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妖怪ノート - ろくろ首編
普段は主に読書感想を中心に載せようと思っているのですが、妖怪について調べて投稿していくのも面白そうだし、自分の知見を広げるにも役立つじゃんと思い書くことにしました
注意!
あくまでも、素人調べの投稿です、違っている点もあると思います
妖怪の定義
人知の及ばない異常な事物や現象を意味するが,狭義には,恒常的に祭祀されていない,人々に恐怖感を与え,さらには災厄をもたらすこともある霊的存在もしくは怪異現象の総称。妖異,妖物,魔物ともいい,またその多くがさまざまな事物に姿を変えることができるので,〈ばけもの〉〈おばけ〉などとも呼ばれる
今回はろくろ首について調べていこうと思います
ろくろ首についてどんなイメージがあるか、
首を伸ばしながら三味線を弾いてる女の人
首だけの姿で飛んでいるいるなど
とにかく首に特徴がある
なら、首が長いろくろ首と、首を飛ばしている型のろくろ首の違いとは
調べてみると
寛永八年(1631)に初めて文献状に名前が載っていて
『飛頭蛮』という漢字に当て字で『ロクロクビ』と書かれていたらしい
また、ろくろ首が登場する最古の物語は『諸国百物語』(1677)の娯楽目的の世俗系怪異小説らしい
興味があれば是非一読を
自分もまだ読んでいないが読んでみたい
漢字から推察すると、最初のろくろ首は首が長い妖怪ではなく、頭が飛んでいる妖怪らしい、、 なぜ首が伸びたのか
一応、頭が身体から離脱する型と首が伸びる型の違いは
飛頭蛮(ロクロクビ)
- 身体と首が離れ、浮遊するタイプ
- 中国の伝承からきたもので、主に文字が中心の出版媒体で登場する
ろくろ首 (轆轤首)
- 首が伸びるだけ
- 日本独自の形態
- 絵が中心(漫画)の出版媒体で登場する
- 娯楽要素が強い
らしい、、、
なるほど、確かにゲームや漫画で出てくるろくろ首は首が伸びる型が多い
感想
初めて首が浮遊する型のろくろ首について書かれた小説を読んだときは、これもろくろ首なのかと驚いた記憶がある、浮遊型は退治の仕方もあるらしい
妖怪が今も昔も娯楽目的で使われることはあるが『首が長い』と言う異形が絵として見たときに衝撃があるのはわかる気がする
いくつかろくろ首に関するものを読んでいると、高僧のよって退治される話も多い、娯楽以外にも宗教(仏教)によって除けることができる存在としての存在意義もあるのかな
今回書くにあたってGoogle Scholarにあった記事をお借りしました、ありがとうございます。 知らないことが多くて、すごく面白かったです
https://tohoku.repo.nii.ac.jp/record/137720/files/2185-534X-2011-3-106(r1).pdf
最後にろくろ首が出てくる本を紹介して終わりたいと思います
小泉八雲のろくろ首
短く、読みやすいです
無料で読むことができるので、時間があれば是非