人生 2nd
彼は2歳上の兄がいて、3歳年下の妹がいる。
どこにでもいそうな兄弟だ。
父はサラリーマン。母は専業主婦。
裕福な家庭ではなかったので、だいたい兄のお下がりを使う日々だった。
彼が6歳になるころ、ふと彼は思う。何故自分が2番目なのかと。
なぜ、2番目の宿命は変えられないのかと。
いつも兄が1番先で、次が自分ならまだいいとしよう。
でも、自分より先に妹はおやつをもらう。
なぜ自分は2番目ではないのかと。
2番目でも腑に落ちないのに、3番目なんて。
と思う日々が続く。
それから更に中学生に上がる頃、これからは自分で人生を選んでいこうと決意する。