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第三話「シューベルツの魅力」

〜1968年フォークル解散コンサート〜
北山:みなさんに紹介しなければ
ならないことがあります。
はしだクンが新たなメンバー三人を連れてきた。
客:(歓声)
北山:自称リーダーはしだ のりひこが率いる
グループです。その名も「はしだのりひことシューベルツ」デビュー曲は決まっております。僕が作詞、のりちゃんが作曲「」です。どうぞ!
加藤:・・・(え?)
〜♪

1969年 はしだのりひことシューベルツ デビュー
シューベルツの由来は、靴とベルトから
きているという。
~メンバー紹介~
はしだ のりひこ:ボーカル・ギター・パーカッション
井上 博:コントラバス・ボーカル
越智 友嗣:リズムギター・ボーカル
杉田 二郎:リードギター・12弦ギター・ボーカル

フォークルの先駆けとして組まれた。

はしだクンは、アマチュアで活動していたザ・バニティーのメンバーである井上クンと越智クンを誘う。
(大学の後輩にあたる。)
また、フォークルと同じく1968年に
デビューしたジローズのメンバーである
杉田クンを誘う。

この構成は絶妙なハーモニーと繊細なメロディーを持ったグループである。はしだクンの節回しとテナー声、三人のコーラスが相性抜群、ファンを魅了させる歌唱であった。
そんな中、シューベルツで一番人気を浴びていた井上クン。ハンサムで女性ファンの歓声がいつも飛び交っていた。

〜シューベルツ結成前〜
フォークルのさよならコンサートで
発表されたシューベルツ…とその前にアマチュアで組んで活動していたグループがいる。その名も「ロンリーナイツ」これは写真も当時の音源は残されていない。杉田越智井上クンで組まれたこのグループは、はしだのりひこ抜きのシューベルツといってもいいだろう。

1969年8月20日〜28日
しゅうべるつ・りさいたる
(衆辺留津 里佐伊多留)
名古屋、東京、大阪で開催された。
司会は越智クンが務めた。
このコンサートが収録されたのは
8月26日東京渋谷公会堂の模様である。
盛大なオーケストラをバックに笑いや
ソロトーク、歌を披露。

~主が選ぶここが聴きどころ~
このアルバムに収録されている中でも
聴いてほしい曲たち。もちろん全曲好きなのだが
その中でも聴き応えのある歌を選曲。
(全曲に近い笑)
そして、私がしゅうべるつを知ってからずっと
一番気に入っているアルバムであること。

・1曲目「ワニ足のジョニー
しゅうべるつ唯一のコミックソングであろう
幸せなら手を叩こうを替え歌にして歌ったものである。ダジャレを挟みファンに笑いを届けている。
・6曲目「マイ・ハート
杉田クンが初めて作ったラブソングである。
とにかくハーモニが綺麗。

・8曲目「ラクダ天国
これはPPMの(ロック天国)とフォークルの(コブのない駱駝)を掛け合わせた歌である。ここではコブのない蛇〜♪と変えている。杉田クンの包み込むような低太い歌声が特徴的だ。

・11曲目「朝陽のまえに
サビの力強く包み込む杉田クンの低い歌声と
優しく深い越智クン高い歌声の掛け合いが
たまらない。ここには収録されていないが
あなただけに」もこのおふたりが好き。
ジローズとまた違うハーモニが良い。

・15曲目「さすらい人の子守唄
バックのオーケストラの盛り上がりと
はしだクンの節回しとテナー声が特徴的である
この歌は私がシューベルツを知って初めて聴いた歌だったこと。そこからはしだクンの虜になってしまったのである。はしだ節は、三橋 美智也サンからきているとはしだクンが話していた。といっても、はしだクンの歌い方はとても独特である。誰も真似できない美智也節でもなく民謡でもなく
はしだのりひこしかできない歌い方だ。

・17曲目「さよなら
ここで初めて披露した新曲である。
やはりはしだ節が効いてて好きな歌である笑
ただバックのテンポが若干ずれているため
少し歌いにくいそう。

・18曲目「
デビュー曲でシューベルツの定番曲でもあるこの歌は当時合唱曲にもなったという。フォークル繋がりの北山クンが20代に作詞したものであるが
人生何周目?かと思うくらい素敵な詞である。
間奏の口笛は、杉田クンの提案であるが吹いているのは、はしだクン、ビブラートを効かせ滑らかに吹いている。

1970年 井上クンが体調を崩す。
はしだ:博がいないとシューベルツを
続けるのは難しい。解散記念としてソロ名義で
シングルレコードを残そう。

1970年5月25日
端田 宣彦とシューベルツ
「一人ぼっちの旅/砂の城」
井上 博とシューベルツ
「夢の女/夕陽に消えた恋」
越智 友嗣とシューベルツ
「カメの遺言/雨上がりをひとりで」
杉田 二郎とシューベルツ
「愛の世界/あなただけに」

「天地創造」LP(天地創造+1)に収録。

1970年6月 解散

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