ごぼう天肉うどんわかめトッピングを食べる秋
仕事帰り毎日のようごぼう天肉うどんわかめトッピングを食べる秋。
スーパーに行くとラフランス、柿、梨、シャインマスカットと美味しそうな果物が並んでいて気づくとカゴに入れている。レジで青ざめる秋。
くすぶっていた蕾がようやく弾け街中が金木犀に染められたのも束の間、萎れゆく悪臭に思わず顔をしかめてしまう秋。
秋、秋、秋、
秋です。
猛暑を乗り越えた2024年秋の私はあいかわらずもりもりとよく食べよく肥り、カロリーを相殺すべく朝も晩もせっせと歩いてます。
今年も残すところ2ヶ月ほどですが新しい趣味ができました。古墳、遺跡巡りです。
と言っても地味〜に地元の遺跡を巡るだけ。本当は日本全国行きたい場所があるのですがまぁ、ね‥(濁し)
ほら‥お金かかるしね…
しかしながらこの地元遺跡巡り意外と馬鹿にできなくて車で行ける範囲に古墳、遺跡がめちゃくちゃある。
手始めに子供の頃母親が連れて行ってくれた亀塚古墳へ行ってみたら「ようこそようこそ」と白髪のおじさまが両手広げて歓迎してくれ貸切状態マンツーマンで資料館を案内してくださった。
途中、白村江の戦いは覚えてますか?と聞かれたが歴史?なにそれ状態で過ごした学生時代。キョトン顔の私を前に「あれ?授業で習ったはずなんだけどな」と慌てるおじさま。
すみません、不勉強で…と答えると「いやいや良いんですよ、歴史はねわからない方がね、楽しいんですよ。だって今からたくさん知れるんだから!」とにっこり華麗にフォローしてくれた。
その後打ち解けたおじさまは展示品である貴重な石棺をパシパシと叩きながら「ほら!触ってみてください!ほんものの石でしょう!!!」と興奮していたのがこの日のハイライトです。
こうして遺跡を巡っていると時間ってなんだろうかと思う。過去と未来は果たして前と後ろ、古いと新しいとイコールなんだろうか。
私が過去だと思い訪れているこの古墳や遺跡たちはくるっと向きを変えただけで未来にもなり得るんじゃないか?こうして訪れている苔むした古墳や遺跡は本当に過去だろうか。
古墳に眠る人や貝塚周辺で生活をしていた人が生きたとき、もしかしたら朽ち果てたスマホの残骸を手にしてなんだこれはと頭を傾げているかもしれない。
3連休2日目、久々によく晴れた今日はいつものラーメンを食べに行くついでに周辺を散策することにした。
住宅街を歩いていると突如お堂が。
ここ入って良いんか?と恐る恐る扉を開けると大仏様があらわれた。
中は密室、無音状態。
劣化を防ぐためこのような構造らしく
お線香の香りが充満している。
奈良の大仏も臼杵石仏も見に行ったが
ふーん大きいね、という感想だった私。
だから今日この大仏様に会った時の衝撃が忘れられない。
薄暗く狭い密室、お線香の香りがするしんと静かなお堂のなかで大きな大仏様と私の2人きりはすこし怖い。
早く立ち去りたいのに動きたくない不思議な感覚で、大仏様にぜんぶ見透かされているような恥ずかしさもあった。
それこそ奈良の大仏や臼杵石仏の方が大きいのに、生まれてはじめて私はとても小さい存在なんだと感じた。
この大仏にはどうしても様をつけたくなる。大仏様を見て初めて感動した。たぶんまた会いに行くだろう。
書きたいことはたくさんある。
以前から自由に書いてはいたがさらに自由に書き殴っていこうと思う。
らくがき帳みたいにしたい。
ある休日の朝。