SNB金融政策発表を控え、スイス経済の歪みとジョルダン総裁の思惑を読み解く 24/6/19
Yan氏で~す。
インパクト!!!
昨日はフォロワーさんが一人減って一人増えたのですね
新しくフォローしてくれた方、ありがとうございます。
なるべく斜め上の発想を心掛けて相場を分析しております。
斜め過ぎて意味が解らない時もあるかもしれませんが今後共によろしくお願いいたします
今日はアメリカが休場です
ロンドン時間で相場が終わり、しかも今日最大のイベントである。
イギリスCPIが終わっています。こんな日は何もしない。それよりも明日の戦略とも思ったのですが、明日は本社で缶詰会議のため、SNBは見れないしできない。BOEも帰宅途中なのでこれまたできないのです
となる、その次の金曜の指標がターゲットになるのですが、この日がまた面倒な事にPMIなのですね。このPMIは分析が面倒でやりたくないのが本音です。
一つ言えるのは、ユーロ圏のPMIは悪くなるようだったら、利下げは正解だっということになる。良い結果だった株が上がるだけそれでもフランス選挙の結果までは要人発言に影響されるだろうから触りたくない。せっかくドルに対して上がって来たのにまさかの欧州議会選挙で足元をすくわれるとはラガルドさんも思いもしなかったのではないかと思います
イギリス、UKはですねはわからん。今日のCPIは予想通りで、前から昨年との補助金の関係でしたっけ?何かで大分下がると言われていので、織り込み済だったようで、逆に見極めがついて強くなったのは理解できるのですが、このCPIの結果を見て、BOEが利下げすると明確に確信がもてるほど、個人の私では情報を集められないです。UK国内やら欧州でのマーケット情報で何が言われているかをキャッチするには日本は不利すぎます
って思っていたのですが
大変に意外がところから情報を拾いました
Moomoo証券から中国の証券会社にスイスフランを発見したのです
(あとでスイスウォッチが元だと気が付きました)
Moomooでのリンクです。これです
Moomoo 6/19
この記事は英語なので和訳はこちらです
ここから
スイス国立銀行(SNB)は木曜日に利下げを発表する予定です。エコノミストの間では意見が分かれており、わずかながら据え置きを予想する声が優勢です。SNBの政策決定者たちが公の場でコメントを発表してから3週間が経過しましたが、その間、市場は変動し、スイスフランは上昇し、投資家たちはSNBの次の動きを推測しています。
政策決定者たちの決定がどうであれ、彼らの沈黙は投資家の見通しを曇らせる要因の一つに過ぎません。世界的な金融政策を判断することがより困難になっています。カナダ銀行と欧州中央銀行は今月、初めて利下げを実施しましたが、これは、今年後半に利上げを行うことに消極的な米連邦準備制度理事会(FRB)とは対照的です。
トーマス・ジョーダン総裁のリーダーシップの下、SNBの政策は常にサスペンスと驚きにあふれています。ジョーダン総裁の在任中、SNBは2015年にスイスフランの為替レート上限の撤廃、2022年に50ベーシスポイントの利上げ、そして3ヶ月前の25ベーシスポイントの利下げによる1.5%への金利引き下げなど、多くの大きな変化を遂げています。
トレーダーたちは、SNBが今週利下げする確率を、4月の約97%から約60%に引き下げました。エコノミストの間でも意見が分かれており、ブルームバーグが調査した28人のエコノミストのうち、16人が金利据え置きを予想しています。
SNBが利下げを支持する理由としては、インフレ率の低下と輸出の低迷による経済成長の鈍化が挙げられます。ジュネーブのミラボー銀行のチーフエコノミスト、ジェロ・ユング氏は、現在のインフレは主に家賃の上昇によるものであり、一時的なものであると述べています。
「スイスは開放的な小国であり、世界的な視点から見ると、金利は引き下げられるべきだ」とユング氏は先週述べています。
