見出し画像

これは、僕が小学5年生の時に体験したお話です。

1年前、僕は小学4年生でした。いつも通り生活をしていましたが、突然「体育館に集まってください」と放送が流れてきました。よくわからないまま全校生徒が体育館に集まりました。
そして、生徒の前で校長が挨拶をしました。

校長は挨拶をし、本題に入った。
「昨日、〇〇 〇さんが事故で亡くなりました。」と、それから事故の原因、安全、対策など話していた。
その子は僕より1学年下で小学3年生の女の子だった。といっても名前は知らなかった。
でも、顔を見れば知っていた子だったかもしれない。なぜなら1学年下の子とはよく遊んでいたし、ほとんど知っている子も多かったからだ。だから自分の感情がよくわからなかった。そして集会が終わり、教室に戻って、いつも通りの授業が始まった。

約1年後
自分は小学5年生になっていた。
その時は、もうその子のことは忘れていた。
でも、その子と同じ学年とは授業終わりに放課後キッズクラブみたいなところに行って、いつも遊んでいた。だいたい体育館でドッジボールが多かった。僕はドッジボールの大の得意人間だったので、大会に出てもいいくらい後輩から信頼されていた。そしてドッジボールをほぼ毎日やっていた。キッズクラブは授業終わりだけでなく、土曜日や夏休みもやっていたので、僕は家にいても暇で退屈だと思ったので毎日そこへ行った。そして、夏休みが始まった。

小学校の夏休みは1ヶ月長いお休みなので、楽しみの一つだった。夏休みは学校でもプールが開いてたり、先ほど言ったようにキッズクラブがやっていた。僕は夏休みでもキッズクラブに行った。外は暑いので、体育館でよく遊んでいた。後輩もたくさんいた。そして、ドッジボールをやったりキャッチボールをやったりした。しかし、ちょうど、今と同じぐらいの日に恐怖を体験した。
その日も体育館に行って1学年下の子たちと4人で最初はドッチボールをし、その後、僕ともう一人でキャッチボールをした。残りの2人は座っていたのを覚えている。そして、その時体育館には4人以外誰もいなかった。

キャッチボールをしながら4人で会話をしている時にキャッチボールした相手が突然奇妙なことを言った。「なんかここにもう1人いない?」と。
それを聞いた瞬間キャッチボールをやめ、座っていた2人も口にした。
座ってたA「なんか声しなかった?」
座ってたB「そういえば、今日って〇〇 〇の誕生日じゃなかった?」
と去年事故で亡くなったその子の名前も出た。
3人は亡くなった子とは同学年だが顔はあまり覚えていなかったようだ。でも、なぜか誕生日は知っていたみたいだ。
そういえば僕もキャッチボールをして会話をし、座ってる2人を振り向いた時に座ってる2人の隣にもう1人座っていたような気がした。
要するに体育館に4人しかいないはずなのに5人いたような気がした。
そして、みんな恐怖を感じて走って部屋に戻った。

あの時はなんだったんだろう?と今でも覚えている。もし、亡くなったその子だとすれば
心からご冥福をお祈りします。

本当にあった15年前の夏の怖い話。

いいなと思ったら応援しよう!