第１１話 トッケイで幸せに！？

晩御飯にチェンマイの郷土料理、「カオソーイ」を求めて屋台に！

店の人がいない・・・

見ると、奥のテーブルでくわえタバコでトランプしてるおばちゃんとおっちゃん。

一応調理場に向かって挨拶してみる。

「サワディーカップ！」

すると満面の笑みでこちらに来るおばちゃん。

じぶん店員かいっ！

楽しそうに遊んでるお客さんかと思ったら、お店の人でした。
ユルイぞ、タイ！！

そんなことを気にもせず、なにかをこ慣れた感じで注文する男性。

僕と同じカオソーイ！

すると、おばちゃんが先ほど買ったビアチャーンの袋を指差してなにやら言っている！

ヤバッ！持ち込み叱られるんか！？

・・・違った。

どうやら親切で

「氷欲しいか⁉︎」

と聞いてくれているらしい！

タイや暑い国ではビールに氷を入れて飲む習慣がある。

ありがとう！
いい！
本当にいい！ このユルさ、優しさ！

氷でキンッキンッに冷えたビアチャーンをやりながら、いざカオソーイ、入〜場〜！

ウマッ！！！！！

適度な辛さのカレーラーメン！
トッピングには食感の違う揚げた麺。
骨付きなのにホロっと崩れる柔らかい鶏肉！

あっという間に完食です。
いやぁ〜ウマかった〜！

とりあえず疲れているので、この日は寮へ帰ることに。

スクールで待っていると
「別館寮に・帰る方・はソンテウに乗てく・ださい！」

指示通りソンテウに乗り込んで寮に帰ると、やっと僕専用の部屋が用意されていました！

厳密に言うと、部屋という感じではなく、敷地内に一棟一棟別々に建てられてる、コテージです。

シャワーとトイレは建物の外に併設されていますが、部屋の入り口から出て、デッキを歩いてすぐの場所。

最高やん！

相部屋でお世話になった部屋から荷物を出し、ご挨拶！
「お疲れ様でした。おやすみなさい！」

ようやくゆっくりできます。

「あ〜シャワー浴びて寝よー」

シャワー室はもちろんトイレと一緒。

排水溝（というか、ただの壁に空いた穴）からはアリさんがウロチョロ・・・
プチ潔癖な僕は、あまり素足で入りたく無い・・・
サンダルを履いたままシャワーを浴びることに・・・

えぇ〜！ シャワーの位置、高っ！
何センチの人想定してるん！？

お湯出すツマミはどこ！？

探せど探せど見つかりません！

・・・素っ裸でしばらく悩んだ結果・・・

だめだこりゃ！

一旦服を着て男性の寮へ助けを求めに。

「シャワーのツマミが無いんです！」

優しい男性が色々と見てくれた結果、ノズルに繋がってるボルトネジがツマミ！

ちっちゃ！
こんなん分かるかっ！

男性にお礼を言っていざシャワー。

ぬるま湯ーーー！
（海外あるあるらしい）

シャンプー、リンスは棚に常備してあるものを使用。

いくら注ぎ足しても泡が立たない・・・

後日聞いて見ると、ハーブ等のオーガニックのものらしく、泡は出にくいとのこと。

確かにタイっぽい良い香りでした。

Tシャツ、短パンも一緒に洗い、部屋干しです。

暑いのですぐ乾く。

よ〜し、今日はゆっくり寝るぞ〜！

ベッドに入ってしばらくすると・・・

ガサガサッ！
キュッキュッキュッキュッ！
んっ！？トッケイ？
いや、違う鳴き声や！
今度はなに！？

電気をつけて見ると、部屋の天井に沢山の小さなヤモリ！

おえっ！
マジで！？部屋の中やん！

小さいですが、天井を走り回ってます！
もう勘弁してよ〜

ヤモリがなんで鳴く！？

見ていてもしょうがないので、顔の上に落ちてこないことを願いながら就寝。

・・・トッケイ！トッケイ！

またトッケイかい！

キュッキュッキュッキュッ！
トッケイ！トッケイ！トッケイ！

うるさー！！
目覚まし早すぎるわ！
まだ寝てないし！

こうなったら、トッケイ７回聞いて幸せになってやる！

トッケイは鳴き声を７回聞くと幸せになれるというトカゲ。

トッケイ！トッケイ！トッケイ！・・・

ええやん〜！
あと２回！
行け〜〜〜〜！

トッ・・・ケ〜ィ・・・
終わるんか〜い！

あと１回くらい鳴けよ〜！

惜しくも６回で終わり。
その後何度も鳴きましたが６回が最高でした。

そんなこんなで結局、睡眠時間３時間・・・

しんどい・・・
トッケイ呪縛いつまで続くんや・・・

朝になりとりあえず起床！

水道水はヤバイと聞いていたので、ペットボトルの水で歯磨きして
迎えに来たソンテウでスクールへ！

授業２日目。

よ〜し、今日も頑張るぞ〜！

続きはまた次回。