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「図解いちばんわかりやすい強迫性障害」を読んでみた

強迫性障害についてちゃんと学びたいと思い一冊の本を購入しました。

著者 原井クリニック院長 原井宏明氏

この本、イラストや図解が多くとても読みやすいかったです。

読んで自分が参考になったところを書いてみます。

外出時に鍵をちゃんと閉めたか不安(強迫観念)になり、確認するのは誰にでもあることです。
ただ、ちゃんと閉めたか不安になり、もう一度家に戻って確認する。この不安が大きくなりコントロールできず何度も何度も繰り返し、日常生活に支障をきたすのが強迫性障害。

発症は5、6歳が最も多く20歳以降からの発症は少ない。

強迫性障害になる原因は分からないことが多いが、環境の変化(進学、就職、結婚、出産)で発症したり、悪化することがある。

強迫性障害の種類

確認強迫(何度も確認する)
不潔恐怖(過剰に手洗いをする)
計画強迫(完璧な計画にこだわり実行できない)
加害強迫(他人に危害を加えることを恐れる)
感覚強迫(身体の違和感を過剰に気にする)
順序強迫(順序通りに行わないと次の行動に移れない)
他にも収集癖等々、強迫性障害は人によって様々な症状があることを初めて知りました。


強迫性障害の3つの特徴

①他のことは見えなくなりひとつだけに集中する
②最初は病気とは思っておらず症状はゆっくり進む
③同じことを繰り返し生活が単調になる

早期の治療が早期の回復につながる。
症状が悪化すれば常に不安にさいなまれるようになり、通勤、通学ができず引きこもるとさらに症状悪化のスピードが加速してしまう。

治療は薬物療法と認知行動療法


 薬物療法の治療薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が一般的。

効果が出るまで2〜3週間かかるが、恐怖や不安を緩和できる。ただ、強迫行為は止めれず薬だけでは治らないこともある。

認知行動療法

認知行動療法は嫌なことをあえてして慣れていく治療法。自分の不快に感じるものをリストアップし、それをどの程度不快に思うか点数をつける。逆に守りたいものがあったらそれもリストアップして点数をつける。書くことによって客観的に把握することができる。

強迫観念は誰にでも出てくるもの、それをなくそうとするのではなく、浮かんでからの行動を変えていく。

強迫性障害の原因はストレスそのものではなくて、ストレスへの対処の仕方が大切。自分にあえてストレスにさらすことで、心の筋力トレーニングを行うこと。

周囲の対応

強迫性障害の人の気持ちを想像し共感はするが、援助をする同情はしないこと。

OKワード
「今できたね」

少しでも変化が見えたらすぐ褒める

 NGワード
「なんでできないんだ」

責められると言い訳をひきだしてしまう

強迫行為をしているのを見つけた時「強迫行為しちゃダメ」や「なぜがまんできないの」ではなく、「前よりも時間が短くなったね」等いいところを声掛けする


この本には他にも強迫性障害について詳しくは書かれてあるため、参考にしたい方は一度読まれてみてはいかがでしょうか。


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