違和感有り:資源価格と移民が織りなすカナダ経済の複雑なパズル 24/9/21
Yan氏で~す。
インパクト!!!
いつものダイジェストです
カナダ経済:矛盾と不確実性の中で利下げを続ける中央銀行の挑戦
まとめ
カナダ経済は、一見すると力強い回復を示す指標(小売売上高の増加、産業稼働率の上昇)と、減速懸念を示す指標(鉱物資源価格の下落、製造業の停滞、雇用統計の悪化)が混在する状況にあります。
カナダ銀行は、インフレ抑制目標を達成したことを受け、利下げを継続する姿勢を示しています。しかし、世界経済の減速や住宅市場の低迷など、経済には依然として下振れリスクが存在します。
鉱物資源市場は、原油価格の下落と天然ガス価格の上昇など、相反する動きを見せており、今後の動向が注目されます。
カナダ経済は、資源国通貨としての側面と、移民による人口増加と住宅市場の活況という側面を併せ持っており、その複雑な構造が分析を難しくしています。
記事を書いての感想
カナダ銀行の利下げは、経済の減速懸念を和らげ、雇用市場を支える効果が期待されます。しかし、世界経済の動向や資源価格の変動など、外部要因に大きく左右される可能性があります。
カナダ経済の今後を占う上で、鉱物資源市場、特に原油と天然ガスの価格動向を注視していく必要があります。
移民による人口増加は、住宅市場の活況を支える一方で、経済が減速した場合には住宅負債が重荷となる可能性があります。
カナダ統計局が発表する膨大な経済指標の中から、重要な情報を抽出し、総合的に分析することが重要です。
当たり前の事書いていますね。内容は複雑です
資源国通貨ってのは難しいですね
ダイジェストは以上です
ここから本文です
今日はカナダです
カナダおかしいのです。前回のカナダ記事です。利下げしても頑張っているとまとめました。
9月4日の政策金利以後、まったく投機の対象から外していたカナダ
ちらっと見ていましたが、?な状態です
違和感を感じたのは9月17日のCPIです
私、これ、予想通りと思っていました
ではなぜ予想通りと思っていたのかというと、その前の週の9/13金曜に21:30に卸売売上高を見ていたのですね。
これ、まぁまぁ良かったので、たいして調べ目せず、予想通りだと思っていたのですね
ところが知ってのとおり 9/17火曜 コアCPIはマイナスでした
?でしたね。
それでもYEN蔵さんのライブ中にサラッと調べて終えていました
ってことは、昨日の小売りは悪くなると思うのが普通ですが
ここです。カナダの変なところは逆にいくのですね
ということは、政策金利を利下げして、連続利下げを予定していますが、本当に、次回も利下げするのでしょうか?
今日はそのあたりを考えてみます
では政策金利の前の貿易収支から振り返りです
ロイター 9/5 発表は9/4ですが政策金利の後に記事が出ています
ロイター通信によると、カナダ統計局が発表した7月のカナダの貿易収支は、6億8400万カナダドルの黒字でした。これは、アナリスト予想の8億カナダドルを下回る結果となりました。6月の貿易収支は、当初発表された黒字から赤字へと下方修正されました。7月の輸出は自動車や小麦などが減少し、輸入も自動車や航空機が減って減少しました。エコノミストは、米国の景気不安定が輸出の変動を大きくし、企業の計画を困難にしていると指摘しています。また、輸入については、高金利と物価高が消費を抑制し続けているとの見方を示しています。
ロイターではの予想値です。インベストドットコムでは7億カナダドルです
一応は黒字です、落ち込んでいるのが解ります
政策金利は上に張ってあるので見てください
9/5 労働生産性 -0.2% 第二四半期
2024年第2四半期のカナダの労働生産性、時間当たり報酬、単位労働コスト
主なポイント
労働生産性: 第2四半期は前四半期と同様に緩やかに低下し、-0.2%となりました。これは、生産高の伸びが労働時間の伸びをわずかに下回ったためです。
サービス産業: 生産性の全体的な低下に最も大きく貢献しており、0.3%の減少を記録しました。特に情報・文化産業、不動産サービス、専門サービスでの低下が顕著でした。
財貨生産企業: 鉱業および石油・ガス採掘部門の増加により、第2四半期の生産性は0.1%上昇しました。
単位労働コスト: 生産性低下と時間当たり報酬増加の影響で、0.8%上昇しました。これは、前四半期の1.3%増加と比較すると減速しています。
その他
労働時間の増加はわずかに加速し、0.6%となりました。これは主に雇用数の増加によるものです。
16の主要産業部門のうち11部門で生産性が低下しました。
単位労働コストの伸びは鈍化しましたが、依然として上昇傾向にあります。
この指標のまとめ
カナダ経済は第2四半期も緩やかな成長を続けましたが、労働生産性の低下と単位労働コストの上昇は、企業収益やインフレ圧力に影響を与える可能性があります。今後の経済動向を注視していく必要があります。
16分門中11部門が低下でも、成長しているという内容です。労働コストが下がってきたのは確かですが、上昇トレンドだというのも注目です。
なるほど、この辺りが下がっているのを止めたいのですね。
