今の高校生を見て考えたこと
先週末、弟の高校(私の母校でもある)の文化祭に行ってきた。
約五年ぶりに入った校舎は懐かしさを感じる部分が大半だったが、一方で新しさや当時からの変化を感じる面もあった。
とはいえ母校なので、通学していた時期の出来事を思い出さない訳はなく、近いような遠いようなあの頃の思い出が蘇る。
ここには戻れないという諦めにも似た、しかしほっとするような懐かしさに包まれながら、屋台や応援合戦、部活動のパフォーマンスを見て回った。
9月とはいえまだまだ暑い中、和気あいあいと仲間と共に非日常なイベント
を目一杯楽しむ高校生の後輩たちの姿は22歳の私には眩しく見えた。
たった数時間ではあったが、色んな場所を歩いて回っていると気づいたことがある。
私が現役だったころに比べると、特に女子生徒は身なりや自身の外見に過剰に気を遣っているのではないかと感じた。
常に鏡やスマートフォンの内カメラで自分の顔や前髪を確認しているのは、はたから見れば結構滑稽である。
高校教師である父と母が「最近の子たちは外見を気にしすぎてるよ」と呆れながらに言っていたのがよく理解できた。
「誰もそんなにあなたのこと、見ていないのに」。
きっと年頃だし、周りからの視線や評価が気になるのだろう。
ただ、その仕草がかえって品の無さというか、自身の無さの現れではなかろうかと個人的には見ていて感じた。
SNSの発達により、より他人の言動や心情(日本だと主にネガティブな側面)が垣間見える機会が激増した今、特に高校の閉ざされていて小難しい年代の集まりであるコミュニティで生きる義務がある子たちは生きづらいだろうなと感じた。
私もほぼ人目を気にしないようになれたのは、つい最近のことだ。
今の社会は互いに互いを過剰に気にし合っているというか、監視し合っている感覚だ。
自分と意見が違えばすぐに叩き、徹底的に批判する。
何でも「映え」「周りの視線・意見・評価」が全てになる世界_________ 。
危機感を覚えずに居られないとともに、自分さえ自分を認めてあげられれば、と思う。
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