ゲリラ雷雨
『あ、夕立が来たね。
大丈夫だよ。少し経てば雨はあがるよ。』
30年以上も前のことだが、身近な大人は皆そういう
対応だった。
午後からは夕立になりやすいから
午前中に用事を済ませなさい
そういう声かけも当たり前だった。
心配することはない。大丈夫。
大人が言わなくて誰が言うのだろう。
最近よく耳にするゲリラ雷雨。
なぜそのような過激な言葉を使用するのだろう。
大人が叫ぶ声、やばいやばいという言葉。
大人同士、恐怖を煽っているのか
分かち合っているのか何なのか分からないが
その背後にいる子供たちは不安にならないのだろうか。
些細なことかもしれないが
そういう大人の姿勢を子ども達は見ているのでは
ないかと思う。
無関心でもなく、何も対応できないでもなく
慌てふためくでもなく、
適切に恐れ、適切に対処する。
そういう大人を本当に見かけなくなった。
そして自分はどうなのかという話でもある。
両者含めて嘆かわしい今日この頃なのである。