教室運営で思うこと(14)棒ほど願って針ほど叶う
棒ほどの大きな成果を望んでも、針ほどしか叶わない(叶えることは難しい)という例えです。
夢と現実のギャップを現した言葉ですが、救いが無いわけではありません。
針ほどは叶うのです。ならば、棒よりも大きいもの、例えば電信柱ぐらい願えば、箸ほど叶うと思いませんか?
※この記事では教室運営について思うところを書いています。
棒ほど願って針ほど叶う
「夢」や「希望」を叶えることは難しいことです。
誰しも「夢」や「希望」に満ち溢れてスタートします。多少の不安があったとしても、ポジティブな気持ちが勝っていますから一歩を踏み出すことができます。
しかし、時間が経つにつれて「夢」も「希望」もだんだんと透明になっていき、いつしか見えなくなってきます。
大人でも子供でもいつしか「夢」を語ることも、「希望」を持つことにさえ臆病になっていきます。
自身の人生を振り返ってみると、どうも自分自身で夢も希望も小さく現実的なものにして、そこに甘んじているのではないか、そういう人生を歩んできてのではないか、と考えることがあります。
言葉に縛られる
大きな夢を語れば、「そんなことできっこない」と笑われます。
なぜ「できない」とわかるんでしょうね。
未来予知の超能力を持っているんでしょうか?
多くの人はそんなふうに言われて反論できず、その言葉に縛られます。
反論できてもしばらく結果が伴わないと、やはり言葉に縛られます。
不思議なことに失敗する、上手くいかない理由は、ちょっと考えればいくらでもでてきます。頭の良しあしは関係ありません。簡単すぎるくらい簡単に見つかります。
一方、成功する、上手くいく方法も見つけられるのですが、それを見つけるのはごく一部の人です。
成功する一筋の光明がなかなか見つけられず、ネガティブな言葉に縛られてしまうような気がします。
「現実を見ろ!」
この言葉を皆さんはどう受け止めますか?
私は、「夢」を追っかけて、地に足がついてない状態を戒めるときに使われる言葉という印象があります。
そのように感じる方が多いのではないでしょうか?
過去を振り返ってみても「現実を見ろ!」という言葉は自分に向けらることもありました。後輩や甥っ子たちに向けて言ったこともあります。
基本的にダメ出しされるときの言葉なので、ほとんどの場合思考停止に陥ります。
しかし、こうして文章にして距離を置いた視点で見てみると、ダメ出しには違いありませんが、諦める理由になってないことに気が付きます。
そうです。現実をよく見て、方向なり、やり方なり、分析して考えて修正すればいいのです。
なぜこんな単純なことに気が付かなかったのだろう。
やはり言葉に縛られていたように思います。
さとっちプロジェクト開始!
私の教室に通う生徒が多彩な才能の持ち主ということを前回書きました。
将来、あらゆる分野で活躍する人になるんじゃないかと本気で思っています。なんならノーベル賞級の権威ある賞を受賞する生徒が2,3人出ても不思議じゃないと思っています。
そこで、こんないたずらを考えました。
彼らが世界的に権威のある賞を受賞すれば、そのあと受賞スピーチがあるでしょう。その時、家族への感謝、同僚への感謝を伝えたあとに「さとっちにも感謝します。」と唐突に名前を出すこと。
「さとっち? 誰?」
となって世界中で「さとっち」探しが始まります。
私はその時100何歳?たぶん人生を終えてますから、探しても見つからないわけです。
彼らの一言に世界中が大騒ぎするさまが見られたら面白いと思いませんか?
生徒にこの話をすると、面白がってくれる子もいます。
「絶対言わない!」ときっぱり拒否する子もいます。
とりあえず反応を示してくれるので面白い。
「このいたずらのタネあかし動画をとってYouTubeにアップしておくから、思い出してスピーチしたら、インタビューで『YouTubeを探せば動画が残ってると思いますよ。』ってネタばらししてね。」って言い聞かせてます。
これを「さとっちプロジェクト」と命名しました。
まあ、誰もやらないでしょうけど。
言葉の呪縛を解く
棒ほど願って針ほど叶うなら、大きく願ったほうが得られるものは大きいですよね。
一度でも世界中の人が注目する中でスピーチする未来像を想像できれば、想像の中で見渡せる世界は広がります。
このようなイメージを持つこと、持ち続けること、忘れたら思い出すこと。
これが言葉の呪縛を解く方法ではないかと考えています。
彼らが世界的な権威ある賞を受賞することが現実になれば文句なくうれしいことです。例え現実にならなくても、心の中の風景はワールドワイドに視野が広がり、委縮した自分を等身大の自分に戻すきっかけになるかもしれません。
未来を創造するというのは、言葉の呪縛から解き放たれて、夢を語れるところから始まるのではないかと思います。
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