③獣医腫瘍科認定医2種 穴埋めのみ予想問題集 診断学 細胞診断学編

2回認定医2種の試験を受けました。過去問など購入したりしましたが、全てを完璧にすることはなかなか難しく、細かなところまで把握しなくてはいけないなと感じたため。テキストベースで自分で穴埋め問題を作成しようと思い作成しました。かなりの量があるので章別でアップさせていただきます。
今回は細胞診断学のみになります。前回で有効に使えるかなと思っていただけたら購入検討していただければと思います。
基本的には本に書いてある文章から穴埋めを使っています。また本文以外の図や表などの文章も入れたりしています。ただ図や表はこちらだとうまく作成できなかったので、教科書の方でしっかりと確認してください。


診断学 細胞診断学

総論

細胞診の目的(診断的意義・限界)
生検はは病変部位に関して得られる情報が極めて多く、特に腫瘍疾患の(     )・(     )には必要不可欠の検査方法として位置付けられている。得られる情報は生検サンプル内に含まれる病変組織の(     )に大きく依存する。最も多くの情報を得られる方法は(     )で次いで(     )、(     )(     )の順に得られる情報量は少なくなる。細胞診の適応は多岐にわたり、その目的は(             )を決定するためのもの情報を得ることであり、(       )が目的ではない。組織診標本はよく(     )に例えられるが、固定した組織を薄切して標本を作成するため、細胞形態は(     )、細胞質の特徴や核クロマチンの分布パターンを(     )性質がある。一方、細胞診はよく(     )に例えられ、細胞質が(     )、細胞質の特徴や核クロマチンの分布パターンを(     )。この特性から(     )のように組織構築が診断上それほど重要でない腫瘍に限っては(     )の方が鑑別しやすい傾向にある。
採材方法
スタンプ(押捺)法
①(     )や手術や剖検で②(     )に対して行われる。①では潰瘍部位でないと腫瘍細胞が出現する可能性は(     )。また2次的な(     )が得られる可能性が高い。②ではメスなどで③(     )を作製してからスタンプ標本を作製する。③からは血液や組織液が滲出するので、それらを(     )してからスライドに押捺する。スタンプ法では(     )や(     )の腫瘍細胞を比較的大量に得ることが可能であり、さらに(     )きれいな標本を作製することができる。またスタンプされた部位を対応させることで(     )をある程度把握することができるのもメリットの1つ。(     )では細胞が採取されにくいため、次のスクラッチ法を用いるとよい。
スクラッチ(掻爬)法
スタンプ標本と同様に①(     )や手術・剖検で②(     )に対して行われる。スタンプ法と針生検法に比べると採取される細胞が(     )。しかしながら、病変組織に対し強い損傷を与えるため、(     )ことが欠点としてあげられる。(     )場合や(     )を疑う硬い病変から細胞を採取する際に用いる。①に適応する際は2次的な(     )や(     )が生じている可能性が高いため、何度か掻爬して付着した組織を除去してから標本作成する。②で作製する場合は、スタンプ法と同様に(     )してから作製する。小型の生検組織{(     )や(     )}で行うと組織学的評価に(     )を与える可能性があるため注意が必要である。
針生検(fine needle biopsy:FNB)
スタンプ法やスクラッチ法と異なり、表面に生じる2次的な(     )を避けて(     )より細胞が採取できることがメリットである。使用する器具は(     )Gの注射針と(     )mLの注射筒のみで特別な器具を必要としない。使用する注射針は通常(     )Gであるが、腫瘤が小さい場合には(     )Gを用い、硬い組織の場合は(     )G針を用いる場合もある。注射筒は通常は(     )mLで十分である。注射針を皮膚に刺入したら病変部位に針を進め、(     )をかけながら(     )方向に5~10回5mmほどのストロークで(     )と細胞が採取されやすい。病変部を穿刺している間は(     )を(     )ことがポイントである。一方向での採取が終わったら針を(     )に少し方向を変えてさらに細胞を採取する。(     )を行うと採取される細胞が少なくなる。新鮮血の混入を避ける方法として(     )がある。これは(     )と(     )により細胞を注射針内に採取するため、病変部内で(     )ストロークの回数を(     )方が良い。特に(     )や(     )の細胞標本ではこちらの方法が好ましい。