次です
9/6 雇用統計ですね。アメリカと被っているのであまり目立たないのですね
2万3700人増の予想に反して22100人。微妙だと思うのですがね
失業率が悪化ってのは労働コストが減なので出てくるはずです
2024年8月のカナダ労働力調査:主なポイント
雇用: 8月の雇用者数はほぼ変わらず(+2.2万人、+0.1%)、就業率は0.1ポイント低下して60.8%となった。
失業率: 0.2ポイント上昇して6.6%となり、2017年5月以来の高水準となった。
コア年齢層(25~54歳): 女性の雇用が増加したが、他の主要な人口統計グループでは横ばいだった。
産業別: 教育サービス、医療・社会扶助で雇用が増加した一方、「その他のサービス」および専門・科学・技術サービスで減少した。
地域別: アルバータ州、ノバスコシア州、マニトバ州、プリンスエドワード島で雇用が増加したが、ニューファンドランド・ラブラドール州では減少した。
賃金: 全従業員の平均時給は前年比5.0%増となったが、最近の移民の平均時給はほとんど変化がなかった。
学生: 2024年夏の復学予定の学生の失業率は16.7%と、2020年夏を除いて2012年以来の高水準となった。
雇用統計のまとめ
8月のカナダ労働市場は、雇用者数の増加が鈍化し、失業率が上昇するなど、やや弱い動きとなりました。特に若年層や最近の移民の雇用環境は厳しく、賃金上昇も限定的です。今後の経済動向には注意が必要です。
それでこの日あまりにも目立たないのですが、アイビーPMIの指標があります。これ、悪化しているのですね。
9/6 23:00
2024年8月のアイビー購買担当者指数 (PMI)
主なポイント
PMI: 48.2となり、前月 (57.6) から大幅に低下し、景況感が悪化しました。
雇用指数: 54.7と、前月 (56.1) から低下しましたが、依然として50を超えており、雇用は拡大傾向にあります。
在庫指数: 53.6と、前月 (54.8) からわずかに低下しましたが、依然として50を超えており、在庫は増加傾向にあります。
サプライヤー納品指数: 44.8と、前月 (46.4) から低下し、納期遅延が深刻化していることを示しています。
価格指数: 63.4と、前月 (59.2) から上昇し、物価上昇圧力が強まっていることを示しています。
結論
8月のアイビーPMIは、購買活動が減少に転じたことを示しており、カナダ経済の先行きに対する懸念が高まっています。特に、サプライヤー納品指数の低下や価格指数の上昇は、供給制約やインフレ圧力が依然として強いことを示唆しています。これらの要因は、企業の生産活動や投資意欲を抑制し、経済成長の足かせとなる可能性があります。
今後の展望
今後のカナダ経済の動向を占う上で、以下の点に注目していく必要があります。
サプライチェーンの混乱: 世界的な供給制約が緩和に向かうかどうかが、企業活動や物価に大きな影響を与えるでしょう。
インフレ: カナダ中央銀行の金融引き締め政策がインフレ抑制に効果を発揮するかどうかが注目されます。
消費者心理: 物価高や金利上昇が消費者心理を冷え込ませ、個人消費を抑制する可能性があります。
次ですね
9/10 にマックレムさんがスピーチとしています
このスピーチは、カナダの視点から見た世界貿易と投資のシフトに関するものです。カナダ銀行のティフ・マックレム総裁がカナダ・イギリス商工会議所で講演しました。
世界貿易の状況は、以下を含むいくつかの要因により変化しています。
パンデミック
ロシアによるウクライナ侵攻
グローバルなインフレとの戦い
公衆と政治の支持が弱まるオープンな貿易
これらの要因は、国が互いに貿易を行う方法に変化をもたらしています。主な傾向は次のとおりです。
貿易は、国際経済のシフトによって再構築されています。中国はもはや世界で最も低コストの消費者製品の供給者ではなく、生産は他の場所に移転しています。
貿易政策は、国家安全保障と経済安全保障を包含し、戦略的に重要な産業におけるリーダーシップを促進するように再構築されています。
貿易は、企業がサプライ チェーンを多様化し、より友好的なパートナーシップを見つけるために再ルート化されています。これにより、サプライ チェーンは長くなり、複雑になります。
カナダは非常に開放的な経済であり、貿易は GDP の重要な部分です。カナダは、変化する貿易環境がもたらす新しい機会を利用するのに適していますが、いくつかの課題にも直面しています。
ティフ・マックレム総裁がカナダに変化する貿易環境に対応するための推奨事項をいくつか紹介します。
再構築された貿易システムにおけるカナダの地位を確保する機会を捉える
貿易が再構築され、方向転換される方法に影響を与えるために、国際舞台で効果的に行動する
必ず来るショックを管理する
全体として、このスピーチは、カナダにとって貿易の重要性と、変化する世界貿易環境に適応する必要性を強調しています。
マックレムさんの考えが解る内容でした
9/12 建築許可件数 予想6.5ですが 大幅にアップ22.1%
本当に合っているのかと?
