カナダ銀行の7月政策金利:2会合連続利下げの可能性を探る 24/7/20
Yan氏で~す。
インパクト!!!
昨日はまた1人からフォローされました。ありがとうございます
斜め上の分析をしております。オセアニア地域やや多めですが、為替、日本株、債券など目に付いた情報を深堀と言う名の癖の強い分析をしております(笑)。外れても暖かい目で見守ってください
今後共によろしくお願いいたします
先に結論ですが、今回は指標を見ての資料集め回といいながら迷っているのが実情です
大変に長いですので集めた指標のダイジェストです
経済指標の振り返り
6月5日のカナダ銀行(BOC)の利下げ以降、発表された経済指標は以下の通りです。
労働生産性(Q1): 予想を下回る-0.3%と悪化。労働コストは安定しているが、生産性の低下が見られる。
CPI(6月): 予想を下回る2.8%に低下。インフレ抑制の進展を示唆。
GDP(4月): 前月比0.3%増加。卸売業、鉱業、石油・ガス採掘業、製造業の回復が主な要因。5月は暫定値で0.1%の増加。
雇用統計(6月): 雇用者数はほぼ横ばい、失業率は6.4%に上昇。賃金上昇率は5.4%と高水準を維持。
アイビーPMI(6月): 62.5と好調を維持。供給者 deliveries 以外は好調。
ロイター消費者センチメント(7月): 2月をピークにやや悪化。
建築許可件数(5月): ブリティッシュコロンビア州を中心に大幅減少。
製造業PMI(6月): 49.3と、50を下回り14ヶ月連続で縮小。
貿易収支(5月): 19億ドルの赤字と、3ヶ月連続で赤字が拡大。
カナダ景気先行指数(7月4日現在): 前月比0.15%、前年比1.23%の上昇。
外貨準備高合計(2022年12月末): 前月末比7億9,300万米ドル増加。
対外証券投資(5月): 外国投資家のカナダ証券購入は209億ドル、カナダ投資家の外国証券購入は39億ドル。
小売売上高(5月): 0.8%減少。6月も速報値で0.3%減少。
原材料・工業製品価格(6月): IPPIは前年比2.8%上昇、RMPIは前月比1.4%下落。
カナダ銀行企業景況感調査(Q2): 需要の低迷が投資と雇用計画に影響。賃金とインフレ期待は緩和傾向。
利下げの可能性に関する見解
ロイター調査(エコノミスト): 7月24日に25ベーシスポイントの利下げを予想。年末までにさらに2回の利下げも予想。
IMF: カナダ経済はソフトランディングを達成したと評価。
オランダ大手銀行: 年末までに50bpの利下げを予想。ただし、カナダドルの脆弱性に警戒。
カナダ国内報道: 9月利下げ論も浮上。
これだけ見ると、2会合連続の利下げだと思うのですが、BOCのマックレム総裁は慎重にならざるおえないと思います
経済指標の悪化は利下げを支持する材料ですが、賃金上昇や他の中央銀行の動向を考慮すると、BOCは慎重な姿勢を崩さない可能性もあります。
SNBは別ですね彼は違う次元で動いているから(笑)
結論
まだ悩んでいます
理由
7月24日の政策金利発表では、BOCは難しい判断を迫られるでしょう。経済指標の悪化を重視して2会合連続の利下げに踏み切るのか、あるいは、賃金上昇や他の中央銀行の動向を考慮して利下げを見送るのか、はまだ日があります。ギリギリまで考えますが解らない時は何もしません。
現時点ではNZDでのCPIと同じように、最初は売られますが、買戻しが出る可能性もあると判断しています。
それか、ECBが据え置いた例にならう可能性も大いにあると思いますが、如何せん、指標が悪すぎるのが懸念です
ダイジェストは以上です
ここからは本文になります。データーが多いのでマニア向けの内容です
さぁ今日はカナダ~です
ダカラに似ているとか思っているのは私だけ(笑)
そんなクダラナイお話はやめて
次週7月24日に政策金利があります
2会合連続で利下げできるかを考えてみます。
では最初に前回は見事にカナダ利下げを当てた私の記事からの振り返りです。2回に分けて考えて、結果回を踏まえると3回にわたりレポートしたのですが、利益は508円をいう((笑))残念結果でした
それで結果ですが、利下げは当てた。但し会見内容は外したので、あまり利益を取れないというテイタラクでした。会見はハトでした
今回はこの6月5日から、7月24日までの間のカナダドルを追います
最初に6月5日。労働生産性、第一四半期になります
前回政策金利発表の前に公開されています
前回0.2 予想-0.2 結果-0.3 と悪化しています
カナダ統計局 6/5
労働生産性、時給補償、単位労働コストについて説明しています。 2024 年第 1 四半期、カナダ企業の労働生産性は 0.3% 減少しました。これは、0.2% 成長した四半期に続くものです。事業規模は、労働時間の伸びよりも遅いペースで成長しました。労働時間は 0.4% 増加しました。サービス業では労働時間が 0.6% 増加しました。一方、物産事業の労働時間は横ばいでした。16 産業分野のうち半数で生産性が低下しました。製造業、専門サービス、事務サービスが生産性低下に大きく寄与しました。単位労働コストは第 1 四半期にさらに速いペースで上昇しました。
労働コストはまだ平気とのことですが、生産性の低下が出始めています
6/6 貿易収支がありますが、7/3にもあるのでそちらで行います
6/6 アイビーも、7/5にあるのでそちらで行います
6/7 雇用統計 こちらも7/5で
6/11 建築許可件数 こちらは7/12にありますのでそちらで
6/13 マックレム総裁が国際経済フォーラムで語ります
カナダとドイツは、過去40年で最大のインフレを経験し、いくつかの教訓を得た。
経済の供給サイドを無視すると危険。
インフレは痛みを伴う。
