専攻医期間中引っ越し不要な入局先(東京)
医師のキャリアの一つに大学病院医局に属することがあげられる。大学病院には複数の関連病院があり、しばしば若手のうちは関連病院に出向がある。国公立大学は市中病院等関連病院が多いので、分院をもっている私立大学に着目し、都内から通える大学病院、その関連病院がいくつあるかを分析し、どの駅周辺住むのがよいかを分析してみる。
これからマッチングを控える医学部生や入局先を検討している研修医の皆様の参考になれば幸いである。
現在、東京都にある私立大学病院は下記の11校である。
慶應義塾大学
東京慈恵医科大学
日本医科大学
順天堂大学
日本大学
昭和大学
帝京大学
杏林大学
東京女子医科大学
東邦大学
東京医科大学
私がおすすめしたいのは、東京慈恵会医科大学と日本医科大学である。
理由を後述する。
11校の中で、分院配属になった場合、必ず引っ越しが伴うと考えられるのは、慶應義塾大学(伊豆にあり)、順天堂大学(伊豆、越谷にあり)、帝京大学(ちば総合医療センターが厳しい)、東京医科大学(茨城医療センターが厳しい)の4校である。
よって、東京慈恵会医科大学、日本医科大学、日本大学、昭和大学、杏林大学、東京女子医科大学、東邦大学であれば理論上は都内から引っ越し不要で、専門医プログラムを修了できると考える(もちろん循環器や脳外科はオンコールの時間制限があるため難しいだろうが、、)。
では、各大学ごとにどの駅近くに住むのがよいか分析してみる。
東京慈恵医科大学 → 北千住駅(およその所要時間)
本院:神谷町駅 or 御成門駅(35分)
葛飾医療センター:常磐線(千代田線直通)亀有駅からバス(25分)
第三病院:小田急線狛江駅からバス(1時間15分)
柏病院:常磐線北柏駅から徒歩(50分)
日本医科大学 → 馬喰横山駅(東日本橋駅)(およその所要時間)
本院:千駄木駅(30分)
武蔵小杉病院:武蔵小杉駅から徒歩(1時間)
千葉北総病院:浅草線印旛日本医大駅から徒歩(1時間)
多摩永山病院:京王線京王永山駅(都営新宿線直通)から徒歩(1時間)
日本大学 → 池袋駅(およその所要時間)
本院:御茶ノ水駅(20分)
板橋病院:池袋駅からバス(20分)
昭和大学 → 大岡山駅(およその所要時間)
本院:旗の台駅から徒歩(10分)
藤が丘病院:田園都市線藤が丘駅から徒歩(45分)
横浜市北部病院:グリーンラインセンター南駅から徒歩(40分)
江東豊洲病院:有楽町線豊洲駅から徒歩(50分)
杏林大学 → 高円寺駅(およその所要時間)
本院:吉祥寺駅から徒歩(30分)
杉並病院:高円寺駅からバス(10分)
東京女子医科大学 → 茅場町駅(およその所要時間)
本院:早稲田駅から徒歩(35分)
足立医療センター:日比谷線西新井駅からバス(1時間)
八千代医療センター:東葉高速鉄道八千代中央駅から徒歩(1時間)
東邦大学 → 押上駅(およその所要時間)
本院:蒲田駅からバス(1時間)
大橋病院:田園都市線池尻大橋駅から徒歩(45分)
佐倉病院:京成電鉄ユーカリが丘駅から徒歩(1時間15分)
()内は推奨駅から病院までのおよその所要時間である。
私大医学部御三家というネームバリューと分院のアクセスの良さから東京慈恵会医科大学、日本医科大学はおすすめである。
もちろん、入局先を選ぶ基準は様々であるが、"引っ越し不要"という観点から選ぶと上記のようになるのではないだろうか。参考になれば幸いである。
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