シェアハウスの管理人になりました。 第9話
???
???)ごめんね、お兄ちゃん
??)待て、待ってくれ………
”史緒里‼️”
○○)史緒里‼️って……夢か。
深夜2時、まだ時計の針の音しかない静かな自分の部屋
真夏)はいお水
○○)真夏さん……
真夏)酷く魘されてたけど、まだ出てくるんだね
○○)えぇ………あの、真夏さん話ってなんですか?
真夏)うん、それを今からしたいけど……黒霧君が落ち着いたらでいいよ
○○)……すいません。
○○)…………真夏、オレはこのままここに居て良いのか?
真夏)黒霧君……(この時の彼は昔の彼)
真夏)大丈夫だよ○○、○○は幸せになっていいんだよ。
○○)そう……思えたらいいんだけどな笑
真夏)こーら、私の前では無理しなくていいって昔約束したでしょ?
○○)……悪い。
オレはそっと真夏さんを抱きしめた
○○)今はこうしたい。昔みたいに
真夏)いいよ。
○○)………もう大丈夫、ありがとうございます真夏さん
真夏)あ〜また口調戻った‼️もうせっかくの久しぶりの呼び捨て、もうちょっと欲しかった
○○)………分かりました、今度からたまにでいいですか?
真夏)うん、それなら許す‼️
○○)それで、話ってやつは?
真夏)あ〜そうそう、飛鳥から珍しく電話きてさ「○○の為に力を貸して」って言うからさ〜、はいこれ彼の情報だよ
そう言って真夏さんは和哉の資料を渡した
○○)ありがとうございます真夏さん。
真夏)いいの、この件は何があっても1番に解決するってみんなで決めたでしょ?
○○)そうでしたね………(ホント、この人には勝てねぇわ)
真夏)今日でしょ史緒里ちゃんの命日、みんなには適当に誤魔化しとくから行ってきな
○○)ありがとうございます、それじゃあ行ってきます
真夏)うん、行ってらっしゃい
道中
○○)命日………あれからもう10年っか
○○)ん?あの花屋って…………
花屋
??)それでさ〜
○○)お久しぶりです、設楽校長、日村副教頭
元乃木坂高校校長設楽統、現在設楽フーズ株式会社取締役会長
統)おぉ、黒霧じゃないか元気か?
○○)見た通りの身体ですよ
同じく元乃木坂高校副教頭日村勇紀、現在日村フラワーの店主
勇紀)いや〜7年振りだねぇ〜どうしたの?
○○)……史緒里に合う花を教頭の店から買おうかなっと
統)よしっ、ここは大人のオレが奢ろう
○○)いいですよ別に
統)いいのいいの、日村さんあの子に合う最上級の組み合わせしてやりな
勇紀)オーケー、任せて!!
○○)すんません設楽先生
統)いいんだよ、それに………あれに関してはオレにも非はある
○○)あれは和哉達のせいって結論付けてますし
統)それでも謝罪させてほしい、本当にすまなかった。
そう言って設楽先生は頭を深々と下げ謝罪してくれた
勇紀)あれ、なにこれ………?
統)10年前のこと改めて謝罪してたんだよ
勇紀)なるほど、はいこれ
○○)ありがとうございます日村先生
勇紀)もう先生じゃないってば、日村さんって呼んでよ
統)オレも設楽さんでいいからな
○○)善処します……それより、設楽先生に折り入ってお願いしたい事がありまして
統)橋本から大体は聴いている、こっちでも探るつもりだ
○○)ありがとうございます、それでは
俺はそう言ってその場を後にした
勇紀)大丈夫かな彼
統)……今の俺たちではもう何も出来はしないさ
勇紀)………そっか。
久保家墓前
○○)久しぶりだな史緒里、最近来れてなくて悪かった
○○)最近は仕事が忙しくてな………つっても史緒里ならもう分かっているか笑
○○)最近、シェアハウスの管理人になったんだ。
○○)なぁ史緒里、オレは今でも史緒里との約束果たそうとしているみたいだ
”貴方は誰かを救えるヒーロー”
○○)そろそろ行くよ、またな史緒里
そう言ってオレはその場を去った
帰り道
○○)さてと、この後は…………って
オレはふと喫茶店を目にした
○○)本が読める喫茶店………っか
”本、読んでみようよ〜‼️”
○○)たまには読むか
オレはそのまま喫茶店に入った
女性店員)いらっしゃいませ〜(チョーイケメンなんだけど♡)
○○)1人なんだが
女性店員)お好きな席どうぞぉ〜♡
オレはそのまま適当に席を選んだ
○○)雰囲気ある店だな……
??)ご注文お決まりになりましたら………って
オレの目の前にシェアハウスの住人の遠藤さくらがいた
○○)君は……さくらか?
