Iris:アイリス

とある日のオフィスにて

○○)おはよお前ら………ってなんだこのお葬式みたいな雰囲気は……

松井○○、櫻坂コーポレーション・営業部の係長

女性)あっ、松井係長……その……松田主任が

○○)松田がどうした？

男性)あれっすよあれ

○○)あれって？

そう言って俺は言われた方に顔を向けた

そこには泣きながら外の景色を眺めている松田だった

○○)なんなんだあれ

女性)高校の頃からの彼氏さんと結婚間際に10股してるのが発覚して別れたみたいですよ？

○○)なるほど……深い傷負ってるんだな

男性)ミーティングどうします？

○○)明日に持ち越しだな、お前らやることは終わらせてんのか？

男性)まだっすね

○○)分かった、後でいいから個々で俺に進捗の連絡するように。

俺はそう告げて松田の元に向かった

○○)いい加減泣き止め泣き虫女

俺はそう言ってチョップをくらわせた

里奈)いたっ………(;_;)ｸﾞｽｯなにすんのよ……

○○)お葬式の雰囲気になってたぞ

里奈)別にいいじゃん………

○○)ミーティング、明日に持ち越しにしたから今日はゆっくりしとけ

里奈)うん……ありがと、松井

○○)(昔からコイツはネガティブになると立ち直り遅いよな………ったく、仕方ない)

里奈)……まだ何かあるの？

○○)………今日くらい酒に付き合ってやるから、そこで全部吐き出せよ。

里奈)(｡•́ωก̀｡)…ｸﾞｽ………うん、ありがと。

退社後、居酒屋

里奈)な〜ん〜でぇ〜なぁのよ〜(இᾥஇ`｡)

そう吐き出した松田はビールを呑み始めた

里奈)(/◎＼)ｺﾞｸｺﾞｸｯ…私、こんなにも愛し"て”た"のにぃ〜(இᾥஇ`｡)

○○)(/◎＼)ｺﾞｸｺﾞｸｯ･･そうかそうか、たくさん泣け

俺はそう言って頭を撫でた

里奈)(｡•́ωก̀｡)…ｸﾞｽ、ねぇ松井……私ってそんなにダメなのかな？

○○)……お前は十分いい女だよ、自分を過小評価すんな

里奈)(/◎＼)ｺﾞｸｺﾞｸｯ･･私ってそんなに頼りなかったのかな〜(இᾥஇ`｡)

○○)お前はちゃんと誰にでも慕われる良い奴だよ。

そう言って3時間ずっと松田は泣き続けていた

閉店時間

店員)お客さん、そろそろ……

○○)わかりました、すいませんこんな時間まで

店員)いえいえ、何かあった時はお酒に溺れる方がいいんですよ笑笑

俺はお会計を済ませて松田を抱えて店を出た

○○)松田の自宅知らんぞオレ………まぁ、別にいいか。

次の日

里奈)んんっ………ここは？

里奈)いでで、ううっ……飲みすぎた。

○○)やっと起きたか泣き虫女

里奈)その声……松井……って

そう言って松田はジロジロと俺を見ていた

○○)なんだ？

里奈)きゃ〜〜(/// ^///)‼️

○○)朝っぱらからうるさいぞ

里奈)なな、なんで上裸なのよ‼️

○○)そりゃあさっきシャワー浴びてたからな

里奈)ふふ、服着なさいよ‼️

○○)なんでだよ笑笑俺ん家だから権限は俺にあるだろ普通

里奈)へ？ここ……松井ん家？

里奈)〜(/// ^///)

そう言って松田は布団に埋もれた

○○)今度はなんなんだよ笑

里奈)なな、なんで……って私酔っ払ってたから？

○○)気付くのおせーよ

里奈)ご、ごめん(/// ^///)

そう言って布団から顔を出した松田はそう謝った

里奈)(松井って鍛えてるんだ……ムキムキだな……)

○○)なんだよ

里奈)ごご、ごめん‼️

○○)そんぐらいならもう泣かねぇな笑笑

里奈)………うん、ありがと。

○○)朝飯食うだろ？さっさと来いよ

里奈)い、良いの？

○○)ダメだったらここに寝かせてないだろ

里奈)そ、そっか(風呂上がりの松井……なんかかっこいい///)

食事中

里奈)Ψ( 'ч' ♡)ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"そう言えば、ここ松井の家って言ったけど……マンションなの？

○○)まぁな、一応ここ最上階

里奈)さ、最上階！？もしかしてオーナー？

○○)弟がな、俺は弟が使ってないマンションの最上階を貰ってるだけ

里奈)そ、そっか‼️にしてもこの綺麗な景色だね

○○)あぁ、俺のお気に入りだ。

＼ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／

○○)こんな時間から誰だっと……はーい

？？)兄さん？渡したいものあるから開けて〜

○○)勝手に開けろ〜

ｶﾞﾁｬｯ

？？)やっほー兄さん……ってあれ？松田さんじゃないですか‼️

松井一也、○○の弟で超金持ち

里奈)あっ、オーナーさんおはようございます‼️

○○)ん？オーナーさん？

里奈)うん、私の住んでるマンションのオーナーさんなの

○○)まさか……けやきヒルズ？

里奈)そうだけど？

○○)ここ、けやきヒルズだぞ？

里奈)えっ？うそ………

一也)兄さん、松田さんとお知り合い？

○○)一緒の会社、つーか同期

里奈)………なんか初めて松井に負けた気分。

○○)なんでだよ

里奈)だって、松井はここの最上階で私はたったの13階だよ？

○○)どんぐりの背比べじゃねぇんだから笑笑

里奈)ふふっ、それもそっか笑

○○)やっと笑ったか

里奈)うん、松井のおげでね笑笑

一也)はいそこ、イチャイチャしない

○○)してねぇわ馬鹿かよ笑笑

里奈)(笑ってる松井の顔初めて見た……)

