封印再度を読んで

心理描写がとても分かりやすく自分の声がまるで声優になったかのように聴こえてくる。当然朗読だから聞こえるはずはないが。
西野園萌絵が犀川先生をエイプリルフールで騙すところも非常に面白かった。今まで読んできた中では一度も見られなかった犀川先生の一面が露わになり、西野園萌絵に翻弄されている犀川先生もまた一興で、一方で事件を、一度現場を見ただけで解決してしまう犀川先生もまた、読んでいて非常に爽快で素晴らしかった。

熱によって融解する金属でできた鍵が壺に入っている事は分かっていたものの、どのように箱を開けるのかまでは辿り着けなかった。壺に入っていた鍵は事件の凶器でもある短刀になったことが非常に驚きである。

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