スイスのジュリアス・ベア銀行のチーフエコノミスト、カーステン・ジュニウス氏は、「ジョーダン氏は、現在の金利水準はまだ制限的であると述べている。だから、SNBが再び利下げを行うと私は確信している」と述べています。
しかし、インフレ率はSNBの目標範囲である0〜2%の上限にとどまっており、経済も今のところ回復力を示しています。これらは金利を据え置く理由となります。
ブルームバーグ・エコノミクスのマエヴァ・カズン氏は、スイス経済は3四半期連続で成長傾向を維持しており、基本的に潜在的なトレンドレベルにあることを強調しました。また、もし当局が今利下げを行えば、SNBはインフレ予測を上方修正する必要があるだろうと述べています。
「政策決定者は、価格に予想外の下落シグナルが現れるのを待つことを望んでいるかもしれない。そうすれば、インフレ予測を引き上げることなく利下げできる」とカズン氏は報告書で述べています。
世界的に見てスイスの金利は比較的低いため、SNBがさらに利下げを行う余地は限られています。これは特にスイスフランにとって重要であり、一部ではスイスフランが経済に与える影響は、借入コストよりも大きいかもしれないとさえ考えています。
チューリッヒ州立銀行のチーフエコノミスト、デビッド・マルメット氏は、ある程度の余地を残しておくことは、特定の地政学的イベントによってスイスフランが再び上昇するのを防ぐために重要だと述べています。
スイスフランの変動性も不確実性を高めています。先週、フランスのマクロン大統領がフランスの早期選挙を呼びかけたことで、投資家たちは安全資産としてスイスフランを買い求め、スイスフラン・ユーロの為替レートは昨年12月以来最大の上げ幅を記録しました。
SNB当局者がスイスフランのボラティリティをどのように見ているかはまだ不明です。彼らは長年にわたり介入によってスイスフランの為替レートをコントロールしてきましたが、もしスイスフランを減価させたいのであれば、利下げも選択肢の一つです。一方、緩い政策を避けることは、輸入インフレを抑制することにもつながります。
ストラテジストたちは、ジョーダン氏が最近の講演で、スイスフランの過度の弱さはスイスのインフレを引き上げる可能性が最も高いと述べたことを指摘しています。ゴールドマン・サックスのカマクシャ・トリヴェディ氏は、SNBが声明の中で、昨年12月に削除された「いつでも外貨を売る準備がある」という表現を再導入する可能性さえあると述べています。木曜日の会合の結果がどうであれ、利下げと据え置きの間の違いは比較的小さいかもしれません。EFG銀行のシニアエコノミスト、ジャンルイージ・マンドゥラッツァート氏は先週、緩和的な軌道を示唆しながら金利を維持することと、金利を引き下げる一方で将来の金利が安定していることを示唆することは、同様の効果をもたらす可能性があると述べました。
ここまで
この記事をまとめると
スイス国立銀行(SNB)が利下げを行うかどうかに関して中立的な立場を取っており、どちらの可能性も示唆しています。記事で紹介されているエコノミストの意見は、利下げと据え置きのほぼ半々に分かれており、市場の予想も利下げの可能性を60%と見積もっています。
記事の論調からは、SNBが利下げを行うかどうかの判断は非常に難しい状況にあることが読み取れます。インフレ率や経済成長率などの経済指標は利下げを支持するものではありませんが、世界的な金利低下やスイスフラン高といった状況は利下げを後押しする可能性があります。
最終的な決定は、SNBがこれらの要素を総合的に判断し、スイス経済にとって最適な政策を選択することになります。
となり、60%の可能性また微妙ですね。
私は、前回3月21日SNB政策金利発表は「据え置き」と判断しましたが
間違っていました。しかし直前での兆候が見つけられました
その後ですが、幾分かフランを売って儲けました。これは記事にしていますが、問題の外れた記事です。この中でいろいろと私が調べました
改め見たのですが、
まだ、青いですね(笑)。もう少し調べろよってのが本音です
まぁいろいろと手探りで調べていたのは事実です
