯を食いたいと言うので、全く食欲が無い+身体中筋肉痛の満身創痍で最寄りのイオンまで徒歩で行く。途中歩道を歩いていただけなのに老害自転車に数回轢かれそうになる。
いつもならこんな些細な事では腹を立てないが、この日ばかりはとてつもなく不快になり、機嫌が今年一悪くなっていた。
ライブが始まり、最初はとてもだるかったのだが、曲を聞いていたら直前飲んだ薬が効き始めたのか体調が若干回復していた。
ライブが終わった時には顔中膨れ上がっており異変に気付く(遅すぎた)
ライブはとても良かったので、ライブのレポートは別で後日投稿しようと思う。

病院へ

帰りは親に車で送ってもらい、翌日市民病院へ。
まずはコロナの検査をして陰性だったことを確認してから酷い湿疹を見てもらうため皮膚科に飛ばされた。
ベテランっぽい爺の医者が出てきて、一瞬で
「水疱瘡」と診断、速攻で入院と言われ困惑した。
理由は、大人がかかる水疱瘡は子供がよくなるそれとは別で症状がかなり酷いらしい。
実際、1週間以上熱は下がっていないし、湿疹がかなり酷い。しかも、水疱瘡は伝染病で抗体を持たない人間に感染してしまう為、隔離病棟への入院が必要なのだ。
大抵の大人は3歳頃に水疱瘡を発症していて既に抗体を獲得している。しかし、稀に自分のような人生で1度も発症せずに大人になってしまった人がいる。
感染していない子供は事前にワクチンを摂取しているはずなのだが、うちの親はアホなので、自分がワクチンを摂取していると勘違いしていた。
そのときはワクチンを自分に打たせていない親を恨んだ。
つまり、自分は免疫を獲得せずに大人になったが為に「成人水痘」と呼ばれる大人版水疱瘡に感染してしまった訳である。
気になる感染経路だが完全に不明で全く心当たりがない。
この病気は子供が感染するケースが殆どで大人は稀だ。つまり、子供から感染した可能性が高い。
ここからは自分がこのクソ病をもらった可能性を考察していく。

考察

心当たり①温泉
どうやら水疱瘡には潜伏期間があるらしく、それを辿ると、ちょうど温泉に行っていた日に重なる事に気づいた。
家の近くの源泉かけ流しの質の良い温泉があるのだが、そこに行った際に子供連れの人が多少いた。
感染する経路は唾液などの体液を介して感染する事が多いらしい。つまり、温泉はガキ共の体液の巣窟なので可能性が高い。
最も有力な説だ。
心当たり②ポケモンセンター
自分は、ポケモンが好きで特にカードに目が無い。グッズやパックなどをポケモンセンターに買いに行くことが多々ある。
ポケモンセンターはポケモンが子供向けコンテンツなこともあり、子供だらけだ。
なので、菌を貰って来る可能性は高い。
心当たり③柿
熱が出る直前に何を食べていたか思い出してみると、腐りかけの柿を食べていたことを思い出した。
自分は、果物は腐りかけが1番美味しいと思っていて、特に柿の腐りかけは大好物なのだが、あの時食べた柿は傷が多く、皮が汚かった。
なので、可能性は低いが柿に菌が付着していた可能性も否定できない。