2024年7月のカナダ建築許可
主なポイント
建築許可総額: 前月比22.1%増の124億ドルとなり、2か月連続の減少から回復。
住宅部門: 16.7%増加して76億ドル。集合住宅部門が大きく貢献。
非住宅部門: 31.8%増の48億ドル。商業、工業、機関部門すべてで増加。
地域別: オンタリオ州とブリティッシュコロンビア州が非住宅部門の増加を牽引。
この記事の結論
7月のカナダ建築許可は、住宅部門と非住宅部門の両方で増加し、力強い回復を示しました。特に、集合住宅部門の建設意欲が顕著で、住宅供給不足の緩和に貢献することが期待されます。また、非住宅部門の増加は、企業の投資意欲の高まりを示唆しており、今後の経済成長を支える可能性があります。
この国も移民が多いため、慢性的に住宅が不足しています。集合住宅の増加は産業の根底を安定させると思うのですが、これが利下げ効果でしたら政策は成功です。ここであえて余計なことを書きますが、カナダ国内がうまくいっても、世界的な要因に対応できるためには、ある程度の政策金利が高い方がいいのではないかと思います。資源国通貨である以上は。
次です
私が気になった、卸売り上げです 予想-1.1 結果0.4
表を見ればすぐに解ります。
3月も悪かった。前回も結果が-1.1から上方修正され、-0.6
そこからのプラス圏になったという内容で、明るそうに見えますが
良く考えても横ばいだと思います。
そうです。これですね。横ばいってのが頭に残ったので
このあとのCPIが予想通りになると考えたのですね。
話を戻して
今回プラス圏に行ったというのは、景気後退に抵抗していると考えました
7月は企業収益が良くなり、雇用面でもプラスに転じたのではないかと思える内容にもつながりましたが、雇用統計は悪かったのですね。
では次です
同じ日のもう一つの指標
設備稼働率Q2 こちらも上でした 予想78.8% 結果79.1%
主なポイント
カナダの産業稼働率は、2024年第2四半期に79.1%となり、前四半期からわずかに上昇しました。
この上昇は、主に鉱業、採石業、石油・ガス採掘部門と製造業における稼働率の上昇によるものです。
鉱業、採石業、石油・ガス採掘部門では、オイルサンド採掘の再開とサポート活動の活発化により、稼働率が1.6ポイント上昇しました。
製造業では、コンピュータおよび電子製品製造業と木材製品製造業が牽引役となり、稼働率が0.5ポイント上昇しました。
一方、建設部門では、住宅建設の低迷を受けて稼働率が0.2ポイント低下しました。
分析
全体として、カナダの産業稼働率は緩やかな上昇傾向にありますが、依然として完全稼働には至っていません。
鉱業、採石業、石油・ガス採掘部門の稼働率上昇は、エネルギー価格の上昇や世界的な需要の回復を反映している可能性があります。
製造業の稼働率上昇は、特定の産業における需要の増加やサプライチェーンの改善を示唆している可能性があります。
建設部門の稼働率低下は、金利上昇による住宅市場の減速の影響を受けていると考えられます。
追加資料があるので更に分析すると
2024年第2四半期の産業稼働率
全体: 79.1%と、前四半期から0.5ポイント上昇。
鉱業、採石業、石油・ガス採掘: 77.2%と、前四半期から1.6ポイント上昇。オイルサンド採掘の再開とサポート活動の活発化が要因。
建設: 82.4%と、前四半期から0.2ポイント低下。住宅建設の低迷が影響。
製造業: 77.6%と、前四半期から0.5ポイント上昇。コンピュータおよび電子製品製造業と木材製品製造業が牽引。
3月からの動き
全体: 3月から一貫して上昇傾向。
鉱業、採石業、石油・ガス採掘: 3月から上昇傾向だが、7月は若干低下。
建設: 3月から低下傾向。
製造業: 3月から上昇傾向だが、7月は若干低下。
良かった点
全体的な稼働率の上昇は、経済活動の活発化を示唆。
特に、鉱業、採石業、石油・ガス採掘部門と製造業の稼働率上昇は、これらの部門の好調さを示す。
悪かった点
建設部門の稼働率低下は、住宅市場の減速懸念を示唆。
一部の部門では、7月に稼働率が若干低下しており、今後の動向に注意が必要。
まとめ
2024年第2四半期のカナダの産業稼働率は、全体としては改善傾向にありますが、部門によってばらつきがあります。特に建設部門の低迷は懸念材料であり、今後の経済動向を注視する必要があります。
6月までは、住宅産業がブレーキと取れるデーターです
鉱物系が伸びているのが解ります。
しかし、現在は鉄鉱石は下がっています。
カナダの代表的な鉱物資源は下記の通りです
