すずめの戸締り見てきた
気づいたら週末になっている.週一投稿を目指しているのが二週目にしてサボってしまっている.本日,先輩からお前好みの映画だといわれて気になっていたすずめの戸締りを見てきたので,感想を書いていこうと思う.
物語としては主人公の女子高生,岩戸鈴芽が東京から来たイケメン大学生,宗像草太が代々行っている閉じ師(漢字があってるのかは知らん)の仕事に巻き込まれて宮崎から東京まで全国を旅するファンタジー恋愛映画である.閉じ師は廃墟の扉を介して常世から出て地震を起こす荒ぶる神(作中では蚯蚓)を扉を閉じる,すなわち戸締りをすることで鎮める.鈴芽の住む地域に要石(ダイジン)があり,これを鈴芽が抜いてしまったことで蚯蚓が門波(鈴芽の住む地域)に地震を引き起こす.地震で被害が出る前に草太と鈴芽が協力して戸締りをする.戸締りにより人的被害はなかったが,鈴芽を気に入ったダイジン(野良猫の姿)によって草太が鈴芽の椅子に意識(おそらく肉体も)を閉じ込められてしまう.そのまま逃げだしたダイジンを追って椅子となった草太を伴い鈴芽は各地で開いた扉を閉じながら旅をする.
見ていて気になった点がいくつかあった.まず主人公二人の苗字が非常に思わせぶりである.岩戸と宗像だ.何か隠していそうだし,神が関わってきそうだ.実際,鈴芽は幼少期の記憶を閉ざしている.ダイジンこと要石は神の一種であり,蚯蚓もタタリガミのようなものだ.鈴芽の立ち寄る地域が南海トラフ地震で大きな被害が予想される宮崎,徳島,そしてこれまで震災の被害にあった神戸,東京,東北である.地震を引き起こす神を鎮めることから地震に縁が深い地域を出したということなのだろう.なぜ地震を引き起こすのが蚯蚓なのかはよくわからない.ナマズではダメだったのだろうか.不気味さが足りないからと言われればそうかもしれない.要石が変化したネコ,ダイジンだがはっきり言ってクソむかついた.神は気まぐれと作中で言われているからそんなものだろうか?いや,畜生が調子に乗るなよクソネコ,轢くぞ?私はネコは好きだがノラネコはこの世から絶滅するべきだと考えているからな.後半で鈴芽がダイジンに精神的虐待を行うシーンがある.すばらしい!!人の心をよくわかっている.おそらく先輩が私好みだと言っていたのはこの部分だろう.わからないのはダイジンが要石の役割を草太に押し付けた理由だ.開いた扉の位置を誰かに教える必要があるが要石は二つ必要で自由に動けない.役目を放置して動くと片割れ(サダイジン)に怒られてしまうので,ごまかすために鈴芽についた悪い虫の草太に役目を押し付けたのだと思う.姑息だし後でしっかり処されている.草.
顔のいい男女,神秘的な世界観,やっすいハッピーエンド,ネコ虐と総合すると非常に楽しめた作品だった.君の名はから映画館で新海誠作品を見ているが一番面白かった.泣きかけたの初めてだ.私は恋愛で感動することはないが,家族愛や友情にはめっぽう弱いのだ.一人で見ていたら耐えられなかっただろう.最後に芹澤よ,借りた金は返せ.
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