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2020年~2021年 クラクフへポーランド語留学③ 語学学校スタート

 ポーランドに入国し、寮での生活が始まって一週間後、10月からついに語学学校の授業が始まる。新学期スタートだ。渡航前、クラス分けのためのオンラインテストを受けていたので、それに合わせてクラスがレベル分けされる。私のクラスはA1/A2クラス、いわゆる初級クラスである。

 学校はヴァヴェル城の目の前、寮からはトラムで15分程だ。徒歩でも30分あれば通える距離であり、クラクフの中央広場を通り過ぎるルートとなるため、通学がてらに観光気分を味わえるのが最高で、結果的に時間に余裕のある下校は歩いて帰ることもしばしばあった。

 そんなこんなで登校初日。学校に着いて早速サプライズがあった。なんと、初級コースは初級コースでも、私はスラブ人専用のクラスに分けられていたのだ。周りはウクライナ人やロシア人、ベラルーシ人の学生に囲まれ、自分一人が日本人(アジア人)である。なぜこんなことに?自己紹介後にその理由は判明した。授業後に先生に聞いてみると、プログラムに申し込んだ際の私の経歴書に「日本の大学でロシア語を専攻」とあったからだからとか。学校側は私がロシア語をマスターしていると思ったらしく(実際はほんの少しかじった程度である)、スラブ人クラスでも問題なくやっていけると判断したそうだ。

 とはいえ、私のロシア語はその当時のポーランド語能力に毛が生えた程度で、周りのクラスメイトと満足にコミュニケーションを取ることも難しい。となると私は日本語か英語しか手札がないのだが、一方の彼らは母語のロシア語やウクライナ語しか知らず、お互いの共通言語が不在に。先生もこうした事情を汲んでくれて、私は2日目からは別のクラスに移籍することに。

 1日だけと短い期間であったが、スラブ人クラスの皆さん、お世話になりました。今これを3年越しに書いていますが、皆さんの活躍をお祈りしてます。

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