病院生活

ここからは入院してからの過ごし方と病気の症状を書いていく。
まず、水疱瘡の症状だが高熱と湿疹、筋肉痛に頭痛だ。
高熱は2週間ほど続き、夜にピークに達する。これは以前書いた記事のコロナの症状と似ている。
しかし、ピーク時の熱がコロナの時より高く、頭痛が酷い。
次に、湿疹だが全身にブツブツができる。
これは我慢できないくらいに痒く、潰れると出血し痛くなる。
半日ほどでカサブタに変わり、皮膚が凹む。
医者に言われたのだが、湿疹を掻くと傷跡が残ってしまうらしい。
自分は我慢できず身体中掻きむしってしまっていたので、身体中カサブタだらけで今も傷跡が残っている。
体の跡はまだ良いのだが、顔の傷跡は治りが遅く、ブツブツができているので醜くてたまらない。
話が逸れてしまったが、入院中の過ごし方に話を戻そう。
まず朝はまず点滴がある。同じ血管に繋がれたままの点滴は次第に血管が痛くなってくる。
点滴が終わると、朝食が出る。
朝食は最初だけ以上に量が多かった。
勿論、食欲は全く無いので殆ど残していたら、次第に量は少なくなり、最終的にはご飯、牛乳、お惣菜、スープの4種類まで減った。
それ以前なら、お惣菜は2種類ほどあったので、成人男性が食べても丁度いい量だったと思う。
朝昼晩の3回で食事が出されるのだが、牛乳はどの時間帯でも絶対に付いてくる。
自分は牛乳が好きではなく、むしろ嫌いなので体調が悪い時から良くなる時まで一滴も飲まず過ごした。
それと、消化に良さそうな野菜のカボチャや生トマトが出てくる。
消化に良い物は基本あまり好きでは無い。
栄養を摂取したい気持ちは山々なのだが、食欲が全く湧かない上に嫌いな食べ物なので、必然的に飲み込むことが困難になってしまう。
この時ばかりは好き嫌いの多い自分を呪った。
スープは味噌汁などが殆どだ。
殆どの食べ物は喉を通らなかったが、その中でも味噌汁は好きなので比較的胃袋に入れやすかった。
なので、入院してから3日間は味噌汁と点滴だけで養分を繋いでいた。
トイレは自分で行く。男根に管が刺さっていて寝たきり老人とかのアレではない。
風呂には入れない。体を拭くタオルを看護士さんが持ってきてくれるので、それを使う。
看護士さん達は、僕が伝染病にかかっているので勿論、防護服を着ている。
1日中ひたすら暇なのだが、意外と時間が過ぎるのが早い。
なぜなら1日の半分は寝ているからだ。
病気だからか、とてつもなく眠くなる。
時間を潰す手段としては、スマホでゲームをやるか、YouTubeを見るかだ。
YouTubeは体調が悪いと、集中して見れないので、動画の内容が全く頭に入ってこない。
つまらなくて、見るのを途中でやめてしまう。
ゲームも集中できず、下手になってしまうので長時間やるのは辛い。
そのため、あまり時間を潰すことは出来なかった。
1番効率の良いのはショート動画だ。
ショートは内容も薄っぺらい上に流し見できる物がゴロゴロあるので、時間を使いやすい。
なので、入院中はショート動画をメインに時間を費やしていた。
ショート動画を眠くなるまで見て、眠くなったら寝て時間を潰す。
これが1番効率の良い時間消費方なのだ。

終幕

そんな生活を3日間ほど過ごした。
すると、熱が徐々に下がっていき、身体が楽になってきた。
湿疹の腫れは治まって、瘡蓋ができていた。
食欲も戻り、朝昼晩の食事を残さず完食するまでに回復した。
そして、僕はその2日後に退院した。
退院は嬉しかったが、同時に不安が込み上げてきた。
その不安とは、身体中の湿疹(特に顔)が目立つこと。
大学の単位が厳しいこと。
社会復帰をしっかり出来るかどうかということ。
まさか、自分がコロナに感染した後に水疱瘡に感染するとは全く思わなかったし、水疱瘡に今更なるなんて検討もつかなかった。
こういったケースは稀だが、幼い頃に水疱瘡に感染しなかったレアケースの大人に是非ワクチンを勧めたい。
自分の場合、無知だったのと親が摂取を確認していなかったせいで思わぬ被害を受けてしまった。
大人は基本入院になってしまう。
それだけではなく、身体中に失神の痕ができる。
特に顔にブツブツのシミが出来て汚くなってしまう。
それを防ぐ為にもワクチンだけは絶対に打った方がいいということをこの記事を読んでいる方々に伝えたい。
僕のようにならない為にも。

あとがき

この記事を書くまでに非常に時間がかかってしまった。
実は入院したのは去年の10月中旬辺りだ。
記事を書く前に年が明けてしまった。
なぜこんなにこの記事が完成するまで時間がかかったかと言うと、書いている途中おもんないなーと思ってしまったのがいけなかった。それから書く気が全く起きず、情報量も膨大だったので、文字数もかなりの量になった。入院後もちょくちょく書いていたので、3日くらいでほぼ完成していたのだが、見返したところ、全く面白い記事になっておらず、やる気が削がれた。そして、noteの更新も止まってしまった。
昨日ふとサウナに行ってととのっていたらふとその事を思い出し、完成させとくかーっていう気になったので、中途半端ではあるがとりあえず完成だけはさせておいた。
これを読んでいる方々に伝えたいことは、ワクチンは打った方が絶対に良いという事と長ったらしい上に面白くない記事で本当に申し訳ないという気持ちだ。
もっとユーモアのある文章の構成が練れたら良かったのだが、内容も内容だし文章力が皆無なのでnoteに向いてないのかもしれない。
ここまでになるがこれを読んでくれた方々に感謝を。
そして感染には対策を。
歓声には飛沫をお気を付けください。

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