石油: カナダは世界第4位の原油生産国であり、特にアルバータ州のオイルサンドが有名です。
7月から今日現在に向けて下がっています
天然ガス: 石油と同様に、カナダは天然ガスの主要生産国でもあります。
9月になりあがりました。7,8月は横ばいです。(これ9/17に上昇です)
金: カナダは金の主要生産国の一つであり、オンタリオ州やケベック州などで多くの金鉱山が操業しています。
金は2500ドルで上がり続けています
カリウム: カナダは世界最大のカリウム生産国であり、サスカチュワン州が主要な産地です。カリウムは肥料の原料として重要です。
肥料になるものですが、カナダ一番らしいです。市場が見つけられません。
世界生産の33%がカナダ。2位がロシアで18%。3位がベラルーシ17%ってのが面白いですね。4位中国9%。5位アメリカ6%です
ニッケル: カナダはニッケルの主要生産国の一つであり、オンタリオ州やマニトバ州などで採掘されています。ニッケルはステンレス鋼や電池の製造に不可欠です。
ニッケルは安定しています。横ばいです
銅: カナダは銅の主要生産国の一つであり、ブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州などで採掘されています。銅は電気伝導性が高く、電気設備や電子機器に広く使用されています。
5月から下がり始めて、8月で反発しています。一応は高値です
ダイヤモンド: カナダはダイヤモンドの主要生産国の一つであり、ノースウエスト準州やオンタリオ州などで採掘されています。
知らない分野です。5月から下落しているようです。これ、面白いですね
あれ、一応調べたら、総じて横ばいではないですかね
これって考え方を変えると、
鉱物の価格次第にも思えます。
やはり利下げの効果を期待して早計に手を打ったBOCは賢いのではないでしょうか?
なんて考えてしまします
次です。週が変わっって
9/16 製造業売上 前月比 予想0.7% 結果1.4%
カナダ製造業の売上、在庫、受注に関する分析 (2024年3月~7月)
概要
この表は、カナダ統計局が提供する、カナダ製造業の売上、在庫、受注に関する月次データです。2024年3月から7月までの期間、主要な指標の推移をまとめ、その背景にある経済動向を分析します。
主要指標の推移
製造品販売(出荷):
3月から5月にかけて増加傾向でしたが、6月、7月と2ヶ月連続で減少。
季節調整済みで見ても、7月は前月から微増となったものの、全体としては横ばいの傾向。
新規受注:
3月から5月にかけて増加傾向。6月に大きく落ち込んだが、7月には持ち直す。
季節調整済みでも同様の傾向。
月末の未処理受注:
3月から5月にかけて増加傾向。6月にやや減少し、7月は再び増加。
季節調整済みでも同様の傾向。
在庫:
原材料、仕掛品、完成品ともに、3月から緩やかな増加傾向。
季節調整済みでも同様の傾向。
在庫・売上高比率:
3月から緩やかに上昇。6月に低下したが、7月は再び上昇。
季節調整済みでも同様の傾向。
背景にある経済動向
製造品販売の停滞: 6月、7月の製造品販売の減少は、世界経済の減速や金利上昇による需要の抑制が影響している可能性があります。
新規受注の持ち直し: 7月の新規受注の持ち直しは、一時的な要因によるものか、持続的な回復の兆しなのか、今後の動向を見極める必要があります。
在庫の増加: 在庫の増加は、需要の減退を見越した企業の行動や、サプライチェーンの混乱による供給の遅れが影響している可能性があります。
在庫・売上高比率の上昇: 在庫の増加と販売の停滞により、在庫・売上高比率が上昇しています。これは、企業の収益を圧迫する可能性があります。
今後の見通し
世界経済の動向: 世界経済の減速が続けば、カナダ製造業の輸出にも影響が及び、販売の低迷が続く可能性があります。
金利動向: カナダ中央銀行の金融政策が、企業の投資意欲や個人消費に影響を与える可能性があります。
サプライチェーン: サプライチェーンの混乱が解消されれば、在庫調整が進み、製造業の業況が改善する可能性があります。
この指標のまとめと考察
カナダ製造業は、現在、いくつかの課題に直面しています。世界経済の減速や金利上昇の影響を受け、販売が停滞し、在庫が増加しています。今後の動向を見極める必要がありますが、サプライチェーンの混乱が解消され、世界経済が回復に向かえば、カナダ製造業の業況も改善する可能性があります。
ここですね。上で、世界経済って指摘になるのですが、結局のところは世界の流れであるということにですね
次です。なぜこれだけ単体なのでしょうか?
