恋心よ
○○)お会計658円になります、お支払いはどうされますか?
男性)んじゃあPayPayで
PayPay♪
○○)ありがとうございました〜
??)さっすが津雲君、もう私が教えることないじゃん!!
○○)それは高本先輩のお陰ですよ
彩花)ホント?嬉しいこと言うじゃん津雲君も〜
俺は津雲○○、高3で大学に行くためにコンビニでアルバイトをしている。
今、話していた相手はリーダーの高本彩花さん。大学生で将来の為に高一からバイトしているらしく、いつの間にかバイトリーダーにまでなったらしい
??)なにしてんだあや、さっさと行くぞ
彩花)うん分かった、じゃあね津雲君
○○)あ、はいお疲れ様です
高本先輩には、同じバイトでチーフをしている葛岡という男と付き合っている。
○○)彼女か…………
俺にも以前彼女はいたが、元カノは金使いが荒いので別れた。
○○)さて、俺も帰るか………
俺はコンビニより、お菓子とジュースが入った袋を持って家に帰宅した
○○)さてと、明日の天気はっと………
○○)明日と快晴っと、さてと風呂入って寝るか……
プルルッ
○○)『父さん、なに急に電話して』
○父)『いや、マンションの最上階はどうかなと思って』
○○)『そんな、普通だっつーの』
父は資産家、母は政治家といった大富豪の家系で俺は1人で生きたいと思ったから1人立ちしたのだが、心配性の2人のせいで仕方なくマンションの最上階に住むことにした。
○父)『良かった、話はこれだけだから失礼するよ。あ、そうそういい加減彼女作れよ?じゃあ』
○○)ったく、父さんは相変わらず過保護だな
○○)彼女…………っね。
そう呟きながら、俺は風呂に入り1日を過ごした。
俺は密かに高本先輩に片想いしている、彼氏持ちと分かっていた、だから片想いのままでいいと思っていた。
次の日
○○)んぁ、今何時だ?
俺は目を擦りながらも時計をみた
○○)12時っか、休みとはいえ寝すぎたな……
俺はだるさに抗いながらも起き上がり、カーテンを開けた。
○○)げっ、大雨じゃん……ったく天気って気まぐれだなおい
昨日は快晴って言われたのに、ったく運悪ぃよ
○○)さてと、着替えて買い物でも……
その時”ピンポーン”と我が家のチャイムが鳴った
○○)こんな時に誰だ?は〜い
俺はそっと扉を開けた、その先にはずぶ濡れの高本先輩がいた。
○○)え、先輩!?
彩花)今はなにも聞かずに、入れてくれない?
俺は何があったのか分からなかった。
○○)良かったらココアどうぞ……
彩花)………ありがと、お風呂借りていい?
○○)言われると思って用意してますんでどうぞ
彩花)うん。
○○)先輩、どうしたんだ?
お風呂から上がった先輩、どうしてずぶ濡れだったのか知らなかった
彩花)私、葛岡と別れたの。
○○)そうなんですね………って別れた!?どうして?
彩花)葛岡、私以外に10股してたの
10股ってよう出来るな逆に
彩花)10股のこと聞いたら急にキレて私を車の外に放り出したの
○○)そ、そうなんですね。でも俺の家良く分かりましたね
彩花)……昔の君の履歴書があったからそれで
○○)そ、それでもよく最上階に居るって
彩花)……君なら高いところ好きかもって思っちゃって
○○)なるほど……(それにしてもまだ立ち直ってないな先輩は)
彩花)津雲君、今日泊まってもいいかな?
○○)あ、全然いいですよ?
彩花)本当にありがと
しばらく沈黙の時間が出来ていた
彩花)………私、本気で好きだったんだよね葛岡の事
○○)……(先輩、大丈夫かな?)
彩花)なのに…他にも女がいて、他の女にしか愛してるなかった(;_;)
○○)高本先輩………
彩花)津雲君、私どうしたらいいの?( ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
○○)………俺にも昔、そういう体験をしました
彩花)えっ?
○○)俺の場合は彼女の金銭面で喧嘩しちゃって、かれこれ1ヶ月経ってます。
彩花)(。•́ωก̀。)…グスどうやって立ち直ったの?
○○)………新しく恋を始めたんです
彩花)新しい恋………じゃあ誰かいるんだね好き人が
○○)まぁでも、その人彼氏持ちですけどね笑
彩花)そっか………新しい恋っか。
○○)先輩、バイト辞めるつもりですよね?
彩花)うん、葛岡と一緒に働きたくないし
○○)きっと先輩にも新しい恋が見つかりますよ。それじゃあ俺はちょっと買い物に行きますんで……
その時、先輩は俺の袖を掴んだ
彩花)津雲君、もうちょっとここに居て。
○○)……分かりました、いいですよ?
彩花)ありがと、津雲君はほんとに優しいね
○○)先輩には、助けて貰ってますんで
彩花)私も、津雲君みたいな彼氏が居たらこういうのにならなったのかな………
○○)運命なんてそう簡単に変えられませんよ
彩花)そうだよね……
○○)(先輩用に布団用意しとかなきゃな)
彩花)………ねぇ、津雲君
○○)はい?
彩花)今は、1人で居たくない……お願い。
○○)………分かりました。
彩花)あのさ津雲君ってなんでそんなに優しいの?
○○)はい?
彩花)その……津雲君って葛島とはよく喧嘩してたし、私はその喧嘩相手の彼女だったわけで……恨みとかないの?
○○)無いですよ、先輩はあの人とは違って俺に寄り添って優しくしてくれました。そんな相手を恨むなんて俺には出来ないですよ。
彩花)津雲君…………その、1ついいかな?
○○)何でしょう?
彩花)もし良かったらでいいんだけど………
○○)はい
彩花)”私の………か、彼氏になって欲しいの”
○○)お、俺がですか?
彩花)都合いいことは分かってる、けど君のその優しさに私は安心出来たの。
彩花)だから、その……私と付き合ってくれない?
○○)もし……………もし、俺自身が許されるのであれば
○○)”俺は、アナタと付き合いたい”
彩花)津雲君……
○○)俺は、先輩のおかげで今の俺がいます。
彩花)津雲君………
○○)……俺の恋心はずっとアナタだけです。
彩花)………ふふっ、ありがとう。
○○)俺は、先輩に一途ですから葛岡みたいにはなりません。
彩花)お互い好きって言えたし、よろしくね
○○)はい、お願いします。
彩花)なんか………急なことで心落ち着くかないけど笑笑
○○)そんなの俺もですよ笑
彩花)私のこと好きっていつからだったの?
○○)俺………高校の時の後輩なんですよ笑
彩花)嘘………あの、もしかしてメガネっ子の?
○○)………はい笑
彩花)そっか……なんか嬉しい///
○○)とりあえず何か食べますか
彩花)うん!
あの後俺は、先輩にしたことを許すまじと葛岡を徹底的に追い込んだ
数週間後
彩花)起きて○○、朝だよ?
○○)まだ眠いよあや………
彩花)もう仕方ないな〜(´³`) ㄘゅ💕
数週間が経って俺は徐々に呼び捨てに慣れていた
彩花)起きれそう?
○○)うん、ありがとう。
彩花)今日さ、○○とお出かけしたい
○○)分かった、あやは先に準備しといて
彩花)は〜い‼️ちゃんと可愛くするね”旦那様”