中央銀行の信頼性と国民の信頼は重要。 カナダ銀行は金融政策によりインフレを低下させ、基調的なインフレも緩和している。 主要中央銀行の共通の決意により、失業率の大幅な上昇を招くことなくインフレ率を引き下げることができた。 将来は供給ショックが発生する可能性が高く、新しいテクノロジーは繁栄を増大させるだけでなく、混乱を引き起こす可能性もある。 世界の金利がパンデミック前の水準に戻る可能性は低く、新しい常態は古い常態ではないため、適応が必要。 このような議論は、新しい世界で生きていくための準備に役立つ。
利下げ後初めての講演です。慎重な意見です
6/14 二日連続でマックレム総裁が講演します
トロントのイベントなようです
残念ながら、このイベントでは、政策金利とかには影響が少ないようです
かわりにこんなやりとりがあったようです
「トロント イノベーション センターは、チリ銀行、カナダ銀行、アメリカ大陸開発銀行と協力して、次世代金融市場インフラストラクチャプロジェクトである Hughes H を開発しています。」
同じ日 卸売売上高 こちらも7/15にありますのでそちらで
6/17 住宅着工件数 7/16にありますのでそちらで
6/20 新築住宅価格指数
こちらは7月24日政策金利の前に発表ですが、資料がないのですね。統計局のHPにはデーターだけです
6/21 小売りですがこちらも7/19にありますのでそちらで
6/25 マックレム総裁 商工会議所でスピーチ
労働者、雇用、成長、インフレ:今日と明日(要約)
インフレ抑制の進捗と労働市場の調整
カナダ銀行の金融政策によりインフレは抑制され、2023年1月以降は3%以下で推移。
金利上昇の影響で企業の雇用計画は縮小し、労働市場のバランスが改善。
失業率は上昇しているが、パンデミック前の水準に近く、依然として比較的低い。
若年労働者や新規移民は、雇用減速の影響をより強く受けている。
労働市場の長期的な強みと課題
カナダの労働力は成長を続け、高い労働市場参加率、強力な移民、優れた教育制度が強みとなっている。
一方で、生産性の伸び悩みは長年の課題であり、労働者一人当たりの生産量を増やすことが今後の課題。
今後は労働力の拡大という強みを生かしつつ、投資と生産性を向上させる必要がある。
金融政策と労働市場の健全性
物価安定はカナダ銀行の第一の使命であり、健全な労働市場と物価安定は密接に関係している。
労働市場にいくらかの余裕があることは、新たなインフレ圧力を生み出すことなく経済が成長し、雇用を増やす余地があることを示唆。
金融政策決定において、労働市場の健全性をさまざまな角度から評価することが重要。
まとめ
カナダ経済はインフレ抑制に向けた進展を見せているが、労働市場の調整は一部の労働者に偏っている。
今後は、労働力の優位性を維持しつつ、生産性向上に取り組むことが不可欠である。
金融政策は、労働市場の健全性を考慮に入れながら、物価安定を目指していく必要がある。
結構、重い内容です
さてこの日はカナダCPIですが
これはトレードを行いました。その時にCPIをまとめいたのでこちあを
市場予想が大幅に低下ですが、買いの判断。目論見は成功しました
マックレム総裁の会見も入っているのですが、同じような見解です。
日を改めてみても同じよう見解だったので安心しました
6/26 卸売売上高ですが、こちらは速報値。7/15にありますのでそちらで
6/27 週間平均時給 出所が不明なのでデーターだけ
2024年06月27日 (4月)21:30 結果3.69% 前回修正4.14%
2024年05月30日 (3月)21:30 結果4.20% 前回修正4.32%
2024年04月25日 (2月)21:30 結果4.53% 前回修正3.74%
2024年03月28日 (1月)21:30 結果3.90% 前回修正3.88%
2024年02月28日 (12月)22:30 結果3.77% 前回酒精3.88%
6/28 国内総生産(前月比)4月確定と5月速報
カナダの2024年4月の実質GDPは、前月比0.3%増加しました。これは、卸売業、鉱業、採石業、石油・ガス採掘業、製造業の回復が主な要因です。特に、自動車および自動車部品・付属品の卸売業が大きく成長し、オイルサンド採掘の増加も貢献しました。製造業では、耐久財製造業が4か月ぶりに増加に転じ、輸送機器製造業が牽引しました。
一方、住宅建設の縮小が建設業全体の足を引っ張りました。住宅建築は4月に2.3%縮小し、2023年5月以来最大の減少となりました。サービス業では、金融・保険業が3か月で2度目の増加を記録し、芸術・娯楽・レクリエーション部門も成長を続けました。宿泊・飲食サービス部門も拡大しました。
5月の実質GDPは暫定値で0.1%の増加が見込まれています。製造業、不動産業、賃貸業、金融業、保険業が成長を牽引する一方、小売業と卸売業は減少しました。公式な5月データは7月31日に発表されます。
ここで6月が終わりますが、CPI、GDPと良好な結果でした
面白いのがEURCADです。6月25日のCPIの良好な結果でカナダドルが買われた後から、そこを底にしてトレンドが変わります
チャート確認
GDP結果を受けても下がり切りません。
市場というか大口とかのファンドはカナダを売り始めます
では7月へ
7/1 祝日
7/2 製造業米国プロジェクトマネジメント協会
いわゆるSPグローバルPMIなのですが
インベストではこの表記でした
ロイターで代用します
経済担当のポールさんはこの予想を小売りで当てます。私はこの記事を見逃していました
7/3 貿易収支
簡素にまとめます
カナダの5月の世界との貿易赤字は4月の13億ドルから19億ドルに拡大しました。輸出は5月に2.6%減少した一方で、輸入は1.6%減少しました。これは3ヶ月連続の赤字となります。
7/4 カナダ景気先行指数
記事はなく。
2024年7月4日現在、CLIは99.31で、前月の99.16、1年前の98.10から上昇しました。これは前月比0.15%、前年比1.23%の変化です。
7/4 外貨準備高合計
概要