9/16 新車販売台数
カナダ主要都市における自動車製造業の売上・受注・在庫分析 (2024年3月~7月)
データ概要
この表は、カナダ統計局が提供する、カナダ主要15都市の自動車製造業(NAICS 3361)の売上、受注、在庫に関する月次データです。2024年3月から7月までの期間、主要指標の推移をまとめ、その背景にある経済動向を分析します。
主要指標の推移
製造品販売(出荷)
3月から5月にかけて増加傾向。
6月に大きく落ち込み、7月は微増で回復の兆し。
季節調整済みでも同様の傾向。
新規受注:
3月から5月にかけて増加傾向。
6月に大きく落ち込み、7月は持ち直す。
季節調整済みでも同様の傾向。
月末の未処理受注:
3月から5月にかけて増加傾向。
6月にやや減少し、7月は再び増加。
季節調整済みでも同様の傾向。
在庫:
原材料、仕掛品、完成品ともに、3月から緩やかな増加傾向。
季節調整済みでも同様の傾向。
在庫・売上高比率:
3月から緩やかに上昇。6月に低下したが、7月は再び上昇。
季節調整済みでも同様の傾向。
背景にある経済動向
需要の変動: 6月の販売と受注の落ち込みは、世界経済の減速や金利上昇による需要の抑制が影響している可能性があります。7月の持ち直しは、一時的な要因か、持続的な回復の兆しなのか、今後の動向を見極める必要があります。
サプライチェーン: 在庫の増加は、需要減退を見越した行動や、サプライチェーン問題による部品調達難などが影響している可能性があります。
在庫管理: 在庫・売上高比率の上昇は、企業が在庫調整に動いている可能性を示唆しています。
今後の見通し
世界経済: 世界経済の動向が、カナダ自動車製造業の輸出、ひいては販売に影響を与える可能性があります。
金利: カナダ中央銀行の金融政策が、企業の投資意欲や個人消費に影響を与え、自動車需要に影響する可能性があります。
サプライチェーン: サプライチェーンの安定化は、在庫調整を促進し、製造業の業況改善に貢献する可能性があります。
結論
カナダ主要都市の自動車製造業は、需要の変動やサプライチェーン問題の影響を受けています。今後の動向を見極める必要がありますが、世界経済の回復やサプライチェーンの安定化が実現すれば、業況改善が期待できます。
注記
本分析は提供されたデータ(特に自動車製造業に関する部分)に基づいており、その他の経済指標や要因は考慮されていません。
経済状況は常に変化するため、将来の予測は不確実性を伴います。
自動車はステータスなのでしょうね。そういう意味では納得はできますが
利下げでローンが組みやすくなったというのではないでしょうかね?
最新クレジットが上昇しているなら、そういうことでしょうね
ああ、なるほど、それで小売りが上がっているのか!
