インドは別格!!
今まで行った国でどこが一番良かったかを聞かれたらボリビア(ウユニ塩湖)と答えることにしている有朋の首領(ゆうほうのどん)です。
ただ一番面白かった国はぶっちぎりでインドです!
東南アジアや南アジアを旅行した事がある人はわかると思いますが、これらの国では観光客からはぼったくっても良いって考えがあるのかってくらい物やサービスの値段が決まっていない(本当は相場はあるのだろうが)んです。
まずは法外な金額を吹っかけてきて、そこから値引きの交渉が始まる。
旅に慣れていない頃はストレスに感じる事もありましたが、慣れてくると交渉する事自体が楽しくなってきます。
例えば私が1000円で買ったTシャツを、他の人が500円で買っていても腹は立ちません。
何故なら私の交渉が下手だった、1000円の価値があると自分が判断したからです。
しかしインドは違います。
最初に約束したサービスを提供しない事が何度もあったんです。
今回はインドで起きた数あるトラブルの1つを紹介します。
約20年前、私はとある街に向かうため駅で電車を待っていました。
しかしここはインドです。
全然時間になっても電車は来ません。
まぁこんな事は慣れっこなので、特に気にもせず本を読んで待っていたのですが、タクシーの運ちゃんが私に話しかけて来ました。
どこに行くんだ?タクシーに乗ってけよ!
断っても、断っても彼は諦めません。
途中からずっと無視していたのですが、あまりにしつこいのでいくらで連れて行ってくれるんだと聞いてみました。
メーターで大体150ルピーくらいだよ!
思ったより安い金額でした。
そこで私はメーターではなく200ルピーで目的地までお願いできないかと尋ねると
もちろんOKさ!
若干、怪しさはありましたが私はタクシーに乗り込みました。
走り出して、すぐにメーターが動いていることに気付き運ちゃんにメーターじゃなくて200ルピーしか払わないよと念を押します。
OK!OK!
メーターはものすごい勢いで上がっていき150ルピーを超えます。
やっぱり150ルピーでは着かないやん。。。
運ちゃんに後どのくらいか聞くと
OK!OK!もうすぐだよ!
イヤな予感がします。
メーターは200ルピーを超えました。
私は運ちゃんに再度200ルピーしか払わないよと伝えると
200ルピーじゃないよ、2000ルピーだよ!
と言ってサイドポケットからなにやら表を出し、私に見せてきます。
10 100ルピー
20 200ルピー
〜
200 2000ルピー
このメーターはルピーではない、この料金早見表?の金額が正しいと言い出しました。
2000ルピーは日本円で当時5000円くらいです。15分くらいしか走ってないのに物価が激安のインドではありえません!
そしてそもそも200ルピーしか払わないと散々言っています。
私は2000ルピーも払えないと運ちゃんに言うと、運ちゃんが急に怒り出します!
自分は政府公認の優良ドライバーだから、このくらいの金額になるんだ!
と、今度はライセンス?みたいなものを見せて来ました。
インドの文字見せられても読めんわ!
もうここからはケンカです!
金を払え、払わないの繰り返しから、途中で互いに英語ではなくヒンディー語と日本語で罵倒の浴びせ合いに変わります。
人はキレたら母国語しか出てこないのです。
運ちゃんが、金を払わないんだったら警察に行くぞ!と言ってきました。
キレて興奮状態の私もおうっ行けよ!と叫びます。
メーターが未だに動いたままタクシーは警察に向かって走っています。
少しずつ落ち着いてきた私は、急に不安になってきました。
間違いなく正しいのはこっちなんだけど、警察もインド人なんだよな〜
なんか警察に行ったらヤバい気がしてきました。
信号でタクシーが止まった瞬間、私は勢い良くタクシーを飛び出してダッシュで逃げました!そして限界まで走り続けました。
しばらくして、後ろを振り返りましたが、追ってくる様子はありません。一応200ルピーを後部座席に置いておいたのが良かったのでしょうか?
私は現在地を確認すべく、歩いていた女性にここはどこかを尋ねると目的地のすぐ近くでした。
アイツ嘘ばっかりついてたけど目的地までもうすぐだけは本当やったんやな。。。