急須が家庭にない時代
アナタの家に急須はありますか?
昭和の時代は一家団欒、皆でお茶を飲むのが当たり前でした。
そこから、コカ・コーラやコーヒー、ジュース…どんどんその他飲料が普及し、一般化されてきて、かろうじてペットボトルのお茶はありつつも、急須で淹れるお茶はどんどん減ってきているのが現状です。
急須のお茶が減ってきた要因で、よく言われるのは、その他飲料の普及とライススタイルの変化です。
現代人は、個食・孤食といって独りで食べることが増えてきました。
お茶は、独りで淹れてもいいけど、大勢の為に一気に淹れる事が出来る飲料であり、そのメリットが孤独によって発揮されなくなっているわけです。
また忙しい現代人は、抽出に時間のかかる急須で淹れるのは勿体ないとか
水道水はカルキ臭くてお茶を淹れてもまずいとか、料理をしなくなって三角コーナーが無い、ポットが無い、ヤカンがない…
そんな現代人の多くは、急須を買わないんですよね、きっと。
まぁ、時代の流れには逆らえません。
受け入れて自分達が変わっていくしかないのです。
今の時代、お茶はお湯じゃなくて水でも淹れられます。冷蔵庫に入れて放置しておけばいつでの冷茶が飲めます。またティーパックもかなり普及されており、急須が無くたって、お茶は飲めます。
急須は、美味しいお茶を淹れるのに必要な茶器ではありますが、それはお茶が好きな方にとっての話であり、一般庶民には、まずはお茶の良さを知ってもらい、急須が無くても、親しみを持ってもらう事が大事なんだと思います。
ペットボトル茶でも手にとってくれるのはいいこと。
お茶が使われているお菓子等を選んでくれるのも素晴らしいことです。
これからの茶業を考えるときに、時代のせいにしてはダメです。
どうしたら、生き残れるのか。考えて、変わっていく。
情報を発信して時代に受け入れられるものを作っていくしかないんです。
急須が家庭にない時代、リーフ茶を残すために出来ることはなんだろうか