第8期パウパー神挑戦者決定戦参加レポ
はじめまして。おーたにと申します。
主に晴れる屋TC東京店でパウパーをプレイしています。
今回、9/28に開催された第8期パウパー神挑戦者決定戦に参加してきたので、備忘録も兼ねて参加レポを書いてみます。
精一杯書きましたのでお時間のある方は読んでいただけると嬉しいです。
使用デッキ(グリクシス親和)
使用したデッキはグリクシス親和です。リストと用意したサイドボードガイドはこちら
デッキリストは現環境の上位デッキである
赤単カルドーサ
青単テラー
サディストコンボ
グリクシス親和
の4デッキを主に意識し、これらに対して五分以上に戦えるような75枚で構築しました。
通常のグリクシス親和のリストと比較して変わっているのは
メインボードに虚無の呪文爆弾を4枚採用
メインボードに自白勧告を1枚採用
通常4積みされる胆液の水源+命取りの論争の枚数をそれぞれ3枚、2枚に減
物読みを4枚採用
の4点が主な特徴です。
1,2点目の理由は、青単テラー等の墓地利用をするデッキを対策することが目的です。パウパー神挑戦者決定戦は、普段パウパーを遊んでいない方が参加されることも多く、通常のイベント時よりもトレイリアの恐怖を使用した青いデッキが増える傾向があるためです。
グリクシス親和は特に青単テラーとの相性が悪く、環境的にも立ち位置が良い青単テラーは使用率が高いと予想し、このデッキと互角以上に戦えることを目指しました。
他にも墓地を利用をするデッキは多く、1マナ払えばドローにも代えられるため虚無の呪文爆弾4枚は意外と邪魔にはなりませんでした。
自白勧告はサイドボードの毒素の分析と入れ替えることも検討しましたが、ミラー戦等にも活躍するためメインボードに採用しました。
3,4点目の理由も青系デッキと対面することを考えての変更です。
胆液の水源は親和デッキを象徴するカードであり、手札を減らさずに盤面のアーティファクトの数を増やすことができ、更に命取りの論争、勢団の取引で生贄に捧げることで3枚ものカードを引くことができます。
盤面のアーティファクト数が土地と同等の役割を持つグリクシス親和において、このカードを序盤に出す動きは非常に強く、通常は4枚採用されるカードです。
ただし、対テラー系デッキ(青単、青黒含む)を相手にする場合、このカードをゲーム序盤に唱えることは困難となります。
対テラー系デッキ相手に、序盤に1,2マナのアーティファクトを展開しようとすると、呪文貫きや無効、鋼の妨害(サイドボード後)で打ち消され、相手のクリーチャーが早期に出てくるのを手助けすることになりかねません。
呪文貫きが当たらない状態でアーティファクトを展開するのが理想的な動きとなりますが、土地が19枚ないし20枚しか入っていないグリクシス親和では、ドロー呪文を使わない限りスムーズに4マナまで伸ばすのは難しいでしょう。3マナ使える状態まで土地を伸ばし、1マナのアーティファクトを唱える動きの方が再現性が高いと考えました。
そのため、胆液の水源は強いカードではありますが、序盤に必ず引きたいカードではないため採用を1枚減らしています。
同じく採用枚数を減らしている命取りの論争は、グリクシス親和以外にも黒いデッキであれば採用されるような非常に強力なカードです。通常は場に出した胆液の水源や、対戦相手のクリーチャー除去に合わせて唱え、場のアーティファクトの数を減らさずにドローすることでアドバンテージを獲得します。
しかし、このカードを打ち消された場合、せっかく盤面に出したアーティファクト1枚+手札1枚を失うこととなり、一気に不利な状況となります。
テラー系のデッキ相手には序盤に唱えたいカードではありません。
グリクシス親和に採用されるドロー呪文は主に、命取りの論争、勢団の取引、物読みの計3種があり、合計9~10枚採用されることが多いです。
勢団の取引も、命取りの論争と同様に打ち消されると弱いカードではありますが、赤単カルドーサ、ブラッドバーン等のライフを責めてくるデッキに対抗するために4枚採用したく、結果として命取りの論争の採用が減ることとなりました。
物読みは、2マナ構えて唱えた場合は対抗呪文以外で打ち消されることがなく、上記2枚と違って場のアーティファクトを生贄にする必要もないことからテンポよくアドバンテージを稼げるため4枚採用しています。
MOで成績を残しているような通常のリストから大きく変えてしまうのは不安でしたが、この変更によって他のデッキとの相性が大きく不利になっているとも思えず、今回はこちらのリストで参戦してきました。
(分かりやすい相性でいえば、胆液の水源と論争系呪文が減っているのでカルニブラックには従来より不利になっています)
また、後述する不利デッキとの相性が変わるとも思えないため、結果はともあれそこまで悪い構築では無かったのではないかと思っております。
不利なアーキタイプ
環境に存在するデッキの中で、特にグリクシス親和が苦手とするデッキとして
グルール続唱
ブラッドバーン
の2デッキがあります。
ただ、