体腔内の病変に対して実施する場合は可能な限り(     )と(     )を実施し、暴れたりパンティングが激しい動物には適切な(     )と(     )を施す。穿刺は必ず(     )で行い、(     )や(     )などを避けて病変部に穿刺する。(     )では正確な穿刺を行うことができるが、穿刺部位や角度に制限を受ける。一方で(     )で穿刺を行う際はプローブから出るビームと(     )になるように(     )側から穿刺角(     )°程度で穿刺する。深い部位の穿刺には(     )を用いる場合もある。穿刺を行ったら超音波上で点や線状に描出される高エコーの針先に注目し、(     )を避けて病変部まで進める。到達したら(     )に動かし、フランジ部に液体が見られた時点で速やかに針を抜く。脾臓の病変に対してFNBを行うか決める超音波画像所見が特に重要となる。(     )や(     )では蜂巣状や虫食い状に(     )病変を形成することが多く、(     )の場合にはしばしば(     )病変が散在する。一方、明瞭な結節状腫瘤を形成し病変内に(     )が多数存在する場合や(     )像を示す場合には(     )を疑い、FNBは(     )。脾臓に発生する腫瘍は(     )が多いため細胞が得られない可能性が高い。
コア生検
コア生検は軟部組織から(     )を採取し(     )的評価を行うための生検法である。①(     )針を使用することが多い。①の使用方法・・・(  A  )部を閉じた状態で針先端を腫瘤内にに進め、内套を進めA部に組織を(     )する。外套を進めてA部の組織を(     )。A部を(     )針を抜去し、最後に組織を回収する。
コア生検できる腫瘤のサイズは①のAの長さに依存する。Aが(     )cm近くあるため、それ以上の大きさの病変でないと実施は困難である。情報量は格段に多いが誤った刺入方法による(     )や(     )の損傷が主に問題となる。①の先端部は皮膚を切るためのものではないため穿刺部位には(     )を加えておく。同じ穿刺部位から(     )方向の生検を行うと良い。
パンチ生検
大きさが直径(     )mmの太い円柱状で、主に(     )病変の(     )的評価に用いられる生検方法で、これ以外にも(     )や(     )、(     )で用いることができる。病変部に(     )に生検トレパンを押し当て、(     )させると容易に皮膚を貫通し、皮下織までトレパンが入り込む、希望する深さまで到達したら、トレパンを(     )にして底部組織を切断する。切り取れなかった場合は鑷子で表面を優しくつかみ底部を鋏で切断する。その後は1~2糸縫合する。
切除生検
腫瘤が(     )で(     )が得られる皮膚の良性腫瘍や精巣腫瘍など腫瘍の種類によらず(     )が唯一の治療方針である場合、治療を兼ねた生検が行われる場合があり、これを切除生検と呼ぶ。腫瘍組織が(     )できる場合に限られるため、事前に十分な検討が必要である。
切開生検
病理組織学的評価の結果によって治療方針が異なる場合に行われ、腫瘤を(     )に部分切除する形で行われ、のちに腫瘤を切除する場合は(     )を含めて切除する必要がある。
その他
その他の生検法としては、(  A  )や(  B  )が比較的多く実施されている。Aは(     )の検出や(     )の検出を目的に行われ、犬猫では(     )、(     )、(     )から採取されるが小型犬や猫では(     )からの採取は困難である。実施には痛みが伴うため(     )が必要なことが多い。(     )や(     )を用いて針を回転させながら皮質骨内を前進させ、骨髄内に達したらスタイレットを抜いて6mLの注射筒を接続する。瞬間的に(     )で吸引をかけ、シリンジ内に(     )が入ったら吸引を中止し、塗抹を作製する。(     )染色にて骨髄細胞が採取されていることを確認し、採取されていれば麻酔を覚醒させてよい。採取した部位によって所見が異なることがよくあるため、通常は(       )を採取する。Bは主に(     )の診断に用いられる。(     )針を左右に45°程度回転させながら病変部位に刺入し、一定の深さまで達したらスタイレットを抜いてカニューレ内の生検組織の底部をねじ切るイメージで(     )を離断する。穿刺部位がわからにくい場合は(     )で刺入角度などを確認する。
