長女のこと⑨支援級への転籍を長女に伝えた日。
年明け、支援級への転籍を決めて、長女にこんな風に話をした。
「2年生になったら、みんなクラス替えっていうものがあるんだよ。長女は〇〇組(支援級の名前)になってお勉強するんだよ。でも、今のクラスの友達とはいつでも会えるし、遊べるからね。
今、早くて難しいお勉強も、〇〇組ならゆっくりできて、困ったらすぐに先生に助けてもらえるからね。」
良い見通しがもてるような言葉を心掛けた。
意外にも長女の反応は「うん、わかった。」と、とてもあっさりしたものだった。
あんなにも支援級の見学を拒否していたのに、本当に行きたくないわけではなかったらしい。
悩んで悩んで話した言葉だったので拍子抜けした。でもホッとした。
見学の日は、私と一緒に行ってそのまま一緒に帰ろうという約束の元、見学することにも承諾してくれた。
大きな一歩前進し、冬休み明けに見学に行くことになった。
始めは後ろから朝の会の様子など見ていたが、次の時間の音楽は一緒に参加した。
学童などで知っている友達も何人かいたからか、かなりフレンドリーな様子であっという間に溶け込んでいた。
長女の社交性に驚かされた。そしてここが長女の居場所になるんだなと良い想像ができた。
音楽の授業の中では、先生の発言にいち早く反応して発言していた。音楽に合わせて楽しそうに踊っていた。
電子ピアノの鍵盤の操作がわからないときは、そっと教えてもらうことで安心して演奏していた。
あれ?元々ここが長女がいた学級だっけ?と思うほど馴染んでいた。
のびのびと友達と楽しく学校生活を送ってほしい、それが願いだったので、転籍を決意できたことは間違いではなかったかなと思えた。
転籍が決まるまでは長くて暗いトンネルの中にいたような気分だったので、やっと明かりが見えた気がした。
そこからはとんとん拍子で話が進み、2年生進級時には転籍できることになった。