2022年12月末時点の公式国際準備高は、1,072億5,500万米ドルでした。これは、前月末と比較して7億9,300万米ドルの増加となります。
この増加は、主に準備金管理運用による投資利益と、外貨準備高の再評価益によるものです。
内訳
準備高は、以下の資産で構成されています。
証券: 739億4,800万米ドル
預金: 57億8,100万米ドル
金: 保有なし
特別引出権(SDR): 228億7,500万米ドル
IMFにおける準備金ポジション: 43億4,800万米ドル
その他の準備資産: 3億300万米ドル
預金の詳細
預金は全て、カナダ国外に所在する中央銀行または国際決済銀行に預けられています。
純増減の詳細
準備高の増加は、主に以下の要因によるものです。
準備金管理運用: 5億200万米ドル
純投資損益: 2億9,100万米ドル
再評価の影響: 9億4,500万米ドル
一方で、外貨建て債務の手数料や投資損失などにより、準備高は減少する要因もありました。
通貨構成
預金と証券の通貨構成は、以下のようになっています。
米ドル: 566億5,200万米ドル
ユーロ: 99億1,600万米ドル
ポンド: 65億900万米ドル
円: 66億5,200万米ドル
追加情報
カナダ国外に本社を置く銀行との未使用かつ無条件の信用枠は0でした。
買戻条件付き保有有価証券は447億ドルでした。
金融デリバティブ資産(純額、時価評価)は、フォワードが-2億3,100万ドル、スワップが-17億7,200万ドルでした。
外貨準備残高の結果は
カナダの公式国際準備高は、2022年12月末に増加しました。これは主に、準備金管理運用による投資利益と外貨準備高の再評価益によるものです。準備高は、米国ドル、ユーロ、ポンド、円で構成されており、そのほとんどは証券と預金の形で保有されています。
意外と日本円を持っているのにびっくりですが、アメリカドルがね(笑)
7/5 雇用統計、失業率
2024年6月のカナダ労働市場は、雇用者数がほぼ横ばい(-0.0%)、就業率は0.2ポイント低下し61.1%となりました。失業率は0.2ポイント上昇し6.4%となり、2023年4月以降1.3ポイント上昇しました。
若年層と中堅男性の就業率は低下傾向にあり、特に15~24歳の若年男性の雇用は減少(-0.9%)しました。一方で、コア年齢層の女性(25~54歳)の雇用は増加(+0.3%)しました。
産業別では、運輸・倉庫業(-1.1%)と公共行政(-0.7%)で雇用が減少した一方、宿泊・飲食サービス業(+1.5%)と農業(+5.5%)で増加しました。
地域別では、ケベック州で雇用が減少(-0.4%)しましたが、ニューブランズウィック州(+0.8%)とニューファンドランド・ラブラドール州(+1.1%)では増加しました。
賃金は前年同月比で5.4%増加しましたが、賃金上昇の鈍化が見られ始めています。
帰国学生の就職率は46.8%と、1998年6月以来の最低水準となりました。
失業率は6.4%に上昇し、特に若者(15~24歳)の失業率は13.5%と高水準です。また、黒人カナダ人と南アジア系カナダ人の失業率も上昇しています。
テレワークに関しては、通常ほとんどの時間を自宅で勤務する従業員の割合は減少傾向にありますが、より遠隔地で勤務するテレワーカーは増加しています。
これに対してロイターが記事を
ロイター 7/6
まとめ
カナダの6月の失業率は6.4%に上昇し、2年5ヶ月ぶりの高水準となりました。これは人口増加に対して雇用が十分に確保できていないことを示しており、特に若者の失業率は新型コロナウイルス禍の期間を除くと約10年ぶりの高水準に達しました。雇用者数は市場予想に反して1400人減少し、カナダ経済の低迷が改めて示されました。エコノミストらは、失業率の上昇はカナダが景気後退に向かっている可能性があると指摘しています。
正規雇用の平均時給伸び率は5.6%と、5月から加速し、昨年12月以来の高水準となりました。カナダ中銀は賃金上昇率をインフレ圧力の指標として注視しており、デジャルダン・グループのマクロ戦略責任者であるロイス・メンデス氏は、カナダ中銀が今月25ベーシスポイントの利下げを行い、その後さらに2回の利下げを行うだろうとの見方を示しました。カナダ中銀は6月に約4年ぶりに主要政策金利を引き下げた上で、インフレが引き続き沈静化すればさらなる引き下げの可能性があると述べています。次回政策決定会合は7月24日で、その約1週間前にはインフレ指標が発表されます。
って感じなのですが、ここでおかしいと思ったのですね
失業率は上昇。雇用もやや悪化だけど、正規雇用の時給アップ
なにが起きているのかと
失業率が上昇し雇用が減少したにもかかわらず、時給が伸びた理由はいくつか考えられます。
労働力不足:
カナダでは、労働力人口の増加が鈍化しており、企業は必要な人材を確保するために賃金を上げざるを得ない状況にあります。
特に、熟練労働者や特定の分野の専門家の不足が深刻化しており、これらの職種では賃金上昇圧力が強まっています。
インフレの影響:
物価上昇が続いているため、生活費を維持するために労働者はより高い賃金を要求する傾向にあります。
企業も、従業員の生活水準を維持し、離職を防ぐために賃上げに応じる必要があります。
最低賃金の上昇:
カナダの一部の州では、最低賃金が引き上げられており、これが全体の賃金水準を押し上げる要因となっています。
労働組合の交渉力:
労働組合が賃上げ交渉で強気の姿勢を見せている場合、企業は妥協を迫られ、賃金を上げざるを得ないことがあります。
統計的な要因:
失業率の上昇は、低賃金の仕事が失われた一方で、高賃金の仕事が残った場合に発生する可能性があります。
この場合、平均時給は上昇しますが、それは必ずしも全ての労働者の賃金が上がったことを意味するわけではありません。
これらの要因が複合的に作用し、失業率の上昇と雇用減少にもかかわらず、平均時給が上昇したと考えられます。