次ですね。
9/17 CPIを前に住宅を先に見ておきます
申し訳ないのですがこれ見つけられませんでした。なのでインベストでの
カナダ住宅金融公社ですが、また次回チャレンジします
次が本題のCPIです。今回の内容を深掘りします
テーブル1から5まで詳しくみました
表1:消費者物価指数、主要項目および特別集計値、カナダ – 季節調整なし
この表は、2023年8月、2024年7月、2024年8月の消費者物価指数(CPI)と、その内訳となる主要項目の価格変動を示しています。
全体的な傾向:
2024年8月のCPIは前年同月比で2.0%上昇しました。これは2021年2月以来の最低の上昇率です。
ガソリン価格の下落と基準年の影響が、総合インフレ率の減速に寄与しました。
住宅ローン金利と家賃は、依然としてCPI上昇の最大の要因となっています。
月次ベースでは、CPIは7月の0.4%上昇後、8月は0.2%下落しました。この下落は、航空輸送、ガソリン、衣料品、履物、旅行ツアーの価格下落が主な要因です。
主要項目の動向:
ガソリン価格は前年同月比で5.1%下落しました。これは基準年の影響と現在の出来事が組み合わさった結果です。
住宅ローン金利コスト指数は、前年同月比で18.8%上昇し、12か月連続で上昇しました。しかし、上昇ペースは鈍化しています。
衣料品と履物の価格は、8月は前月比で0.6%下落しました。これは1971年以来観測されていないことです。
消費者が店舗で購入した食品の価格は、基準年の影響で前年同月比で2.4%増加しました。しかし、月次ベースでは下落しました。
表2:各州およびホワイトホース、イエローナイフ、イカルイトの消費者物価指数(季節調整なし)
この表は、カナダの各州と3つの準州における2023年8月、2024年7月、2024年8月の消費者物価指数(CPI)を示しています。
全体的な傾向:
前年比で見ると、すべての州において、8月の物価上昇率は7月より緩やかでした。
電気料金は毎月増加しているにもかかわらず、上昇ペースは鈍化しています。
アルバータ州では、規制料金の上昇により8月の電気料金が上昇しました。
ニューファンドランド・ラブラドール州でも、承認された料金の引き上げにより8月の電気料金が上昇しました。
表3:消費者物価指数、主要項目および特別集計値 – 季節調整済み
この表は、2024年6月から8月までの消費者物価指数(CPI)と、その内訳となる主要項目の価格変動を季節調整済みで示しています。
全体的な傾向:
2024年8月のCPIは、7月から0.1%上昇しました。
食品とエネルギーを除く総合指数は、7月から0.1%上昇しました。
主要項目の動向:
家賃と住宅ローン利息費用が、8月のCPI上昇の主な要因となりました。
衣料品と履物の価格は、7月から0.7%下落しました。
交通機関の価格は、7月から0.4%下落しました。
表4:消費者物価指数統計(CPI)、コアインフレの指標 – カナダ銀行の定義、カナダ
この表は、カナダ銀行が定義するコアインフレの指標であるCPI共通、CPI中央値、CPIトリムの推移を示しています。
全体的な傾向:
3つすべての指標において、前年比変化率は2024年3月から8月にかけて低下傾向にあります。
これは、インフレ圧力が緩和していることを示唆しています。
表5:消費者物価指数の12か月および1か月の変化の主な要因
この表は、2023年8月から2024年8月までの12か月間と、2024年7月から8月までの1か月間のCPIの変化に大きく影響を与えた要因を示しています。
12か月間の変化の主な要因:
上昇要因としては、住宅ローン利息費用、家賃、乗用車保険料などが挙げられます。
下落要因としては、ガソリン、電話サービス、婦人服などが挙げられます。
1か月の変化の主な要因:
上昇要因としては、家賃、住宅ローン利息費用、店舗で購入したアルコール飲料などが挙げられます。
下落要因としては、航空輸送、ガソリン、婦人服などが挙げられます。
結論
2024年8月のカナダの消費者物価指数は、前年同月比で2.0%上昇し、2021年2月以来の最低の上昇率となりました。これは、主にガソリン価格の下落と基準年の影響によるものです。住宅ローン金利と家賃は、依然としてCPI上昇の最大の要因となっていますが、上昇ペースは鈍化しています。コアインフレの指標も低下傾向にあり、インフレ圧力は緩和していると考えられます。
分析
カナダのインフレ率は鈍化傾向にありますが、依然としてカナダ銀行の目標範囲(1%~3%)の上限を超えています。
住宅ローン金利と家賃の上昇は、家計にとって大きな負担となっています。
ガソリン価格の下落は、家計の支出を軽減する効果があります。
衣料品と履物の価格下落は、消費者にとっては朗報ですが、小売業者にとっては厳しい状況です。
今後のインフレ動向は、世界経済の動向、サプライチェーンの混乱、エネルギー価格などに左右されるでしょう。
考察
カナダ銀行は、インフレ抑制のために金融引き締め政策を継続する可能性があります。
しかし、利上げは経済成長を抑制する可能性もあるため、カナダ銀行は慎重な判断を迫られるでしょう。
