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「探究学習」とトルストイ

 先日、娘の学校見学に行きました。
 私立の女子校で、校風や案内いただいた先生などとても素敵で、娘も「ここに行きたい!」とルンルン。「あー良かった」と思ったのですが、一つ残念だったことが。廊下に、探究学習の成果としてポスター掲示があり興味深く拝見しました。たまたまかもしれませんが、「プラごみ削減」「SDGs」関連が多く、娘には言いませんでしたが、正直がっかりしました。

 もっと身近な課題に取り組む人はいないのかな、周りで困っている人がいるのでは?と思ったんです。

 私が好きな本で、ジュデイ・ダットン著「高校生科学オリンピックの青春 理系の子」という本があります。インテル国際学生科学フェアに出場する子供たちを紹介する一冊で、何が素晴らしいかって、テーマが身近なんです。自分がハンセン病になったから「らい菌」を研究する、PTSDで苦しむ身近な人のためにホースセラピーを探求する、デュポンの城下町で水質汚染問題に取り組む、とか。

 日本って、学びが主体的じゃないし、学問と実社会が隔絶しているから、探求学習でも身近な課題や問題に向き合うのは難しいのかな。
 でも、本当は学校で学んだことを社会に出て、どう生かすのかとか、もっと一人一人が考えられる機会をつくれないかな、と思います。そうしないと単なる勉強で終わってしまうので、面白くないですよね。

 一方、社会に貢献する仕事に就きたい、世の中を良くしたい、と考えている若者は少なからずいる。そういう人たちはまず、ご自身や自分の周りから変えていけばいいのになぁ〜。
 なんて、久しぶりにいろいろ考えていたら、学生の頃、出会った友達をふと思い出しました。トルストイのこの言葉が好きって、教えてくれたんです。
Everyone thinks of changing the world, but no one thinks of changing himself.

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