しかし、この状況は持続可能ではありません。賃金上昇がインフレをさらに加速させる可能性があり、企業の収益を圧迫し、さらなる雇用喪失につながる可能性もあります。
カナダ中央銀行は、インフレ抑制のために利上げを続けてきましたが、今回の失業率上昇を受けて、さらなる利下げに踏み切る可能性も出てきました。今後の金融政策の動向が注目されます。って感じでいいのではないかと
続けます
そんな中。同じ日に
アイビー購買者担当者景気指数が出ています
こちらは改善しているのです
サプライヤー配送以外は好調です。
う~ん。先月も絶好調ってのは、民間指標の特性なのか
そこでCPIトリムと比較してみました
普段から、良好なのが解ります。
概要
アイビーPMI(購買担当者景気指数)は、企業の購買担当者の景況感を示す指標であり、50を超えると景況感が良い(経済活動の拡大)、50を下回ると景況感が悪い(経済活動の縮小)と解釈されます。一方、CPI(消費者物価指数)は、物価の変動を示す指標であり、インフレの状況を把握するために利用されます。
分析
2020年:パンデミックの影響でPMIは一時的に低下しましたが、その後回復傾向を示しました。CPIは低水準で推移しました。
2021年:経済活動の再開に伴いPMIは大幅に上昇し、CPIも緩やかに上昇しました。
2022年:供給制約やウクライナ紛争の影響でCPIが急上昇しましたが、PMIは低下傾向に転じました。
2023年以降:金融引き締め政策によりインフレは落ち着き始め、PMIも緩やかな回復を見せています。
まとめ
過去5年間のアイビーPMIとカナダCPIの推移を見ると、両者の間には一定の相関関係が見られます。
PMIの上昇は、企業の景況感が改善し、生産活動が活発化していることを示唆しており、これはインフレ圧力につながる可能性があります。
一方で、PMIの低下は、企業の景況感が悪化し、生産活動が停滞していることを示唆しており、これはデフレ圧力につながる可能性があります。
ただし、PMIとCPIの関係は必ずしも一対一ではありません。他の要因、例えば供給ショックや国際情勢などもCPIに影響を与えるため、注意が必要です。
この指標だけ、見ていると、CPIはまた上がるってことになりそうです。それはスタグフレーション懸念になるのではないかと思いますが、RSIとマネーフローインディックスみたいな関係だと考えるとPMIはピークだとも考えられます
アイビーPMIはいささか、良い数字がでる傾向ですが、選別のCPIを考えると、まったく外れている訳でもないようです。
7/11 ロイターセンチメントは やや悪化でした
2月をピークに下がり始めています
7/13 建築許可件数
2024年5月 カナダ建築許可:主なポイント
全体的な減少: 2024年5月のカナダの建築許可総額は117億ドルで、4月の過去最高額から12.2%減少しました。これは主にブリティッシュコロンビア州の大幅な減少(-50.7%)によるものです。ブリティッシュコロンビア州を除くと、減少幅は0.7%と小幅でした。
住宅建設意向の減少: 住宅建築許可額は16.3%減の71億ドルとなりました。ブリティッシュコロンビア州の減少が大きく影響しましたが、オンタリオ州、アルバータ州、沿岸3州でも減少が見られました。
非住宅建設意向も減少: 非住宅用許可額は5.0%減少して46億ドルとなりました。機関投資家向けと商業向けの減少が、工業向けの成長を上回りました。ブリティッシュコロンビア州を除くと、非住宅用建設部門の建設意向は前月比4.5%増加しました。
地域別の動向: ニューブランズウィック州では、大規模な新規建設プロジェクトの許可が発行されたことにより、商業部門と工業部門で高い水準を記録しました。
詳細分析
ブリティッシュコロンビア州の影響: ブリティッシュコロンビア州は、4月に建築許可総額が過去最高を記録した反動もあり、5月には大幅な減少となりました。特に集合住宅許可額の減少が顕著でした。
住宅建設の鈍化: カナダ全土で、5月に認可された住宅ユニット数は22,700戸で、2023年6月以降の12か月累計で267,600戸となりました。これは、住宅市場の減速を示唆しています。
非住宅建設の地域差: 6つの州と2つの準州で非住宅用建設許可額が前月比で増加した一方で、ブリティッシュコロンビア州では大幅な減少が見られました。
総評
2024年5月のカナダの建築許可は、全体的には減少しましたが、地域や部門によって異なる動向が見られました。住宅建設意欲の減退は、住宅市場の減速を示唆しており、今後の動向に注目が必要です。
2023年時点でのカナダの州別人口ランキングは以下の通りです。
オンタリオ州: 約1,500万人
ケベック州: 約860万人
ブリティッシュコロンビア州: 約520万人
アルバータ州: 約450万人
マニトバ州: 約140万人
サスカチュワン州: 約120万人
ノバスコシア州: 約100万人
ニューブランズウィック州: 約80万人
ニューファンドランド・ラブラドール州: 約50万人
プリンスエドワード島: 約17万人
3つの準州の人口は、それぞれ5万人以下です。
第三位のブリティッシュコロンビア州: 約520万人特徴
1. 天然資源:
林業: カナダ最大の林業生産地であり、木材、パルプ、紙などの輸出は州経済に大きく貢献しています。
鉱業: 銅、金、銀、モリブデンなどの鉱物資源が豊富で、これらも主要な輸出品となっています。
天然ガス: 液化天然ガス(LNG)プロジェクトが進行中で、将来のエネルギー輸出の拠点となる可能性があります。
2. 貿易と物流:
港湾: バンクーバー港はカナダ最大の港であり、アジア太平洋地域との貿易において重要な役割を果たしています。
物流: アジアからの輸入品や、カナダ国内からの輸出品の集積地として、物流産業が発達しています。
3. 農業:
