嫌われ者のカメムシ(幼き友との再会)11
嫌われ者のカメムシ(幼き友との再会)10は
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主に登場する動物、人物
・からだが真っ白のカメムシ「シロ」
・人間の女性17歳「ココミちゃん」
・生物学者 「シン教授」
・ココミの男子同級生「レンセイ」
・大物政治家「大仁田サイゾウ」
ココミとレンセイはシロと会うため、約束の場所である深い森に向かいました。しかし、森の入り口に着くと、驚くべき光景が二人を待っていました。
「ここは…もう誰も入れないようになってる…?」
森の周囲には警備員が配置され、厳重な警備が敷かれていました。シロがいる場所に急ぐココミとレンセイは、思わぬ障害に直面します。
「どうしよう、ココちゃん…」
ココミは冷静に状況を把握し、レンセイに対策を相談します。
「レンセイ、私たちにはシロを守る使命がある。何としても森に入らなくては…」
レンセイはココミと共に、森に潜入するための計画を練り始めます。
「もしかしたら、森の他の入り口を見つけることができるかもしれないよ。」
ココミとレンセイは警備員の目を避けながら、森の別の入り口を探します。森を守るため、二人はどんな障害も乗り越える決意を固めました。
「シロのために、森のために、私たちは行動を起こさないと…」
森の奥深くから、シロがココちゃんとレンセイの気配を感じ取ります。森の守り神として、シロもまた、森を守るために動き始めます。
「ココちゃん、レンセイ…私も力になるよ。」
ココちゃんとレンセイは森の中でシロとの合流に成功したかと思われた、その瞬間、シン教授とサイゾウがココミとレンセイの前に立ちはだかりました。
「もうこれ以上この研究に立ち入る事は許さない」
シン教授はココミとレンセイに警告をすると、シン教授とサイゾウは不気味な笑みを浮かべながらシロを捕まえて頑丈な虫カゴに入れました。
ココミとレンセイはシン教授とサイゾウの前に立ちはだかる姿に驚愕しましたが、恐怖には屈せず、シロを救う決意を新たにしました。
「シロを助け出さないと…!」ココミは急いでレンセイに目で合図をしました。
サイゾウは冷たい声で二人に命じます。
「帰りなさい、若い人たち。これ以上深入りすると、君たちの未来まで台無しになるぞ。」
しかし、ココミはサイゾウの威嚇に動じることなく、レンセイにささやきます。
「レンセイ、森の周りをもっと調べて、どこか抜け道がないか見て!」
レンセイはココミの言葉を受け、すばやく森の周囲を偵察し始めました。その間、ココミは教授とサイゾウの注意を引きつけていました。
「教授、これが本当に正しいことだと思いますか?」
シン教授はココミの質問に対し、自信満々に答えます。
「もちろんだ。この研究は人類にとって新たな希望をもたらす。」
サイゾウとシン教授が研究の正当性を主張している間に、レンセイは森の隠れた小道を見つけ、ココミに合図を送ります。
「ココちゃん、こっちだ!」
ココミはシン教授とサイゾウに最後の言葉を投げかけます。
「私たちは森を守ります。シロはただの実験材料じゃないんです!」
ココミとレンセイはサイゾウたちの目を盗み、森の中へと急いで駆け込みました。背後からはシン教授の怒声が響きます。
「後で後悔することになるぞ!」
森の中で、ココミとレンセイはシロが閉じ込められた虫カゴの位置を探し始めます。二人は息を潜め、シロの心配そうな鳴き声を頼りに歩き続けました。
やがて二人は、シロが入れられている虫カゴを見つけます。しかし、その虫カゴは電気柵で守られており、近づくのも一苦労でした。
「どうやってシロを…」
ココミとレンセイが電気柵を無力化しようと試みている最中、警備員に見つかってしまいました。森の自然を味方につけようとする彼らの工夫も虚しく、警備員は二人をしっかりと捕らえました。
「くっ、こんなところで…」
警備員は二人を森の外へと連れ出し、シロが閉じ込められた場所から遠ざけます。
「もう二度とこの森に足を踏み入れるな」と厳しい声で警告されました。
ココミとレンセイは森の外へ追い出され、虫カゴの中のシロをただ見つめることしかできませんでした。
「シロ…ごめんね。」
シロは虫カゴの中からココミとレンセイの姿を見つめ、力なく鳴き声をあげます。彼の声には、ココミとレンセイへの感謝と、再び二人と一緒に森を駆け巡ることへの希望が込められていました。
森の外に放り出されたココミとレンセイは、力を取り戻すために一時的に退却を決めました。しかし、二人の心はまだ森の中に残っていました。
「レンセイ、私たち、諦めたらダメ…」
レンセイは力強くココミに答えます。
「もちろんだ。シロを助ける方法を見つけるまで、僕たちは戦い続けよう。」
二人は森の外で次の作戦を練ります。今度はもっと慎重に、もっと賢く行動する必要がありました。
「次は絶対に失敗しないようにしないと…」
ココミは地図を広げ、森の様子を研究し始めました。レンセイは周囲の動きを注意深く観察し、安全に森に入るタイミングを見計らいます。
「ここなら警備員の目を逃れられるかもしれない。」
シン教授とサイゾウがシロを利用しようとしている間に、ココミとレンセイは地元の人々と連携を試み、森を守るための支援を求めます。
「皆さんの力が必要です。森を救ってください。」
地元の人々は森を守るために立ち上がり、ココミとレンセイに協力を申し出ます。
「森は私たちの財産だ。助けてくれてありがとう。」
新たな同盟を結んだココミとレンセイは、森を守るための大きな力を得て、再びシロを救出するための行動を開始しました。
「シロ、もうすぐだからね。待ってて。」
今日はここでおしまい。
また近日中にあげますので、是非読んでいただけると嬉しいです。
画像は今日のココミをAIに作らせてみました。