さくら)く、黒霧さん………(なんでここに?)
○○)ここで働いてるのか?
さくら)本が……読めるから……(知らないみたい……)
○○)似合ってるなそのエプロン姿
さくら)あ、ありがとう……ございます。
○○)(まだ、警戒されてるか)そうだ、君に1つお願いしたいんだが
さくら)な、なんですか?
○○)君のおすすめの本を教えて欲しい
さくら)おすすめの本……あの、黒霧さんってどれだけ本って……読むんですか?
○○)どれだけか……
さくら)ご、ごめんなさい‼️いきなりこんな失礼なこと聞いてしまって……
○○)ふふっ、恥ずかしい話だがあまり本とは無縁でな笑
さくら)(笑った顔、カッコイイ……)じゃ、じゃあ最初はライトノベルものがいいと……思います
○○)そうか、ならライトノベル3冊ぐらいおすすめなもの選んでくれないか?(少し落ち着いたか)
さくら)わ、分かりました‼️おすすめ持って来ますね‼️
そう言ってさくらは駆け足で本を選んで行った
○○)…………ライトノベルっか。
”お兄ちゃんならライトノベルから始めたらいいよ‼️史緒里が選んでくるね‼️”
○○)史緒里………
男性)いいからさっさと持って来いよ‼️
○○)?
??)だーかーら、アンタらに渡す料理は無いって言ってんの
男性)女だから調子乗ってんじゃねぇぞ‼️
○○)なんだあれ
さくら)さ、最近ヤクザの方がここのお店に来て嫌がらせしてるんです
○○)さくらか、なんで店に来たからって嫌がらせなんだ?
客人)そこのさくらちゃんに一目惚れしたとかで口説いてたんだけどね?店長さんが止めに入ったら今度は店長さんが目の敵になったんだって
○○)そうですか(しかしあの店長何処かで………)あの店長の名前は?
さくら)若月店長……です。
○○)はぁ……そういうことか、さくらはここに居ろ
さくら)えっ、黒霧さん?
オレは席を達来栖に連絡しながら男性の元に向かった
男性)お前いい加減……
○○)おいお前
男性)あ?なんだよ
○○)ヤクザらしいな、どこの組の人間だ?
男性)は?なもん大鳳組に決まってんだろ‼️喧嘩売ってんのか?
??)えっ、もしかしてアンタは……
○○)ほぉ?うちの組にカタギに手を出す馬鹿は居ないんだけどな……
男性)うちって……
蓮司)兄貴〜?来ましたけど……
男性)ま、まさか………💦💦
○○)おい来栖、コイツに見覚えは?
蓮司)ん?全然ないっすけど
○○)来栖、どうやらこのお客さんは俺たちの名前勝手使ってるみたいだ
蓮司)へぇ〜、兄貴コイツ”再教育”した方がいいっすね
男性)いや、あの……
○○)おう、頼むわ
蓮司は男性の肩を掴んで
蓮司)ちょっと向こうで話そうや
男性)いや、あのちょっと……
男はそのまま来栖に連れ去られた
??)助かったわありがとう黒霧
○○)お前はもうちょっと危機感持てよ”佑美”
元乃木坂高校、○○のクラスメイト 現在喫茶店店長
佑美)うっさい、それよりアンタがここに居てラッキーだったわ
○○)はぁ……相変わらずの無計画さだな
佑美)別にいいでしょ〜?お礼に今日のお代は私持ちって事でチャラにしてあげるんだから
○○)はぁ、何片付けすればいい?佑美のことだろくなことではないだろ?
佑美)さっすが〜、んで内容なんだけど………
”うちの店員のさくらって子の護衛”
○○)護衛?どういう意味だ?
続く
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