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【カジノ①】時給12.5ドルの男が一晩で10,000ドル負けた話

若かりし頃にニュージーランドにワーホリで、1年ちょっと住んでいた有朋の首領(ゆうほうのどん)です。

私はニュージーランドに住んでいた時は、週7でカジノで遊んでからバイトに行くという生活をしていました。

ちなみにバイト先は日本食レストランと現地の学校の購買で、時給は当時の最低賃金の12.5ドルでした。

さて今回はカジノの話をしたいと思います。

カジノにはバカラ、ポーカー、ブラックジャック、スロットなど、いろんなゲームがありますが私が好きなのはルーレットです。

毎回ルーレットだけをやって20〜30ドルくらいの勝ち負けでちまちまと遊んでいたのですが、ある日マーチンゲール法に出会ってしまうのでした。

マーチンゲール法とは簡単に言うと、毎回負けたら賭けるお金を倍に増やして行く方法です。

最初に1ドルかけて、負けたら2ドル、4ドルと増やしていきます。こうすると勝った時点で最初に賭けた金額がトータルの勝ちとなります。
1回当たったら、また最初の1ドルから賭けなおします。

1回目で当たった場合
+1ドル

2回目で当たった場合
−1ドル+2ドル=+1ドル

3回目で当たった場合
−1ドル−2ドル+4ドル=+1ドル

マーチンゲール法のいいところは勝ち越さなくてもトータルでは勝つことが出来るところです。
10連敗しても最後に勝てば良いのです。

このマーチンゲール法を使うようになってから私の連戦連勝の日々が始まりました。

最初はルールを守り倍々で賭ける金額を増やしていたのですが、慣れてくると5連敗、6連敗は滅多に起きないので、次は絶対に勝つから(そんなわけないのに)たくさん賭けないと損な気がするようになってきました。

最初に5ドル(私が行っていたカジノのミニマムベット)賭けると、5連敗したら次は160ドルを賭けなければいけません。
しかし6連敗なんかするわけないからと、300ドルを賭けて勝ったりしていました。(トータル145ドル勝ちになる)
こうやってバイト前の数時間で毎日300〜500ドル勝つので、もう感覚がマヒしていました。
そして、そろそろバイトを辞めてカジノ1本で生活しようかと考え出した時に、悲劇は起きました。

この日、最初の5連敗した時にいつものように300ドルをかけたのですが0が出て外しました。
まぁ6連敗までは経験済みだったので次は勝つだろうと、600ドルをかけました。
しかし、またも外れて1,000ドル以上の負けになりました。
この辺りから手が震えてきて、胸が苦しくなってきましたが、ここで止める選択肢はありません。
ATMでお金をおろしてきて、普段は信じていない神様に祈りながら1,200ドルを賭けるのですが、無情にもまたも外れます。
吐き気をこらえながら、再度ATMへ向かい2,500ドルをおろしてきました。
しかし2分後にその2,500ドルも私のもとから消え去りました。
もう泣きそうになりながら、ATMに向かい5,500ドルをおろしてきました。残高はもうありません。本当に最後の勝負です。
しかし、、、

マジでこうなります。

10連続で2分の1を外し、私はその日10,000ドルを失いました。
時給12.5ドルなのにです。

そんなに外す事なんてあるの?って思う方もいると思いますが(私も当時は思いました)10連続で2分の1を外す確率はたったの1024分の1なんです。

天和の33万分の1に比べたら日常茶飯事です。

この負けからしばらくは大変でした。
家賃が払えず、台湾人の彼女にお金を借りました。バイト先の賄いを腹いっぱい食べて飢えをしのぎました。

しかし、こんな大負けをしたのに、私は未だにカジノに行き続けています。

もう病気です。絶対に日本にカジノは作らないで下さい!お願いします!!

またいつか他の国のカジノ編も書きたいと思います。

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有朋の首領
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