多様な農産物: 果物、野菜、酪農製品、ワインなど、多様な農産物を生産しており、国内市場だけでなく輸出も盛んです。
水産養殖: サケの養殖が盛んで、世界的に高い評価を受けています。
4. テクノロジー:
クリーンテクノロジー: 再生可能エネルギーや環境技術の分野で、多くの企業や研究機関が集積しています。
情報通信技術: バンクーバーを中心に、IT企業やスタートアップが集積しており、成長が期待される分野です。
5. 観光業:
自然観光: 美しい自然景観やアウトドアアクティビティが豊富で、国内外から多くの観光客を惹きつけています。
都市観光: バンクーバーやビクトリアなどの都市は、多様な文化や歴史的建造物があり、観光地として人気です。
6. その他:
映画産業: バンクーバーは「北のハリウッド」と呼ばれ、映画やテレビ番組の撮影拠点として知られています。
金融サービス: バンクーバーは、カナダ西部の金融センターとしての役割も担っています。
これらの要素から、ブリティッシュコロンビア州はカナダ経済にとって重要な役割な地域が、建築が大幅に減ってのがとても気になります
そういえば、労働統計もあったはずです
こちら
労働統計 6/27 収入と賃金
2023年カナダの国際移住に関する詳細分析
このレポートは、2023年のカナダの国際移住の状況について、カナダ統計局が発表したデータに基づいた詳細な分析を提供します。
主要なポイント
総移民数: 2023年は100万人以上の移民がカナダに永住権を取得し、過去最高の記録を更新しました。これは、カナダ政府の積極的な移民政策と、労働力不足を補うための取り組みが背景にあります。
移民の出身国: インドからの移民が最も多く、全体の25.9%を占めました。続いてフィリピン、中国、ナイジェリア、アフガニスタン、パキスタンと続きます。
移民の年齢層: 20~34歳の若年層が最も多く、全体の62.9%を占めました。これは、カナダが若く、熟練した労働力を求めていることを反映しています。
移民の居住地: オンタリオ州が最も多くの移民を受け入れており、全体の44.6%が居住しています。次にブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、ケベック州が続きます。
移民の経済的影響: 移民はカナダ経済に多大な貢献をしており、労働力不足を補い、経済成長を促進しています。しかし、住宅市場への圧力や一部の地域でのインフラ負担など、課題も存在します。
詳細な分析
移民プログラム別: 経済移民プログラムが全体の67.4%を占めており、その中でもFederal Skilled Worker ProgramとProvincial Nominee Programが主要なプログラムとなっています。家族スポンサーシップや難民・保護者向けのプログラムも一定の割合を占めています。
移民の学歴: 移民の多くは高い教育水準を持っており、学士号以上の学位を持つ人が全体の54.5%を占めています。これは、カナダが高度なスキルを持つ人材を求めていることを示しています。
移民の職業: 移民は多様な職業分野で活躍しており、特に医療、IT、エンジニアリングなどの分野で需要が高いです。
移民の社会統合: カナダ政府は、移民の社会統合を促進するための様々なプログラムを実施しています。言語教育、職業訓練、コミュニティ活動への参加支援などが含まれます。
今後の展望
カナダは今後も、経済成長と労働力不足の解消のために、積極的な移民政策を継続する見込みです。2025年までに年間50万人の移民を受け入れる目標を掲げており、多様なバックグラウンドを持つ移民がカナダ社会に貢献することが期待されます。
課題と対策
移民の増加は、住宅市場への圧力や一部の地域でのインフラ負担などの課題も引き起こしています。カナダ政府は、これらの課題に対処するために、住宅供給の増加やインフラ整備などを進めています。また、移民の社会統合を促進するための取り組みも強化していく必要があります。
次に給与雇用と収入などです
6/27
2024年4月のカナダ雇用状況は、給与雇用者数が22,700人減少し、3ヶ月連続の増加から一転して減少に転じました。求人数も32,000件減少し、3ヶ月連続の減少となりました。製造業、管理・サポート、廃棄物管理・修復サービス、宿泊・飲食サービス、小売業などで雇用者数が減少しましたが、医療・社会扶助と企業管理では増加しました。平均週給は前年同月比で3.7%増加しましたが、前月比ではほぼ横ばいでした。求人率は3.2%と、2020年3月以来の最低水準となりました。特に小売業と卸売業で求人数の減少が顕著でした。医療・社会扶助分野では求人数は安定しており、総労働需要は増加傾向にあります。地域別では、オンタリオ州、アルバータ州、マニトバ州、プリンスエドワード島で求人数が減少しました。前年同月比では、全ての州で求人率が低下しています。全体として、雇用者数の減少と求人数の減少が見られる一方で、平均週給は上昇しており、労働市場の逼迫感は依然として残っています。
4月の段階でのお話ですが、気になる西の都では
4月の求人率が最も高かったのはブリティッシュコロンビア州(4.0%)で、サスカチュワン州(3.6%)がそれに続いた。ブリティッシュコロンビア州は4月の失業率(5.0%)も全州中最低となっています
補足でした
7/15 製造業売上から
2024年第1四半期のカナダ経済は、前期比年率2.7%と大幅に成長しました。この成長は、家計支出と輸出の増加、そして政府と企業の投資増加が牽引しました。
家計支出:
家計支出は前期比年率3.1%増加しました。
サービスへの支出が4.3%増加し、成長を牽引しました。特に旅行や外食への支出が回復しました。
非耐久財への支出も2.0%増加しました。
一方で、金利上昇の影響で住宅ローン金利が上昇し、耐久財への支出は減少しました。
家計の最終消費支出への住宅の帰属分は、1.6%減少しました。これは、2022年第4四半期以来初めての減少です。