消費者にとっては、物価高が続く限り、生活費の上昇が懸念されます。
企業にとっては、コスト上昇を価格に転嫁することが難しく、収益が圧迫される可能性があります。
今後の展望というかデータから考えると意外か結果
今回のデータだけみると、インフレと金利上昇という課題に直面しています。
しかし、雇用市場は堅調であり、個人消費も底堅く推移しています。
これですね。これが小売り上昇の要因です
今後の経済成長は、インフレの動向とカナダ銀行の金融政策に大きく左右されるのは誰もが解ると思いますが、データを見ているとインフレ上昇が見え隠れしているように見える。つまり購買力がなぜか7月、8月は上がっていると判断できます
これはやってしまった可能性がありますね。もし9/17に細かく分析していれば、小売りが上がるのは解ったはずですが、その小売りが上昇しても最終的には小動きでした。そこまで影響がないのも解ってしまったので、どちらかというとアメリカの金利動向と、景況感なのでしょう。
これがわかっていれば、カナダ売りが出来たのでしょうね(私の分析が遅いのと判断ミスですね)
テーブルデータ分析って重要だと再認識しました
では総括をロイターがしてくれています
つまり、どうのこうの言っても目標達成です
カナダ8月CPI、2.0%上昇に鈍化し中銀目標達成
カナダ統計局が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.0%上昇と、2021年2月以来の低い水準となり、カナダ銀行の目標とする2%に達しました。
主なポイント:
総合CPI: 前年同月比2.0%上昇、前月比0.2%下落。市場予想を下回る。
コアCPI: CPI中央値は前年同月比2.3%上昇、CPIトリム値は2.4%上昇と、こちらも市場予想を下回る。
要因: ガソリン、電話サービス、衣類・靴の価格低下が物価上昇の鈍化に貢献。
住宅費: 住宅ローン金利と家賃の上昇が続き、CPI全体の約30%を占める住居費は5.2%上昇。
専門家の見解: CIBCのエコノミストは、物価上昇が落ち着いていることから、カナダ銀行は経済刺激と失業率抑制に注力すべきだと指摘し、来年半ばまでにさらに200ベーシスポイントの利下げを予想しています。
この記事のまとめ
カナダのインフレ率は鈍化傾向にあり、中央銀行の目標を達成しました。しかし、住宅費の上昇は依然として懸念材料であり、今後の金融政策の動向に注目が集まります。
さすがロイターです。まとめています。
次回も利下げは確実ですね。
しかしその前にアメリカの動向が大きく影響します
ソフトランディングなら、カナダドルは意地されるはず
ハードなら、アメリカの金利動向次第ですが最終的には追従しながら下落路線でしょう。
次です
昨日の小売りですね
9/20 カナダ小売り 予想0.5%予想 結果0.9%
上昇です。
2024年7月 カナダ小売売上高 分析
概要
7月のカナダ小売売上高は、前月比0.9%増の664億ドルと、2ヶ月連続の減少から回復しました。自動車および部品販売業者の増加が主な要因で、9つのサブセクターのうち7つで売上高が増加しました。ガソリンスタンドと燃料販売店を除いたコア小売売上高も0.6%増加し、2ヶ月連続の増加となりました。
主要ポイント
自動車販売の回復: 自動車および部品販売業者の売上が2.2%増加し、全体の増加を牽引しました。これは、6月に発生したサイバー攻撃による操業上の問題からの回復を示しています。
コア小売売上高の増加: 食品および飲料小売業者と総合小売店の売上がそれぞれ0.8%増加し、コア小売売上高の増加に貢献しました。
電子商取引の成長: 小売電子商取引の売上高は3.4%増の41億ドルとなり、小売業全体の6.1%を占めました。
地域別の動向: ケベック州で最大の増加(+1.5%)が見られ、オンタリオ州では減少(-0.2%)しました。
先行指標: 8月の小売売上高は0.5%増加する見込みですが、この数字は今後修正される可能性があります。
分析
消費者支出の回復: 7月の小売売上高の増加は、消費者支出の回復を示唆しています。特に、自動車販売の回復は、消費者信頼感の改善を示している可能性があります。
コア小売売上高の堅調な伸び: ガソリンスタンドと自動車販売を除いたコア小売売上高の増加は、個人消費の基盤が安定していることを示しています。
インフレの影響: ガソリン価格の上昇にもかかわらず、ガソリンスタンドと燃料販売店の売上高が減少したことは、消費者が支出を抑制している可能性を示唆しています。
電子商取引の拡大: 電子商取引の売上高の増加は、消費者の購買行動の変化を反映しています。
今回の総論
7月のカナダ小売売上高は、自動車販売の回復とコア小売売上高の堅調な伸びにより、力強い回復を示しました。しかし、インフレの影響や一部地域での低迷など、注意すべき点も残されています。今後の動向を見守る必要がありますが、全体的にはカナダ経済にとってポジティブな兆候と言えるでしょう。
CPIの深堀分析が出来ていれば解った内容ですね
