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アキバヨドバシに早朝から並んだ転売ヤーへ。あなたの人生、それでいいのか?

まえがき

(※まえがきのまえがき:8月13日にヨドバシアキバに並ばれた方で私とTwitterスペースで会話してくれる方を募集しています。詳しくはTwitter @perorinttt  DMまで。)

8月9日、決戦の火蓋は切って落とされた。

前々から私のnoteでも告知していた通り、今週はじめから各家電量販店、カードショップ、小売店などでポケモンカードの再販が行われた。
その中でも一番の大目玉が、皆さんご存知イーブイヒーローズである。

イーブイヒーローズは2021年5月28日発売、定価4,950円。
収録カードポケモンの人気さ、そしてレアカードの秀麗さなどが受け、カードは高騰。トップレアのブラッキーVmax hrは一時1枚10万円以上という異例の価格となった。

そんなカードが入ったパックが再販されたらどうなるのだろうか?
十分量が刷られている、という事前情報もあり、自分の元に簡単に手に入ると考えた方も少なくないのではないだろうか。
しかし再販が生み出した結果は、悲しいことに熾烈な争奪戦であった。

イーブイヒーローズ再販の結果

結論から言うと、イーブイヒーローズが一般消費者の元に届くことはほぼなかった。平日の再販であっても家電量販店には事前アナウンスの前から外国人を含めた列ができたほか、他の店舗で発売されたとの速報が流れるや否や、ダッシュで大きいお友達が買いに動くという展開となったためだ。

本来、プレーヤーやコレクターが楽しく、そして自分の趣味のために集めるべきであるカードゲームというコンテンツが、転売───それもたった数千、数万の小銭稼ぎのために大人に奪われてしまうというのは悲しいことである。
その最たる例とも言えるのが、8月13日のヨドバシアキバでの再販であろう。

ヨドバシアキバ ポケモンカード再販事件

ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba店。
営業開始時間は午前9時30分だ。
8月13日にポケモンカード再販の一報が知れ渡ると、なんと待機列は当日の深夜から形成され始めた。

出典:https://twitter.com/Gt8VUlzRG7buafO/status/1558174222043598848?s=20&t=BQh_kRPG5NyUXEUY8fdm8g

前述のイーブイヒーローズに加えて、この日のヨドバシアキバでは他のパックやデッキも再販された。

しかし、である。
一体何が彼・彼女らをそこまで突き動かすのであろうか?
パックを自らの手で開けたい、という欲望だろうか?
コレクションのために箱を手に入れたい、という願望だろうか?
それとも───BOXをプレミア価格で売るという、小銭稼ぎの転売のためだろうか?


日が昇ってくると、待機列はさらに勢いを増した。

出典:https://twitter.com/kaztsu/status/1558211609448763392?s=20&t=BQh_kRPG5NyUXEUY8fdm8g
出典:https://twitter.com/saiteuuu/status/1558207671542886400?s=20&t=BQh_kRPG5NyUXEUY8fdm8g

これだけの待機となると、さすがに店舗在庫も尽きる可能性がある。
オープン2時間前の7時頃、「並んでも買えない場合がある」とのアナウンスがなされた。
そして8時頃、オープンの1時間半前にイーブイヒーローズ完売の一報。
この日、ヨドバシアキバでイーブイヒーローズを手に入れることが出来たのは、もともと秋葉原に住んでいて3-4時頃に店舗に並んだ人たちや、始発ギリギリで秋葉原に着いた人たちが主だった。

これはもはや「カード購入のために並ぶ」という概念をはるかに越えており、常軌を逸した出来事と言えるのではないだろうか。

ヨドバシアキバに並んだ人たちへ

この項が本noteで私が書きたかった一番のメッセージである。

子供のため、友人のため、自分のため。様々な理由で並んだ方たちがいるだろうから、一概に結論づけることは出来ない。

ただ、あなたの人生、それでいいのだろうか?

プレイヤー・コレクター目線ならまだ納得はできるし、並んだことについては労をねぎらうしかない。

ただ、転売ヤー。
いるだろ?転売ヤー。
前述の通り、たった数千、数万円のために何時間も費やし、
そして本当にカードが欲しかった人からパイを奪いそれを高値で売り付ける。
それがあなたの人生で本当にやりたいことなのか?

私は他人の人生を変えることは出来ない。
出来ることはこのnoteで訴えかけるくらいのものである。

しかしあなたの人生はあなた自身が変えられる。
自分の人生とは何なのか、転売をすることが自分の貴重な人生の使い方なのか、それを今一度振り返ってみてほしい。
そして願わくば、本当に届くべき人たちの顔を思い浮かべてみてほしい。

時間があれば、いくつか本を読んでみてほしい。
私が過去読んだ本をいくつか紹介する。


転売目的の売買は人気コンテンツにとって避けられないものだ。
先日もポケモンセンターで人気の商品が取り合いになり什器が倒される、といったことがあった。

転売が正義か悪か、と二元論で簡単に結論づける気はない。
ただ、(自戒を込めて)一人ひとりが自分の本当にやるべきこと、やりたいことは何なのかを考えていく必要がある。

このnoteが、その一助となりますように。

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