企業投資:
企業投資は前期比年率4.8%増加しました。
非住宅構造物への投資は8.4%増加し、特に鉱業・石油・ガス掘削分野での投資が好調でした。
機械設備および知的財産製品への投資も3.3%増加しました。
政府支出:
政府支出は前期比年率1.8%増加しました。
連邦政府の支出が1.5%増加し、地方政府の支出が2.0%増加しました。
輸出:
輸出は前期比年率4.3%増加しました。
サービス輸出が7.5%増加し、特に旅行サービスの輸出が大幅に増加しました。
商品輸出は2.9%増加し、特にエネルギー製品の輸出が好調でした。
輸入:
輸入は前期比年率3.7%増加しました。
サービス輸入は5.2%増加し、特に旅行サービスの輸入が大幅に増加しました。
商品輸入は3.1%増加しました。
国内需要:
国内需要は前期比年率2.5%増加しました。
家計の最終消費支出が3.1%増加、政府の最終消費支出が1.8%増加、企業の総固定資本形成が4.8%増加しました。
一方で、在庫投資は-2.79億ドルとマイナス成長でした。
実質GDI:
実質GDIは前期比年率1.8%増加しました。
これは、貿易収支の悪化を反映しています。
まとめ
2024年第1四半期のカナダ経済は、家計支出と輸出の増加、そして政府と企業の投資増加によって力強い成長を遂げました。しかし、住宅市場の減速や貿易収支の悪化など、懸念材料も残っています。
どうも、切れが悪い内容が出始めている印象です。
続いて、
卸売売上高へ
2024年第1四半期のカナダ経済:企業利益と投資率の動向
この記事は、カナダ統計局が発表した2024年第1四半期の企業利益と投資率に関する報告書を分析したものです。
企業利益の動向
2024年第1四半期の企業利益は、前期比0.1%減少し、2022年第1四半期以来初めての減少となりました。
この減少は、主に非金融法人企業の利益が1.1%減少したことに起因しています。特に、鉱業、採石業、石油・ガス採掘業の利益が10.6%減少したことが影響しました。
一方、金融法人企業の利益は1.6%増加しました。
投資率の動向
2024年第1四半期の投資率(GDPに対する総固定資本形成の割合)は21.4%と、前期の21.1%から上昇しました。これは、企業の設備投資意欲が堅調であることを示しています。
特に、非住宅構造物への投資が8.4%増加し、鉱業・石油・ガス掘削分野での投資が好調でした。
機械設備および知的財産製品への投資も3.3%増加しました。
まとめ
2024年第1四半期のカナダ経済では、企業利益が減少に転じましたが、投資率は上昇しました。これは、企業が将来の成長に向けて投資を継続していることを示唆しています。
詳細分析
非金融法人企業の利益減少: 鉱業、採石業、石油・ガス採掘業の利益が大幅に減少した背景には、原油価格の下落や生産量の減少などが考えられます。
金融法人企業の利益増加: 金融法人企業の利益増加は、主に貸出金利の上昇による利ざや拡大によるものと推測されます。
投資率の上昇: 投資率の上昇は、企業が将来の成長に向けて設備投資を積極的に行っていることを示しています。特に、資源開発やインフラ整備への投資が活発化しています。
今後の見通し
今後の企業利益の動向は、原油価格や世界経済の動向に左右される可能性があります。また、金利上昇が続くことで、企業の資金調達コストが上昇し、投資意欲が減退する可能性もあります。これは5月の総評なので金利が上がるコメントになるのですが、金利を下げたのは、この辺りの懸念排除だったのかもしれません。ってことは賃金上昇の沈静化待ちとも言えます
次です
7/15 カナダ銀行企業景況感調査
カナダ銀行、2024年第2四半期の企業景況調査結果を発表
2024年第2四半期のBusiness Outlook Survey(BOS)とBusiness Leaders' Pulse(BLP)の結果は、需要の低迷が投資と雇用計画に影響を与えていることを示しています。
主なポイント
需要の低迷: 企業は依然として需要の弱さを報告しており、これが投資と雇用の計画に重くのしかかっています。
レイオフ計画は少数: レイオフを計画している企業は少ないものの、労働市場は引き続き軟化すると広く考えられています。
賃金とインフレ期待の緩和: 賃金とインフレ期待は依然として平均を上回っていますが、緩和の兆しを見せています。
異常な値上げの抑制: 過去12ヶ月間に異常に大幅な値上げを行った企業のほとんどは、今後1年間は同様の値上げを計画していません。
詳細
需要の低迷が投資と雇用計画に影響
回答企業の約半数が、過去12ヶ月間の売上高の伸びが平均を下回ったと報告しており、販売見通しも引き続き弱含んでいます。需要の低迷は、投資と雇用計画に影響を与えており、設備投資計画と雇用意欲は低下しています。
労働市場の軟化
回答企業の多くは、今後12ヶ月間に労働市場が軟化し続けると予想しています。労働市場の逼迫は緩和しており、企業は以前ほど労働力不足を感じていません。
賃金とインフレ期待の緩和
賃金とインフレ期待は、依然として平均を上回っていますが、緩和しています。過去12ヶ月間に異常に大幅な値上げを行った企業のほとんどは、今後1年間は同様の値上げを計画していません。
地域差
地域別には、オンタリオ州とケベック州の企業は、他の地域よりも需要が弱いことを報告しています。一方、大西洋州と西部州の企業は、比較的楽観的な見通しを示しています。
まとめ
今回の調査結果は、カナダ経済が依然として課題に直面していることを示しています。需要の低迷は、企業の投資と雇用計画に影響を与えており、労働市場も軟化しています。しかし、賃金とインフレ期待の緩和は、インフレが抑制されつつあることを示唆しています。
これらの情報は、カナダ銀行が今後の金融政策を決定する上で重要な要素となるでしょう。
って、今度は抑制されていると、利下げの効果待ちと取れます。