自分がテーブルまで分析していないのがいけないのが解りました
ただ値動きはカナダドルはアメリカドルに対してはレンジです
方向感が出るには追従通貨なので厳しいのでしょう
世界経済動向。つまりオンかオフかを見ていたほうが正しいですが、
政策金利の時の分析を同じで、力強く、底固い印象が残りました
資源国通貨の中では、NZDCADのショートが正解なのかもしれませんが、FOMC後はアメリカ金利低下時のお約束でオセアニア通貨が強くなっています。カナダドルは追従通貨の特性を考えるとオフ相場を待つべきでしょうね。ニュージーよりもカナダ買いの方が理屈的には合うと考えます
ところでカナダ統計局はかなりの数の経済指標を出しています。
大量です
その中でこれが気になりました
カナダ主要都市における製造業の売上・受注・在庫分析 (2024年3月~7月、季節調整済みデータ)
概要:
この表は、カナダ統計局が提供する、カナダの主要15都市における製造業の売上、受注、在庫に関する月次データ(季節調整済み)です。2024年3月から7月までの期間、主要都市の売上高の推移をまとめ、その背景にある経済動向を分析します。
主要指標の推移
製造品販売(出荷):
3月から5月にかけて増加傾向でしたが、6月、7月と2ヶ月連続で減少。
季節調整済みで見ても、7月は前月から微増となったものの、全体としては横ばいの傾向。
新規受注:
3月から5月にかけて増加傾向。6月に大きく落ち込んだが、7月には持ち直す。
季節調整済みでも同様の傾向。
月末の未処理受注:
3月から5月にかけて増加傾向。6月にやや減少し、7月は再び増加。
季節調整済みでも同様の傾向。
在庫:
原材料、仕掛品、完成品ともに、3月から緩やかな増加傾向。
季節調整済みでも同様の傾向。
在庫・売上高比率:
3月から緩やかに上昇。6月に低下したが、7月は再び上昇。
季節調整済みでも同様の傾向。
背景にある経済動向
製造品販売の停滞: 6月、7月の製造品販売の減少は、世界経済の減速や金利上昇による需要の抑制が影響している可能性があります。
新規受注の持ち直し: 7月の新規受注の持ち直しは、一時的な要因によるものか、持続的な回復の兆しなのか、今後の動向を見極める必要があります。
在庫の増加: 在庫の増加は、需要の減退を見越した企業の行動や、サプライチェーンの混乱による供給の遅れが影響している可能性があります。
在庫・売上高比率の上昇: 在庫の増加と販売の停滞により、在庫・売上高比率が上昇しています。これは、企業の収益を圧迫する可能性があります。
今後の見通し
世界経済の動向: 世界経済の減速が続けば、カナダ製造業の輸出にも影響が及び、主要都市の売上高の低迷が続く可能性があります。
金利動向: カナダ中央銀行の金融政策が、企業の投資意欲や個人消費に影響を与え、製造業の需要に影響を与える可能性があります。
サプライチェーン: サプライチェーンの混乱が解消されれば、在庫調整が進み、製造業の業況が改善する可能性があります。
結論
カナダ主要都市の製造業は、現在、いくつかの課題に直面しています。世界経済の減速やサプライチェーンの混乱の影響を受け、多くの都市で売上高が低迷しています。今後の動向を見極める必要がありますが、世界経済が回復に向かい、サプライチェーンの混乱が解消されれば、主要都市の製造業の業況も改善する可能性があります。
注記:
本分析は、提供されたデータ(季節調整済み)に基づいており、その他の経済指標や要因は考慮されていません。
経済状況は常に変化するため、将来の予測は不確実性を伴います。
矛盾ですが、鉱石類が売れないのあれば新規生産が上がらないのは事実です。主にアメリカ相手ですがそのアメリカが鉱工業生産が苦手な国という印象です。一蓮托生ってのがイメージですが、アメリカといかFOMCの50bpの利下げが一体に何を意味するのでしょうか?
そんな感じです
あとがき
カナダは毎日に見ている訳でないのですが、面白い国です。今回はガスの値段とダイヤモンドが下がっているところを考えると希少価値といか、景気減速が出ているのではないかと思います。銅価格は一時的なものとしてもレアアース市場ではどんな憶測がでているのでしょうかね。そう意味でもオーストラリアがそこまで強くは思えないのですが、カナダと同じように人口増が移民で、数が読めないのが難しくしている。多くいきなり移民が来ても直ぐに就職できなければ、移住者登録が終わっていれば国民なので、失業者扱いです。直ぐに働けるわけでもなく、ホテル住まいも多いのではないですかね。集合住宅が追い付かないのは追い風としたとしても、経済成長が回らなくなったら住宅負債は重しです。建設というのはやっかいな指標であります。悪い数字が出た時は手遅れなのですから。ある意味BOCは先に利下げ出来ている点は好感触に見えます。そしてアメリカといかFEDはやはり遅れをとったように見えるのですね。おっといっちょ前なこと書いてしまった。資源国通貨から見たアメリカはそんな風に見えますが、トレードは別ですね。
以上です
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