輸出と輸入が甘いなと
それとですね。2月にSNB総裁のジョーダン総裁は辞任を表明しているのは皆さん知っていると思います。
後は2年連続で、SNBは赤字で、州政府に上納金(笑)を支払いができないのもご存じだと思います。前から私が指摘しているところです
一応この記事
ロイター 3/4
一月に速報が出ていたようですが、当時はSNBのサイトから私は判断したのですね。まだこの頃はロイターを使い切っていない(今もですがね(笑))
ポイントは輸出かなと
スイスも輸出が多い国です
このグラフ
4月が急上昇しています。しかし、赤字あった22年と23年を見てください。まだ稼いでいないのですね。このままでは3年連続になります。
インフレも抑え込む自信があったので、3月誰よりも先に利下げSNB
それは当時は最適な選択だったはずです。
ところがマーケットはジョーダン総裁の思惑よりフランを売ったのではないかと思います
激おこぷんぷん丸のジョーダンさんは我慢できずに(笑)
24年5月30日、ブチ切れます
「ハイエナな資本主義者共め、我がフランを売り込むとは大した度胸だ、正義の鉄槌と喰らえ」とは言いませんが、それなりに頭にきたのではないかと思います
ブルームバーグ 24/05/30
「外貨うっちゃうぞ~。売るぞ~。いいのか~」って感じなのでしょうね
まぁ、今回の声明文にはこのあたりが入るのも一番最初に紹介した記事に書いてありますね。
ジョーダン総裁だけに冗談なんて(笑)。笑ってください
まぁ大分脱線しましたが何が言いたいのかは解りますね
輸出で稼いでいるはずなのに、まだ稼ぎ切れていない。通貨安にしてフランで売り上げを上げて税収を増やさないといけないのですね。
対外投資でもフランにした時のことを考えるとフラン安はいいはず
って単純な考えです
後は、利下げできなく据え置きだったとしても、通貨安にしたいと受け取る何かは出せないので、ハト的な発言はするはずだと思います
で、日本では出ていないと思う記事です
ロイター 欧州 6/17
読んで見てください。日本語版ではない内容です
7月と9月に利下げの内容です。
これはズルいなと思いました。
話を戻すと、アメリカ経済も関連していると思います
CPI、PPI、小売りと連続で悪い内容だと考えると利下げし易い環境でもある。
一方こちらはまだ利下げはするなという内容です
CPIは利下げ止まり少し反発にも見えます
その前日のPMIも上振れです。これらを踏まえても先ほどのロイター記事では利下げの内容を書いています。実際にところはイーブンなような気がします。
それでも利下げをする可能性は私自身は高いと思いますが、しなくともハト派発言かと。まさかここでタカ派発言をしてSNBとしての売り上げを落とすことはないかと思います。
あとは前回利下げしたのは、スイス国内からの輸出業者からのクレームも大きかったと記憶しております。その目をつぶすとは思えないのですね。
商人としては非常に優秀なスイスという国。インフレとの闘いはあるかもしれませんが、アメリカが大分弱い数字が出てきたことも考慮できるかと思います。
というわけで明日何もできないのでUSDCHFをロングしました
理由は損切しやすい位置に居たからだけです。
合計で0.3ロットです。
あっさりと負けるかもしれませんが、チャレンジしました
これは私の偏見と個人で考えたシナリオです
トレードは自己責任です。
そんな感じです
あとがき
GBPも実は利下げしてもおかしくないと考えています。今フラン売りのエントリーしたのですが明日の会議は休憩時間で細かく対応しなければならなくなったのはちょっと面倒です。加えて、UKの情報も見なければならないのはきついな。エントリーした後ですが、無理してトレードしなくともよかったかもしれないな、なんて思い始めています。朝起きてイマイチだったら切ってしまうかもしれないですん。アメリカ休場なので動かないと思うのですがね。
以上
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