後はこの日新車販売台数が出ていたのですが
こちらで、代用します。
私のブログではお馴染みのマークラインズより
2024年のカナダにおける新車販売に関する記事です。2024年1月から6月までの販売台数を分析しています。2024年上半期の販売台数は前年比10.4%増となりました。2024年6月の季節調整済み年率(SAAR)は1720万台に達し、5月の1630万台から上昇しました。スコシアバンクは、2024年の総販売台数の予測を1710万台から1740万台に引き上げました。
日が変わります
7/16 カナダ住宅着工件数 記事はなし
前回が26万4900件で上方修正でしたが
今回は24万1700件で6月は減でした
この日のもう一つの指標はCPIでした
前回とは違う結果です
7/16 カナダCPI
トリムはちょっとだけ良かった
カナダ統計局のデーター
2024年6月のカナダの消費者物価指数(CPI): インフレ率は2.8%に低下
この記事は、カナダ統計局が発表した2024年6月の消費者物価指数(CPI)に関するレポートを要約したものです。
主なポイント:
インフレ率の低下: 2024年6月のCPIは前年同月比2.8%上昇し、5月の3.4%上昇から鈍化しました。これは2021年3月以来の低い上昇率です。
ガソリン価格の下落: ガソリン価格が前年同月比21.2%下落し、インフレ率の鈍化に大きく貢献しました。
食料価格の上昇率の鈍化: 食料価格の上昇率も5月の9.1%から5.3%に鈍化しました。
住宅費の上昇率の加速: 住宅費は前年同月比4.7%上昇し、5月の4.2%上昇から加速しました。
コアインフレ指標: カナダ銀行が注目しているコアインフレ指標も、5月の3.8%上昇から3.2%上昇に鈍化しました。
詳細:
ガソリン価格: ガソリン価格の下落は、原油価格の下落、精製マージンの縮小、ドル高が要因と考えられます。
食料価格: 食料価格の上昇率は鈍化しましたが、依然として高い水準にあります。特に、果物や野菜の価格が上昇しています。
住宅費: 住宅費の上昇率は加速しており、特に住宅ローン金利の上昇が影響しています。
コアインフレ指標: コアインフレ指標の鈍化は、インフレ圧力が緩和しつつあることを示唆しています。
結論:
2024年6月のCPIは、インフレ率が鈍化し、カナダ銀行の目標である2%に近づいていることを示しています。しかし、食料価格や住宅費の上昇は依然として懸念材料であり、今後のインフレ動向に注意が必要です。
次の日へ
7/17 対外証券投資
5月分ですが、約半分になっていますこれはどんな意味が
まぁ答えは、先月利下げしたからですね。金利が下がれば、当然に資金が減るといった具合です
次です
7/17 カナダ人が購入した外国証券 こんどは逆です
これは増えています
まとめて統計局
2024年5月、カナダの国際証券取引では、外国投資家が209億ドルのカナダ証券を取得し、カナダの投資家は39億ドルの外国証券を購入しました。これにより、5月にはカナダ経済に170億ドルの純資金流入が生み出されました。
カナダ証券への外国投資
5月は3ヶ月連続で純増となり、主にカナダ国債と民間社債への投資が牽引しました。
外国人によるカナダ国債の取得額は合計196億ドルで、2024年までに1,100億ドルに達しました。
一方、外国人投資家は5月にカナダ株へのエクスポージャーを95億ドル削減しました。
カナダの外国証券への投資
カナダの投資家は5月に39億ドルの外国証券を取得し、主に外国債券をターゲットにしました。
カナダの外債証券への投資は31億ドルに減速しましたが、年初来ベースでは523億ドルに達しました。
カナダの投資家は5月に7億ドルの外国株を取得し、主に米国株を購入しました。
まとめ
2024年5月のカナダの国際証券取引は、外国投資家によるカナダ国債への投資が大幅に増加した一方で、カナダ株への投資は減少しました。カナダの投資家は外国債券への投資を減速させましたが、外国株への投資は増加しました。
これはおかしいですね。インベストの内容が間違っているのでしょうか
カナダ統計局の方を信じます。
よく考えたら5月って利下げ前です。時どきインベストの数字は間違っている場合があるので困ります
7/19
小売りからです
主なポイント:
小売売上高は、9つのサブセクターのうち8つのサブセクターで減少しました。
食品・飲料店の売上高が最も大きく減少(-2.1%)。
売上高が減少した州は9つで、アルバータ州が最も大きく減少(-2.5%)。
売上高が増加したのはノバスコシア州のみ(+0.6%)。
季節調整済み小売eコマース売上高は3.6%減少。
こんな感じで、なんと、意外と重要なのですが、ロイターもブルームバーグも記事にしていません。
おかしいと思い、しらべると、ブルームバーグのUS版には記事がありました
この記事は短いのですが、何気に凄いことが書いてあります
主なポイント:
6月の小売売上高: 速報値で0.3%減少、予想の0.6%減を下回る
上半期の小売売上高: 第1四半期の0.4%減に続き、第2四半期は0.2%減
影響: カナダ銀行の利下げ観測を強化、カナダドル下落
5月の詳細: 9つのサブセクターのうち8つで売上高減少、自動車ディーラーのみ増加
消費者の動向: 家具、電化製品、スポーツ用品など、裁量的な購入を削減
経済への影響: カナダ銀行の金融引き締め政策が家計に重くのしかかる
専門家の見解: カナダの消費者支出は苦戦しており、米国とは対照的
数量ベース: 5月の小売売上高は0.7%減少、自動車を除くと1.3%減少
地域別: 9州で売上が減少、アルバータ州とブリティッシュコロンビア州で大幅減
6月の速報値: 調査対象企業の50.3%からの回答に基づく
まとめ:
カナダの小売売上高は低迷しており、消費者は支出を控えています。これは、カナダ銀行の金融引き締め政策や生活費の高騰が影響していると考えられます。この状況は、カナダ銀行がさらなる利下げに踏み切る可能性を高めています。
