長女のこと⑥通常学級に入学して
就学先も決まり、無事新年度を迎えた。
保育園から一緒のお友達はほとんどいなかったため、0からお友達をつくることになる。
小学校というのは共働き世帯にとって、なかなか過酷な環境で(教員の私が言うのもおかしいのだが…)、うちの場合、入学式の前の数日間は、学童に預けた。
初日から長女は全く友達がいない学童に朝8時から預けられ、18時ごろまで過ごすことになる。
というのも4月というのは教員にとって最も忙しい時期で、さらにその年は1年生の担任を任されていた。早く帰る余裕はなかった。
今考えると、長女はとても頑張ったなと思う。
かなり不安に思いながらの初日の様子を聞いてみると、「色々な子と遊んで楽しかったー!!」とのことだった。ホッとした。
そして数日を無事過ごし、迎えた入学式。ピカピカのランドセルを背負った長女の顔は輝いていた。
どうか楽しく過ごせますように。そればかり願っていた。
入学してからしばらくは、スタートカリキュラムというものがある。1年生は幼稚園や保育園で取り組んできた遊びや生活を通した学びを基本として学校生活に慣れていく。
学校に入ったから急に学校のリズムで学習するのではなく、幼児教育でやってきたことを取り入れることでスムーズに小学校に馴染んでいけるようにする。
学校により進め方は様々だと思うが、長女の学校はしっかり取り入れてくれていて、学習に苦手さのある長女も学校に楽しく馴染むことができたようである。
入学してから一ヶ月くらいは「今日はこれをして遊んだよ!」という報告がほとんど!
そして学校のことよりも「学童で〇〇ちゃんと遊んだよ!」という報告の方が多かった。
ひとまず楽しく通えてることが嬉しかった。
クラスの子は保育園と違い、人数が多すぎて名前がなかなか全員は覚えられないようだったが、何回も名前が出てくる子はいたので親しくしていたようだ。
手先が不器用な長女は、1年生だけがつけていく名札を自分でつけるのが難しかった。
しばらくはつけてあげていたが、その頃は自分でやってほしいなぁと思っていた。
でも、いつの間にかそれもできるようになっていた。小さなことだが、成長は嬉しい。
たくさん刺激を受けながら、成長していることも多い。そんなことを感じながら、入学してからの2ヶ月ほどを過ごした。