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15日目、老体のエアコンに鞭を打つ。

 すっかり秋めいてきて、朝晩20度を下回るようになりましたね。時間的にはギリギリ滑り込みセーフの投稿やん。ごきげんよう。私です。

 秋になったけど、日中はもうちょっとだけエアコンを入れている我が家。真っ昼間は室内だとまだ暑いしね。ペットのために夏場は室温を30度にならないよう、24時間エアコンをつけているんだけど、3年ほど前から、夏場のめちゃくちゃ暑い日が続くくらいになると、エアコンがエラーを吐いて止まるようになりまして。

 おいおい、外気温35度超えてんねんで……? これは早急にどうにかしないと死ねる。しかし、我が家はどこに出しても恥ずかしい汚家。エアコン修理を呼ぶにも新しいエアコンを設置するにもハードルが高すぎる。
 そこで登場したのが、引っ越し前の家で使っていた窓用クーラー。掃き出し窓に設置できる枠もある。こいつを設置するしかない……!

 ご近所さんから見たら、すっかり日も暮れた夜中も近くなってからせっせと窓クーラーを設置する怪しい住人……しかし背に腹は変えられない……。
 内窓を後付けしてあるので、元のサッシと内窓サッシにまたがるように何とか枠を取り付ける。だってここにしか付けられない。しかし何か金具がひとつ足りない感じがする。明らかにこのビス穴に対応する何かプレート的なものあったよね? でも枠にくっつけてなかったし、汚家ブラックホールに吸い込まれてしまったか? そうだとしたら見つけられる気がしない。

 とりあえず、いきなり外れて壊れなければもうどんな付け方でもかまわん! と、家にあるものを使ってどうにかこうにか設置し終えた頃には汗だくになってた。轟音を立てて冷気を噴き出す窓クーラー様の風を浴びて涼みながら、養生テープとかを駆使して、窓とかサッシとかの隙間を埋めて、虫の侵入をできるだけ阻止。黒い悪魔Gとか入って来た日にゃ別の意味で死ねる。

 こうして快適な気温を手に入れ、ゴゥンゴゥンと唸りを上げる窓クーラーと共に夏を乗り越え、冬の隙間風が耐えられなくなった頃に窓クーラーは取り外されたのだった。だって無理矢理設置してたから、本来なら設置したまま閉められるはずの窓が閉められなくて。冬になって侵入しそうな虫は激減したけど、養生テープとか隙間テープじゃどうやったって冷気が忍び込んでくるんだもん。風邪ひいちゃう。いや問題はそこじゃないのはわかってる、皆まで言うな、汚家をどうにかするべきだってんだろ? うん、そのうち……終活と一緒にどうにか?

 そうやって対処療法で喉元過ぎて、次の夏がやって来て。エアコンが普通に使えたから、何でかわかんないけど直ったのかな? とか思ってた。
 そして猛暑日が続く夏のある日、エアコンは再び沈黙した。

 またかよ! とか思ったけど、昨年と汚家事情は何ひとつ変わらないので、またもや窓クーラーを召喚。初回と違うのは、設置に慣れた事と100均の資材で隙間を埋められたこと。いよいよエアコン自体を買い替える時期なのか……? まだ10年経ってねえじゃん? 何とかもう数年、いやできればずっと騙し騙し使えませんかね? そう思いながら窓クーラーで夏を乗り切る2年目が終わった。真冬が来る前に撤収。邪魔だけどまた来年使うかもしれないから、もうこの窓の近くに置いておくか……。

 しかし、猛暑日が続くとエアコンはご機嫌斜めになって、そのうち完全に沈黙しちゃう。電源プラグを抜いてエラーランプを消して、しばらく置いといたら1時間くらいはゆるゆると冷気を出し、そしてまたエラーランプを点灯させて風が出なくなるのを繰り返す。これってうちだけじゃないよね? どこかに同じ悩みを持つ人がきっといるはず。
 そこで世界に聞いてみた。すると、どうやら室外機が熱すぎると上手く冷やせなくて止まることもあるってのが引っかかって来た。じゃあエアコンの室外機を冷やして冷房効率をアップさせるっていう方法が効くのではないか? 
 室外機に水を張った桶からバスタオルを垂らして毛細管現象を利用した水冷式が効くとかあるが、水を張った桶はボウフラわいたら嫌だし、頻繁に水を入れるのも現実的じゃない。エアコンの排水を利用して永久機関作ってる人もいたけれど、我が家の室外機の設置場所的にちょっと難しそう。
 すだれや葦簀とかで物理的に日陰にするだけでも違うってあったんだけど、引っ越し前の家では、ベランダに設置した葦簀の陰の、エアコン室外機の上に置いていたアイビーの植木鉢が、いつの間にか鳩のスイートホームになってたことを思い出して、状況は違うんだけど何となく大々的な日陰にはしたくない。もっとこう、室外機だけ涼しくする方法はないもんか? 
 そして検索した結果、巡り会ったのは物干用遮熱カーテン。室内の明るさを保つために日陰にし過ぎず、だがしかし熱は遮断する、らしい。室外機自体に直射日光が当たっている時間はそんなにないはずなんだけど、たとえ数時間でも毎日直射日光浴び続けたら、室外機だって暑さで狂うかもしれん。
 試しにポチってみるか。ついでに床の照り返しを防ぐマットも買っとこう。でも窓クーラーで(うるさいけど)快適だし今年はこいつで乗り切ったらええやろ。

 こうして購入しただけで設置されないまま、3年目の夏が来た。
 外気温が30度を指す日が増えてきて、これから本格的に夏になろうという頃に、そうだ去年買った遮熱カーテンを設置しておかないといけないのでは? と思い立った。よかった、思い出せて。
 暑いなあとか思いながら、室外機が遮熱カーテンの陰に入るように取り付ける。サッシにつけるすだれフックとかも使って、まあまあええ感じに室外機を日陰にできた。でもこれが有効かどうかはわかんないなあ、今年も窓クーラーのお世話になるかもなあ、とか思ってた。思ってたんですよ奥さん。

 今年は、エアコン、一度も止まりませんでしたー! やったぜーー!!

 つまり、暑過ぎてエアコンが力を発揮できなかった、ってことなのか……。外気温が人間の体温の平熱超えて発熱してるのと同じくらいあったもんなー。
 これでしばらくエアコン買い替えずに済みそう? めざせ15年選手、いや20年選手。来年もよろしく頼むぜ。

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