って書いてあるのが怖いですね。日本だと情報が入りません。
これは怖いです。
7/19 原材料と、工業製品価格
主なポイント:
産業製品価格指数(IPPI):2024年6月に前年比2.8%上昇。肉、魚、乳製品の価格が最も大きく上昇。
原材料価格指数(RMPI):2024年6月に前月比1.4%下落。原油製品の価格がRMPIの下落の最大の要因。
詳細:
IPPIは、製造業者が原材料や中間財を購入するために支払う価格の変化を測定します。
RMPIは、鉱山、林業、農業などの一次産業で生産される原材料の価格の変化を測定します。
2024年6月のIPPIの上昇は、主に食品加工業、化学品製造業、石油精製業における価格上昇によるものです。
RMPIの6月の下落は、主に原油価格の下落によるものです。
って昨年よりは価格が上がっているが、下げ始めた印象です
今現在解っている、前回の政策金利からの経済指標を全て入れました
さぁここからがまとめです
まず、ここに
ロイター インターナショナル版 7/20 の記事があります
この内容は
ロイターが調査したエコノミストの大多数は、カナダ銀行が7月24日に政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、4.50%にすると予想しています。これはインフレ率が低下していること、雇用市場が弱体化していること、企業見通しが軟化していることなどが理由です。
しかし、コアインフレ率と賃金上昇率が堅調であることから、インフレ上昇リスクは依然として存在します。カナダ銀行は、9月の会合で金融緩和サイクルを一時停止し、10月と12月に利下げを再開すると予想されています。
この内容は日本版ではない内容です(これからでるかもしれませんがないだろうと)
日本でカナダ関連で出ている記事はこちらで
ロイター 7/17
利下げの味方が広がったとのしか、
これは日本人にカナダの情報は必要ないって思われているのでしょうかね?
ひどいですね
もう一つですが
こちらです大本はリンク不可能ですので私のまとめですが、
オランダの大手銀行の見解を載せておきます
24/7/18
カナダ銀行は、失業率の上昇とインフレ率の低下を受けて、7月に2回目の利下げを行う可能性が高い。金融市場はすでに25ベーシスポイントの利下げを織り込んでおり、利下げがなければ驚きとなるだろう。
カナダ銀行は、インフレ懸念と経済の過剰供給が減ったため、金融政策をそれほど厳しくする必要はないとの結論を下している。インフレ率が目標範囲内で安定しており、失業率も上昇していることから、経済に過剰供給が生じていることを示す証拠が増えている。
年末までにさらに50bpの利下げが行われると予想されている。ただし、カナダ銀行の政策金利はすでにフェデラルファンド金利を75bp下回っており、来週さらに引き下げられれば、その差は100bpにまで拡大する。これは2006年以来最大の差となるため、カナダ銀行はカナダドルの脆弱性に警戒する可能性がある。
USD/CADは、FRBの金利予想のハト派的な再評価やトランプ再選の可能性など、反対の力が働くため、1.36~1.3750の取引範囲が長期間続く可能性がある。最終的には、FRBの最初の利下げが近づくにつれて、1.35への下落が予想される。
トランプ再選の場合は、カナダが買われるとも書かれています。その前にカナダが利下げしてもUCDCADは1.375を上限としたレンジとも書いています
つまり先日のNZDのニュージーランドCPIが悪化しても、それまでに売られ過ぎて織り込み済だったと同じように、カナダが利下げしても最初こそを売られるが、戻ってくる可能性もあるのかもしれません。
参考記事
もうひとつ、カナダ国内の報道では、
9月論もあるようです
この記事です。全部は見れませんが、タイトルから判断してください
https://financialpost.com/news/economy/bank-of-canada-september-next-cut-deloitte
私は
指標データーは6月末時点なら、利下げはなしと言えた。しかし、7月に入り急速に悪い指標が増えた印象です。加えて、5月時点でのデーター発表も多く、6月5日にBOCが利下げした効果の内容はまだ大変に少ない。
ということは、BOCは5月のデーターが弱くなるのを見越したのではないかと、それと、しておかないといけない状況になることも予測していたのであれば、判断は正しかったことになります。
今回の政策金利は7月24日です。まだ若干の時間がありますので、カナダ国内の記事を追いかけますが、利下げしてもおかしくない状況だと言えます。ただ、2回目の利下げに慎重なのも解ります。ECBはしなかった。BOEはまだしていない。そしてFRBもです
インフレが下がりつつも、賃金がまだってのも悩ましいです。
かなり難しい局面なのでしょう。
8月のジャクソンホールでパウエルさんと調整したいのではないかとも余計な考えも出てきますね。
そうなると、利下げはせず、9月4日の次回会合まで、待つ可能性もあると、ECBが利下げをしなかったように、そこまで利下げを急がないとも判断した場合はです。ただ、なにせ指標の結果は良くないと思うのですがね
そんな感じです
あとがき
初の2万文字超えです。書いていて疲れました
カナダの政策金利はギリギリまで悩みそうです。ECBのラガルドさんがもう少し、ハトでもタカでも態度を決めてくれるとマックレム総裁の心理も影響があったかもしれないと思うのですが、それはなかった。ってことは据え置きが濃厚な気もします。実際にインベストドットコムの今日時点の予測は据え置きです。
あとは細かい記事を拾っていくしかないかなと
以上です
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