グルール続唱は赤単カルドーサ、サディストコンボ
ブラッドバーンは青単テラー、サディストコンボ
に不利と、使用率が高いと思われる上記4デッキのうち2デッキ以上に不利なデッキであり、初戦から数戦を勝ち上がりさえすれば、そこまで対面することはないのではと予想しました。
また、サイドボードを数枚変えても相性差が改善される相手ではなく、初戦など早い段階で当たった場合は割り切ろうと考えていました。
戦績(3-4)
結果は3-4でした。
各ラウンドの戦績はこちら
R1 壁コンボ 先手 〇〇
R2 ターボイニシアチブ 先手 ×〇×
R3 ブラッドバーン 後手 〇×〇
R4 ゴブリン頑強 不明 〇〇
R5 ブラッドバーン 先手 ××
R6 グルール続唱 先手 〇××
R7 ペスト 不明 ×〇×
各マッチの雑感
R1 壁コンボ ◯◯
まさかの壁コンボに当たってびっくりしましたが、デッキ相性は有利です。
2ゲームともクラーク族のシャーマンで盤面を流して勝利しました。
R2 ターボイニシアチブ(ののおさん) ×◯×
事前に作成したサイドボードガイドが全く役に立ちませんでした。デッキ相性は不利です。
使い魔を序盤に出し、合わせて除去を引くことで1ゲームは取りましたがマッチとしては負け。
R3 ブラッドバーン(吠えさん) ◯×◯
友達の吠えさんとのマッチでした。
デッキ相性は不利でしたが、1ゲーム目はフルタップの隙に使い魔を並べて勝ち
2ゲーム目はゴリラのシャーマンで更地にされるも、3ゲーム目は土地が詰まっていたので火の中へ投げ捨てるで土地を追放してそのまま勝ち
R4 ゴブリン頑強(ほったろうさん)◯◯
宇都宮のボスことほったろうさんとの対戦
たまたま直前に本人のリストを見ていたのと、パウパー会の強豪プレイヤーであるゆーきくんの記事を読んでいたので無事に勝利
https://note.com/yuki_heterodox66/n/n9e3479fa3c6b
本当に良くまとめられているので皆さんも是非。
私は大きな大会前は毎回読み直しています。
R5 ブラッドバーン ××
1ゲーム目はトリプルマリガン
2ゲーム目はいくら引いても2マナ以上伸びずに負け
R6 グルール続唱(もけみさん)◯××
某マーフォーククイーンとの対戦
1ゲーム目は毒素の分析+クラーク族でクリーチャーを除去して勝ちますが、2,3ゲームはサイドインされたカードで土地を割られまくり負けでした。
R7 ペスト?×◯×
疲れ過ぎてあまり覚えてませんが負けました。
事前に想定していた4デッキとは一度も当たらず、戦績も3-4と不甲斐ない結果となりました。
メタゲームブレイクダウンを見ると、ブラッドバーンの使用率以外は想定通りだったため、もう少し違う当たりであればと思わなくも無いですが、これだけブラッドバーンがいるとどうしようも無さそうです。
ただ、日頃仲良くしている友人が複数SEに進出しており、それは本当に嬉しかったです。
間近で応援していたのですが、自分の方が緊張していたかもしれません。
あとがき
先日、紙のMtGを初めてちょうど2年が経ちました。私自身の話になりますが、MtGを始めるまでは幼少期に友達同士でしかカードゲームを遊んだ経験がなく、今のように頻繁に大会へ参加し、見ず知らずの人と対戦することになるとは思っておりませんでした。
パウパーを始めようと思った当時は周囲にMtGをやっている友人もおらず、始めるにあたっては色々と分からない点が多く、苦労したことを覚えております。
当初はPauperMTGさんの動画と松音メグスケさんの記事を読み、手探りでデッキを組んでおりました。
現環境で流行しているデッキやリストの内容、デッキ同士の相性や使用率等は今では当たり前のように調べるようになりましたが、カードゲームをやったことのない人間にとってはそもそもそんなことを調べるという発想がなく、実際にプレイしている方が情報発信をしていることで本当に助けられました。
おかげでパウパーを始めることができ、今では同じくパウパーをプレイしている沢山の友人と出会うことができました。始めたばかりの私を温かく迎え入れてくださり、色々なことを教えてくださったTC東京パウパーコミュニティの方々にも感謝しています。
敢えて個人名を挙げることはしませんが、今ではMtGだけでなく、他の趣味を一緒に楽しんだり、旅行に行ったりできるような友人と出会うことができ、パウパーを初めて本当に良かったと思っています。
皆さんいつも仲良くしていただきありがとうございます。
私がこうしてパウパーを始めることができたのも、インターネットでパウパーというコンテンツを発信してくださる方がいたおかげです。
感謝の気持ちと合わせて、2周年ということで記念に記事を書いた次第です。
日頃お付き合いのある皆様方、至らぬ点はございますが今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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