○○)だからなにジロジロ見てんだよ

里奈)いや、松井って結構笑うんだなって思って

○○)そうか？

一也)兄さんのことだから外面は堅物でしょ？

里奈)えぇまぁ……

一也)でもね、こうやって笑ってるのは落ち着ける人が居るからなんだよ？

里奈)へ？

○○)おい、変なこと言うな

里奈)そ、そうなの？

○○)……お前とは入社時から一緒にいるからな、信頼してんだよ。

里奈)そ、そっか‼️

○○)どうすんだちなみにこれからは

里奈)そうだよね……ここ、一応元彼の名義だから私が出ないとダメなんだよね……

一也)元彼？

○○)松田の奴昨日元彼が10股してるの知って別れたんだと

一也)うわぁー可哀想……って俺にいい考えがあるよ？

里奈)な、何でしょう？

一也)松田さん、兄さんの彼女になってよ

里奈)へ？

○○)な、何言ってんだお前！？

一也)だって、自分の住んでるところより更に最上階に住んでる人が彼氏ってなると相手相当悔しがるじゃん？そして取り返そうとするけど、松田さんは兄さんを愛してるから無理ってなるからそうとう心が折れるってこと‼️

○○)んなっ……

里奈)確かに……あの人昔から誰よりも優れてる奴だって自慢してたし……

○○)おお、俺は反対だからな！？

里奈)(松井……珍しく焦ってる？)大丈夫？

そう言った松田は俺に近づく

○○)だだ、大丈夫だ‼️

一也)兄さん、いつまでもウジウジしてると婚期逃すよ？

里奈)え？

一也)実は兄さん、学生時代から片想いしてる人が居るらしくて。

里奈)そうなの松井？

○○)おお、お前には関係ない話だ‼️

一也)兄さん、そんなに好きならさっさと告白しちゃえばいいのに。

里奈)そうだよ笑

○○)……面と向かって言えないんだよ、悪ぃかよ(/// ^///)

一也)兄さん曰く、片想い相手の人が案外近くに居たらしくて今が1番楽しいって言ってるんですよ笑笑

里奈)そうなんですね笑笑(松井の片想い相手っか、誰だろう？)

○○)い、いいから一也はさっさと帰りやがれ‼️

一也)やーだね笑この時の兄さん弄りがいあるもん笑笑

○○)お、お前な………人様いじめんのも大概にしとけよ！？

一也)むーりぃ〜笑笑

"人様いじめんのも大概にしとけよ！？"

里奈)(この言葉昔にもあったような？)

里奈)あのさ松井って学生時代ってどこの高校だったの？

○○)ひらがな高校だけどなんだよ？

里奈)(ひらがな高校……)

学生時代

里奈)ふんふふ〜ん🎶

？？)や、辞めてよ‼️

里奈)ん？この声……って何してんのアンタら‼️

男子)あ？なんだよお前

里奈)大勢でそんなことして……人様いじめんのも大概しないよ‼️

男子)お前に関係ねぇだろ‼️

里奈)警察呼ぶから

男子)なんだよこのアバズレ女……シラケた、帰ろーぜ

里奈)誰がアバズレ女よ‼️

？？)あ、ありがとうございます……

里奈)うわ〜酷い怪我……ここからだと、うちの高校が近いから……保健室行こ？

？？)え？いやっ……でも他校の人が勝手に……

里奈)怪我人放っておけるわけないでしょ？ほら、行くよ？

現在

里奈)ね、ねぇ松井

○○)今度はなんだよ

里奈)アンタのその片想い相手って……私？

○○)‼️

一也)え！？兄さんそうなの‼️

○○)………悪ぃかよ///

一也)ふ〜ん、俺は邪魔しちゃ悪いから先帰るね‼️

そう言って一也は部屋から出た

里奈)…………

○○)………な、なんか言えよ

里奈)ご、ごめん……まさかずっと私の事好きでいてくれたなんて知らなかったから

○○)………あの松田‼️

里奈)な、なに！？

○○)その……別れた直後で言うのもあれだが……その、あれだ‼️

○○)俺ん所に来んなら……不幸にはしないつもりだ。

里奈)………ふふっ、なによそのへんな告白は笑笑

○○)う、うるさいぞ‼️

里奈)あの、鬼の係長がこんなツンデレだなんて知らなかったよ笑笑

○○)わ、笑うな‼️

その時松田は不意に俺にキスをした

○○)んなっ……

里奈)仕方ないから永久契約してあげる、その代わり‼️

○○)か、代わり？

里奈)………私の事ぜったい宇宙一幸せな人で居させてよ？

○○)お、おう………

里奈)……ならよし‼️

ℯ𝓃𝒹