嫌われ者のカメムシ(新たな旅立ち)1
主に登場する動物、人物
・人間の女性17歳「ココミ」
・ココミの男子同級生「レンセイ」
・ナナホシテントウ「テン」
・オニヤンマのヤン(静岡県)
ココミとレンセイはテンから各地に不老不死の仲間がいることを伝えられます。
・カブトムシのカブト(愛媛県)
・オオカマキリのミドリ(北海道)
・ゲンゴロウのゲン(島根県)
・トカゲのチョロ(神奈川県)
・オニヤンマのヤン(静岡県)
まず先に会いに行くべきなのは
テンとつながりがあるのがオニヤンマのヤンでした。
ただ、ココミとレンセイにはすぐ各地へ行くだけの資金がありません。
ココミとレンセイは地元のカフェでアルバイトを始めるのでした。
そして・・・1ヶ月後
ココミとレンセイはカフェでアルバイトをした資金を元に仲間探しの旅が始まります。
まずココミとレンセイが住んでいる東京からヤンが生息している静岡県へ向かいます。
準備を整えた二人は、地元東京から静岡県へと向かう列車に乗り込みました。窓の外に広がる風景を眺めながら、彼らは新たな出会いに心を躍らせていました。
「ヤンに会えるのが楽しみだね。」
列車が静岡の駅に到着すると、ココミとレンセイはテンの指示に従ってヤンが生息するという湿地帯へと向かいました。荷物を背負いながら、彼らはワクワクした気持ちで道を進みます。
「ここからが新しい冒険の始まりだ。」
静岡県の湿地帯に到着したココミとレンセイは、ヤンというオニヤンマを探しました。彼らは広がる湿地の中でテンがヤンを見つけると、彼に近づいて話を始めました。
「ヤン、僕たちはシロとピピの仲間です。シロのことを聞いていますか?」
ヤンはココミとレンセイをじっくりと見つめ、少しの沈黙の後に答えました。
「シロのことは知っているよ。彼の死は私たちにとって大きな損失だ。サイゾウが彼をどのように扱ったかもね。」
ココミはヤンの言葉に心を痛めながら、サイゾウを倒すための助けを求めました。
「ヤン、私たちと一緒にサイゾウに立ち向かってくれませんか?私たちは彼を止めなければならないんです。」
ヤンは一瞬考え込んだ後、うなずきました。
「もちろんだ。サイゾウの野望を止めるためには、私たち全員の力が必要だ。私の特技は、水上を滑るように飛ぶことだ。速さと俊敏さを活かして、サイゾウの計画を妨害できる。」
ココミとレンセイはヤンの提案に感謝し、彼との協力関係を確固たるものにしました。ヤンはさらに、シロとピピがどのように捕らえられ、研究に利用されたのかの詳細を彼らに教えました。
「彼らは実験の中で、とても苦しんだんだ。私たちが彼らのために戦う理由だ。」
話を聞いたココミとレンセイは、シロとピピのためにも、そしてこれ以上犠牲者を出さないためにも、サイゾウを止める決意を新たにしました。ヤンもまた、この使命に深く共感し、全力を尽くすことを誓いました。
「私たちの戦いは、ここからが本当の始まりだ。」
ヤンの特技を理解したココミとレンセイは彼の能力に感銘を受け、次の行動計画について話し合いました。ヤンはその速さと機敏さを活かし、サイゾウの施設周辺の偵察を行うことが出来る。
「100日後に東京で再集結する。その時までに、私たちはそれぞれの役割を果たしているはずだ。」とココミが提案しました。
ヤンはこの計画に同意し、「分かった、先に私は東京へ行き集結するその日までにこの地域の情報を完全に把握しておく。」と答え、そしてココミとレンセイに北海道でオオカマキリのミドリを探す情報を提供しました。
「ミドリは北海道の深い森で見つかるはずだ。彼女はその地域の守り手で、森の環境に完全に適応している。」
ココミとレンセイはヤンとの計画を確認し、別れを惜しんだ後、ミドリを探しに北海道へ向かう準備を整えました。彼らは新たな目標を胸に、旅の意義を深めていきました。
「ミドリを見つけ、彼女の力を借りてサイゾウを止めるんだ。」レンセイは決意を新たに言いました。
彼らは静岡から北海道へと向かう列車に乗り込みました。列車が動き出すと、彼らは窓から見える景色に思いを馳せながら、これから訪れるであろう試練に向けて心を整えていきました。
「北海道での新たな出会いが、私たちをどう変えるか楽しみだね。」ココミが静かにつぶやきました。
こんかいはここまで。
次回はオオカマキリのミドリを探しにいきます。
画像はヤンをイメージしたものです。