特殊な目的の生検としては遺伝子検査のための生検がある。(     )、(     )、(     )、(     )などの腫瘍疾患においても遺伝子診断が利用できつつある。FNBでサンプルを採取した場合には密閉できる小型容器に(     )を入れておき、その中に洗い流すように(     )を出し入れする。
標本作製
塗抹標本の作製
FNB標本の場合
血液が混入すると(     )し、細胞を巻き込んでしまい、詳細な評価が不能になる。また(     )すぎると細胞が壊れ、(     )すぎると染核の染色性が悪くなる。
血液塗抹よりも(     )にカバーグラス(スライドグラス)を引き離すと良い。固形物が採取された場合は(         )から塗抹すると良い。塗抹後は(     )することで細胞の形態変化を最小限にすることができる。
貯留液の場合
胸水・腹水・その他貯留液は(     )、(     )(     )を記録し、①(     )を作製する。これは細胞数を推定する上で重要で(     )、(     )、(     )を分類する際に必要不可欠であり、400倍1視野あたりに5個あれば(     )/μLになる。①を作成した後は1000~1500rpm(低速で行うのは(     )するため)で5分間遠心分離し、上清は(     )を測定する。沈渣を用いて塗抹を作製する。濃縮されているので(     )や(     )の検出に適しているが、液体中に遊出した細胞は変性によって(     )が誇張される傾向があり、また(     )など腫瘍細胞と誤りやすい細胞も出現するため、鑑別には細心の注意が必要である。
固定
細胞診標本では(     )染色には(     )を(     )染色には(     )が用いられる。獣医学領域では前者が主に用いられる。固定をムラなく行うためには、塗抹作製後に標本全体を(     )することが重要である。えむを得ず標本を未染色で保存する場合は数時間ならば固定を施さなくてもよいが、(     )保存する場合は必ず固定を行う。固定液はこまめに取り替えるのが良い。固定不良が生じると(     )して詳細な形態評価が困難になる。
病理組織標本の作製する場合は②(     )に浸漬し固定する。一般的に②の浸透速度は1時間に(     )程度であり、大きな組織をそのまま固定液に浸漬すると中心部が(     )してしまうため、大きな組織では(        )を入れておくと良い。また体積の(     )以上の固定液を使用し、容器は(     )を用いる。大量の血液が混入してしまった際には(     )すると良い。
コア生検で得られた標本は(     )ため、(     )など工夫が必要である。また固定瓶は(     )まで入れて輸送中の液面の動揺による(     )を防ぐ。
染色
獣医臨床領域では(     )染色が多用され、これは(     )と(     )の組み合わせによって多彩な色調を生み出す{いわゆる(     )}染色方法であり、ギムザ染色とライト染色がこれに含まれる。ギムザ染色は(     )の染色性に優れ、(     )の染色性が悪い。一方ライト染色は(     )の染色性に優れ、(     )の染色性が悪い。両方のメリットを生かしたのがライト・ギムザ染色である。簡易染色キットがあるがライト・ギムザ染色と比べて(     )(     )の染色性が(     )。ゴミの少ない美しい標本を作製するためには塗抹面に(     )をかけて洗浄することがポイントである。洗浄後に(     )を行うと、水分が残っていた部位の染色性が落ちムラが生じるので速やかに(     )する。封入前に標本をよく乾燥しないと、標本に水分が残り細胞内に光を反射するアーチファクト{(     )}が生じてしまうので注意する。


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