第10話 スクール初日
胃下垂ソンテウに乗って、スクールに到着!
タイっぽい建物やなぁ〜
レッスンスペースは壁が無く、開放的な空間!
床は大理石っぽい感じ。
自分のサンダルを脱いで、その辺に無造作に置いてあるサンダルに履き替える。
めっちゃ気持ちいい〜!
んっ!?
なんかいい匂い!
ふと見ると他の受講生が並んでます。
そう!朝食です。
ビュッフェになっていて、好きなだけ順番に盛り付けて行くスタイル。
地元でセルフうどん文化に慣れ親しんでいる僕は、なんの抵抗もなくお皿へポイポイ!
お水はペットボトルで飲み放題。
変わった形の氷をステンレスのコップに入れてお水を・・・
んっ!? このペットボトル新品やのに栓がゆるい!
逆さにするとポタポタ・・・
ここはタイ! まぁ気にするな。
ゆるゆるバンザイ!
食事の名前は分からないけど、すごく美味しい!
朝からお米を食べる習慣のない僕でもペロリと完食してしまいました。
食後は希望者にタオルアートやムエタイなんかも教えてくれます。
しばらくすると 「オイノリ・デス!」の声。
スクールの二階に上がり、医術の父といわれる、シバカ・クマール・バッカ(通称シバゴ様)先生にお祈りです。
シバゴ様はお釈迦様の主治医でもあるインド人の名医です。
タイマッサージも医術として、タイ伝統医学の中で発展して行きました。
スクールの先生の後に続いて、唱和。
「ナモタサ パカワト アラハト サマ サプタッサ・・・ロカ パヤティ ヴィナサンティ」
3分チョットですがフローリングでの正座がキツイ・・・
このマントラ(真言)を簡単に訳すと、
「私はあなたを尊敬しています。そのお力を私に授けてください。この手で触れる人々から苦痛が取り去られ、幸福がもたらされますように。」
といった感じの意味。
このマントラを施術前に唱えるのは
・心を鎮めて精神集中する
・施術により、邪気を受けてしまうのを防ぐ
・タイマッサージが伝統と秩序のあるマッサージであるということを示す
という意味があるようです。
確かに身が引き締まります!
お祈りも終わり、いよいよレッスンスタート!
担当してくれるPOM先生のご挨拶。
明るく気さくな感じのタイ人女性で!
後から聞くと僕と同い年とのこと。
日本語はほぼ分からないので、別のタイ人女性の通訳を通しての授業となります。
テキストを渡され、実際にやって見せてもらったあと、ペアを組んで練習です。
POM先生のクラスは9名。
男性はそのうち3名だけです。
僕は同じ寮でお世話になった男性とペアを組むことに!
先ずタイマッサージは「セン」と呼ばれるエネルギーラインを刺激して行きます。
この「セン」・・・メチャクチャ多くてややこしい!
タイマッサージでは足にその「セン」が集中していることから、足から重点的にマッサージして行きます。
今回僕が習うスタンダードなタイ古式マッサージは、120分かけて全身をほぐしていくんですが、その半分の60分かけて行うのが足です。
あんまや整体とは違い、タイマッサージはゆったりとした圧。
扇風機の風を浴びながら、開放的な空間でゆったりと施術してもらう・・・
なにこの気持ち良さ・・・
ヤバイ・・・
寝てしまいそう・・・
無理やり目を開けていても、それは多分白目。
初の単独海外渡航の疲れ
トッケイとの眠れぬ時間
睡魔が襲ってきます!
その睡魔と闘いつつ、テキストを見ながら「セン」と言われる場所をゆっくりと押していく。
繰り返し何度もやってると親指や手首に激痛!
これを120分も続けるん!?
めっちゃ大変やん!!
僕が習うコースは9日間で70時間。
ペアの男性も初めてなので、最初から上手な訳もなく、施術された足も少し痛む。
少しずつテキストを進めながら、ようやくお昼の休憩!
あ〜疲れすぎてあまり食欲が無いわ〜
しばらくすると、 何このいい匂い〜!
昼食はタイ素人でも知ってるガパオライス!
やっぱ本場は美味い!美味すぎる!
疲れててもガッツリ食べられました!
やっぱりタイの食事は僕に合う〜
日本帰ったら作ろ〜
食事が終わり、しばし休憩。
POM先生のクラス以外の方も一緒に食事をするので、皆さん気さくに話しかけてくれます!
帰国してお店を出す方や、今オイルマッサージ店をやってて、プラスアルファ、タイ古式マッサージを取り入れたくて来ている方も。
ほぼ皆さん単身で来ている女性。
やっぱりこういうところに来る人は、みんなカッコイイ!
ペアの男性も、元々カメラマンで、その後沖縄で農業をやってて、家を売り払ってタイに来たらしい!
僕よりかなり破天荒・・・
最初に空港で会った女性は、このスクールを卒業した後、その足でマルタ島に行くらしい!
ってどこ!?
暑い?
寒い?
いわゆるバックパッカーですね〜
どおりでスゴイ荷物・・・
皆さんから色々なお話を聞いて、そのスケールの大きさに、自分はなんて小さな世界で、あーでも無い、こーでも無いと言ってたんだろうってバカバカしくなりました。
それに、日本での生活とは違い、タイのゆっくりと流れる時間。
美味しい食事。
タイに住みタ〜イ!
午後からの授業のあと、3時にはアイス売りのおじさんがスクールにやって来ます。
この時すでに40時間寝ていない僕。
ダメや・・・眠い・・・
写真を撮るだけで、買って食べる元気もありませんでした。
でも、お昼1時間、3時の休憩20分とはいえ、ユルユルなタイ。
時間オーバーは当たり前!
このユルさ、助かります。
17時に初日の授業が終わります。
あ〜終わった〜!
とそこに、ペアの男性。
「晩御飯どうします?」
そっか、スクールで提供される食事は朝と昼だけ。
ん〜... そうや!
「カオソーイが食べたいです!」
それはネット検索命の僕が調べた食べ物!
鶏肉が入ったカレー味のラーメンで、チェンマイの郷土料理です。
「カオソーイなら近くの屋台にありますよ!一緒に行きますか?」
やった〜!
異国の地で右も左も分からない僕には、何から何まで本当に助かります!
近所の商店でまたまたビアチャーンを買って頂き、お目当の屋台へ!
店の奥では4人の地元客がテーブルで楽しそうにトランプをしています。
あれ? お店の人おらんやん!
お客様ほったらかし!?
続きはまた次回!